ブラック美容室には要注意!危険なサロンを見分ける20のチェックポイント

勤務時間を大幅に超えた過重労働。政党な賃金を払わない雇用環境。
いじめやパワハラ、モラハラなど社会問題ともなっているブラック企業。
一昔前では企業の文化や業界の慣習として、暗黙の了解で見過ごされていたことでも、冷静に考えるとおかしいこと、「そんなのあり?」と思うことがありませんか?

美容業界にも残念ながらブラックサロンと呼ばれる悪質な環境の企業が中には存在します。

この記事では、これまで10,000件を超える求職者・サロンのマッチングを実現してきたキレイビズの目線から見たブラックサロンの特徴を紹介していきます。

サロン・企業と美容師でトラブルになるのは「お金」「勤務時間」「人間関係」

美容業界だけでは無いと思いますが、特にトラブルが多いのは『お金の問題』『勤務時間の問題』『人間関係の問題』の3つです。

お金の問題

お金に関する問題でポイントなる項目

・【チェック1】スタイリストの歩合が不明瞭。
・【チェック2】オーナーの気分や思いつきで料金体系が変わる。
・【チェック3】残業代が支給されない。また、残業した履歴が残らないように設定されている。
・【チェック4】給料から教材費や講習費が必要以上に差し引かれている。
・【チェック5】求人広告に明記されていた給与と、就職後の給与がかけ離れている。
・【チェック6】社会保険料に加入していないのに給与から引かれている。
・【チェック7】残業代や勤務時間が最低賃金を下回っている。

このような項目に該当する場合は要注意です。

 

勤務時間に関する問題

休日を活用した研修や勉強会の開催など、技術職である美容師にはどうしても必要なものもあります。
一方で、それが過度にいきすぎると法律で定められている労働時間を大幅に超過してしまう可能性も出てきます

・【チェック8】休みの日に、講習会・勉強会への参加が強制される。
・【チェック9】会社の会議やミーティングが公休日に必ず入る。
・【チェック10】休日でも予約を入れられるため出勤しないといけない。
・【チェック11】休日でも練習に行かないと「やる気がない」と怒られる。
・【チェック12】有給が取得できない。
・【チェック13】大事な用事でも絶対に休みがもらえない。
・【チェック14】勤務時間終了後に長時間研修やミーティングが入る。
・【チェック15】休日の出勤や残業が勤務として全く考慮されない。

自身の技術を高めるために、お客さんに接客していない時間での自己研鑽は求められる職種ではありますが、会社から過度に強制される場合は注意してください。

また、有給休暇や定められた休日は労働者としての権利ですので、取得が認められないことはそもそも間違っています。
サロンの慣習や文化という言葉で休みの取得を後ろめたくなる風潮があれば注意してください。

 

人間関係に関する問題

実は、離職の理由としては最も高いのは人間関係に関する問題です。
個人の感じ方があるため他者と比較しづらく、表面化しにくい問題でもあります。
その結果、中々相談ができず心の病になる方も、残念ながらおられます。
そうならないためにも、注意すべき傾向を把握しておきましょう。

・【チェック16】指導の内容が上司の気分で変わる。
・【チェック17】上司の感情で仕事の振り方が明らかに違う。
・【チェック18】機嫌が悪いと先輩が暴力を振るう。
・【チェック19】飲み会に強制的に参加させられる。
・【チェック20】セクハラやパワハラがあるが店長やオーナーが解決してくれない。

叱られていることが業務に対する指導であれば問題ありませんが、個人的なストレスの捌け口になっていたり、好き嫌いで判断されていれば要注意です。

ブラックサロンの特徴

全てのサロンが当てはまるわけではありませんが、労働環境が良く無いサロンにはやはり異質な空気が流れています。
就職前に注意すべき点を紹介します。

面接時に雇用条件を濁してはっきりさせない

就職後の給与体系や雇用条件を濁す場合は要注意です。
求人を出すためには、必ず定め記載する項目があるため決まっていないことは不自然です。
「頑張れば頑張った分だけ評価する」という言葉では無く、具体的な条件や歩合を聞くようにしてください。

 

スタッフの元気がない・殺伐としている

面接時などに訪問したサロンのスタッフに元気が無い、挨拶に返事が無い、暗い顔をしているなどの傾向があれば注意してください。
忙しいタイミングであれば気がつかないこともありますが、人間関係の悪さが仕事に影響している危険もあります。

 

掃除がいき届いておらず汚い

スタッフ同士の関係が悪いと、サロンをよくしようという気がおきず細かな所に手を抜きがちです。
その結果、ゴミが溜まっていたり、掃除が不十分であったり、空気の悪い店になっていることがあります。

