平成が終わり、令和の時代がやってきます。
美容師の働き方も平成の時代に大きく変わりました。
近年、美容室での職場環境や労働環境は大きく見直されてきており、「フリーランス」や「業務委託サロン」が増加、また、都心では「シェアサロン」という新しい働き方も出てきています。
これから働き方の多様化は本格的に進むと予測されていますし、美容業界でもこれまでとは全く違った新しいスタイルで働く人も登場することでしょう。
そこで、今一度、現在の美容師の働き方について、トレンドや動向についてまとめていきます。
美容師としてどのようなキャリアを歩むべきか考えている方は参考にしてください。
目次
ここ10年の美容業界の働き方の変化
この10年間で美容業界の働き方は大きく変化しました。
もっとも大きな転換点は、店側と美容師側の力関係の逆転です。
美容師の人数が十分足りていた10年程前は、働き手側の選択肢が少なく、オーナーの方針や店の方針に働き手が左右される時代でした。
しかし、今では美容室が増え続けたこと、美容師の数が減少傾向にあることから、「いかに自分の店を選んでもらうか」を考えないと、人が集まらないようになっています。
その結果、働き手優先の店づくり、働きやすい職場環境、他社よりも優遇された労働条件などを店側が用意するようになりました。
働き手側の美容師にとっては、働きやすい環境が整いつつあり、選べるサロンの数も増えているのが、昨今の業界全体の動向です。
2019年版 美容師の働き方
2019年、世の中では「働き方改革」が本格的に始まりました。
この流れは美容業界でも進んできています。
美容師免許を持っている人で、アシスタントのレベルなのか、スタイリストのレベルなのかによって、進む進路は大きく変わります。
アシスタントレベルのスキルを持っている場合
スタイリストとして一人のお客様を最初から最後まで担当できるまで美容師の技術を身に着けた方が、キャリアの選択肢は広がります。
ですので、アシスタントの方には、基本的にはスタイリストを目指すことをオススメします。
しかし、昨今は美容室以外にも
- カラー専門店で働く
- アイラッシュサロンでアイリストとして働く
- パートタイムで働く
といった選択肢が出てきています。
カラー専門店
ここ数年で特に増えている業態です。
カットは行わず、「カラー」に特化したお店をカラー専門店と言います。
その多くは商業施設に併設し、買い物にきた主婦層をターゲットにした「白髪染め」がメインです。
ですので、美容室で求められるようなカラーは必要なく、免許を持っており、ある程度カラーの塗布を経験したことがある人なら施術ができます。
また、商業施設に入店していることから、
- 駅からの利便性がよい
- 営業時間が厳格に定められている
- 福利厚生面の安定した大手企業が経営していることが多い
といった、特徴があります。
アイラッシュサロンへの就職
まつ毛エクステを専門とするアイラッシュサロンへの就職も、転職先としては人気です。
まつ毛エクステを施術するためには、必ず美容師免許が必要になることがその理由の一つです。
美容室での経験に左右されないことから、美容師免許をもったアシスタントの方が次の転職先としてアイラッシュサロンを選ぶことは増えてきています。
パートタイムとして働く
結婚や出産、子育てなどで一度現場を離れた方がパートタイムで働くことも増えてきています。
ママ美容師や子育て美容師の受け入れに積極的なサロンもありますし、パート採用に力を入れているサロンも出てきました。
ある程度、経験を積んでいることが条件にはなりますが、一度、現場を離れた人でも復帰しやすい環境が整いつつあります。
スタイリストレベルのスキルを持っている場合
スタイリストとして、一人のお客さんを最初から最後まで施術できる技術を持っていれば、キャリアの選択肢は広がります。
例えば「独立」と一言で言っても、昔は「自分のお店をオープンする」という選択肢が主だったのに対し、今は「業務委託サロンでフリーランスとして働く」「シェアサロンで自分のお客さんを集客する」という選択もできる時代になりました。
スタイリストの転職先としては、
- フリーランス(業務委託・シェアサロン)
- 他サロンへの転職
- カット専門店
- アイリスト(アシスタントの場合と同じ)
- カラー専門店(アシスタントの場合と同じ)
- ウィッグサロン
- 訪問美容
- 独立
などの選択肢があります。
フリーランス美容師になる
スタイリストで特に、収入を上げたい、自由な時間に働きたいと考えている人は、フリーランスを選ぶ方が多いです。
フリーランスにも様々な働き方がありますが、最近では、業務委託サロンに務めることが主流になっています。
業務委託サロンについてはこちらの記事で詳しく紹介してます。
また、都心を中心に新しい働き方として、「シェアサロン」というスタイルも徐々に広がっています。
シェアサロンについてはこちらの記事で詳しく紹介してます。
他のサロンへの就職
スタイリストになれば、他のサロンに転職する時にも受け入れ先が広がります。
業務委託サロンではなく、企業の社員となって働くのも一つの方法です。
業務委託サロンよりも、福利厚生や社会保険がしっかりとしていることが多いので、所帯を持った人や企業の幹部としてキャリアを積み上げていきたい方に選ばれています。
カット専門店
駅の構内などに、カット専門店という「素早くカットだけを行う美容室(理容室)」も最近は増えてきています。
街中にあるサロンとは違い、デザイン性や高いスキルが求められるのではなく、どちらかというと単純作業の繰り返しです。
自分の技術を追求したい!という方よりも、安定したところで働きたいと考える美容師に選ばれる傾向にあります。
カット専門店の場合、街中のサロンに比べると、給与や休日の面で高待遇な場合もあり、安定しているというメリットがあります。
ウィッグサロン
カツラやウィッグを扱うサロンをウィッグサロンと言います。
ただ単純にカツラをつけるのではなく、地肌や地毛といかに馴染ませることができるか、スタイリストの力に左右されます。
訪問美容
お客さんの自宅や病院施設、介護施設などへ訪問し、カットを行う訪問美容という働き方もあります。
近年、介護人口が増加していることも背景にあり、ニーズは高まっていますが、まだまだ美容師の数は少数です。
美容師としてのキャリアを活かして働ける一つの選択肢として紹介しておきます。
とは、いうもののキャリアや経験は必要です。
いかに働きやすくなり、選択肢が広がっているとは言っても、本人のスキルや能力がある程度ないと、美容師の仕事はつとまりません。
一人の美容師として活躍していくためにベースとなる経験は必ず必要です。
まずは、アシスタントからスタイリストへ。そして、スタイリストになれば2年〜3年間は現場で経験をつみ、お客様の様々な要望に答えながらスキルを高めることをまずはオススメします。
その先には、様々な選択肢が待っています。
今の時代、SNSやブログをうまく活用し、自己ブランドを高めることで個人でも広告費をかけずに集客することは可能です。
この記事で紹介したような情報を参考に、これからのキャリアを考えてみてください。
もし、進路に迷われたり、自分にはどんな道があっているのかわからないという方はお気軽にキレイビズへご相談ください!
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