 

求人サイトにサロンで就職したことを言わないように持ちかけられる

成功報酬型の求人サイトを利用した際に「サイトを通して就職したことをエージェントには内緒にして欲しい。」「求人サイトからの紹介では不採用にしたと言ってほしい。」といった趣旨の口裏合わせを提案されることが稀にあります。
サイトを通して就職をすると紹介の成功報酬として費用が発生するため、その支払いを逃れたいということが理由なのですが、このような提案には絶対にのってはいけません。

求人サイトと利用サロン間で掲載時に契約書を交わしているため、支払いを逃れるために嘘の報告をする行為は詐欺行為となります。
もし、知らずのうちに口裏合わせにのってしまったとしても、詐欺の一端に加担したとみなされる危険があります。
サロンから提案があった場合には紹介をしてくれたエージェントに相談するようにしましょう。

ブラックサロンから転職したいと思った時の対処法

ここまでで紹介したようなさまざまな理由で「今のサロンを辞めたい」「美容師を辞めたい」と思ったら、まずは次のようなことをしてみてはいかがでしょうか。

  • 辞めたい理由とその解決方法を考える
  • 解決方法をやってみて改善するか確認する
  • サロン内の人や他サロンの美容師、家族や友人など周りの人に相談して意見を聞いてみる
  • いくつかのサロンを見学して検討する
  • 他のサロンや別業種の会社、働き方を視野に入れてみる
  • 自分の理想の働き方やキャリアプランを見つめ直す
  • 一旦休んでリフレッシュする
  • 美容師として働いていて嬉しかったことや仕事のやりがいを思い返す

上記を踏まえてじっくりと検討し、「今の期間が辛いだけだからもう少し粘ろう」「一通りの技術を身につけるまでは頑張る」と前向きに思い直せるのであればいいですが、悩みの解決策が見つからない場合や退職意思が固い場合は、退職・転職を検討しましょう。

辞めたい理由が、人間関係や教育制度、給与や休日など勤務先のサロンに起因しているのであれば、別のサロンに転職することで改善される可能性が高いです。

美容師という職業自体に起因しているのであれば、別業種や別業界への転職も検討されることをおすすめします。

 

別のサロンへ転職する

現在働いているサロンの人間関係が悪化している場合や労働条件がひどい場合は、別のサロンへ転職し、新たな環境でイチから出直すことがよいでしょう。
また、今のサロンで正当に評価されていない、あるいは昇給・昇格の見込みがないなら、他サロンで腕試しをしてみてはいかがでしょうか。
キャリアアップできる可能性もあり、給与面での不満によるストレスからも解放されるかもしれません。

転職のポジティブな面にも目を向け、自分の理想とするライフプランや心身の健康に必要な決断をすることが大切です。

 

別業種や別業界に転職する

美容師という職業自体を辞めたい場合は、別業種・別業界の職業に転職する方法もあります。
美容師としての経験やスキルを活かすなら、アイリストやメイクアップアーティスト、ネイリストなど、同じ美容業界内での転職がおすすめです。
資格が必要でない職業もあり、美容業界での勤務経験者は初心者よりも優遇されるケースもあります。

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他にも、フォトスタジオや結婚式場のメイク係、マッサージ師やエステティシャンなども美容師の転職先として人気です。
美容師経験で培った美容知識やお客様とのコミュニケーションスキルが役に立つでしょう。

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美容業界ではない別業界への転職を希望する方は、未経験者歓迎の仕事や、事務や接客業などの資格不要の仕事を選ぶと採用されやすいです。
キャリアアップを目指してスキルを磨きたいなら、資格を取得したり、専門学校や通信教育で学んだりするとよいでしょう。

まとめ

労働環境の問題は今では大きな社会問題となり、改善に力を入れる企業は増えています。
美容業界でも体育会系でバリバリと体を酷使しながら働くことが当たり前だった一昔前に比べると、労働環境や給与体系、社会保険への加入などかなり改善されてきています。

その結果、良いサロンも間違いなく増えており、ほとんどのサロンはやりがいを持って働ける環境が整っています。
一方で、ごく一部のサロンには、この記事で紹介したブラックサロンのような傾向が残っていることも事実です。

どのような企業・サロンで働くかは本人の成長にも大きくつながります。
より良い就職先を探したいという方は、キレイビズまで是非お問合せください。

様々な情報をご提供しながら、よりよい転職活動のサポートをさせていただきます。

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