ネイリストの履歴書の書き方は?志望動機や自己PRを書くコツ、注意点も解説

爪や指先の美しさを演出するネイリストとして採用されるための第一関門は、履歴書です。
就職・転職活動において必ず提出を求められる書類ですが、いったいどのように書けばいいのかと思いあぐねている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、美容求人サイトを運営し数多くのサロンや求職者をマッチングさせてきたキレイビズが、ネイリストの履歴書の内容や書き方などを解説します。

ネイリストの履歴書に書く内容・項目

ネイリストとして採用されるための選考では、書類選考から始まるサロンは少なく、履歴書を面接に持参するのが一般的。
履歴書の内容を見ながら選考が進められます。

正しい情報を記載し、空白・空欄がないように履歴書を作成することで、採用担当者に好印象を持ってもらうことができるでしょう。

履歴書には通常、次のような内容を記載します。

  • 基本情報(日付、氏名、生年月日、住所、連絡先)
  • 写真
  • 学歴
  • 職歴
  • 資格
  • 志望動機
  • 自己PR
  • 趣味・特技
  • 本人希望欄

以下、それぞれ詳しく説明します。

基本情報(日付、氏名、生年月日、住所、連絡先)

履歴書の「○年○月○日現在」の部分には、履歴書を面接に持っていく日付を記入します。
年は元号でも西暦でもどちらでも問題ありませんが、生年月日や学歴・職歴などほかの項目と書き方を揃えるとGOOD。
履歴書を全て書き終えた後に日付を記入するケースが多く、記入漏れが発生しやすい項目なので要注意です。

氏名の欄には漢字で名前を記入します。その上部にある小さい欄には「ふりがな」と書かれていれば平仮名で、「フリガナ」と書かれていればカタカナで振り仮名を記入してください。

住所は必ず郵便番号から記載し、都道府県〜マンション・アパート名と部屋番号まで正しく書きましょう。
番地は「○-○-○」という書き方ではなく、「○丁目○番地○号」という書き方が正しいです。
住所が長くて1行に入りきらない場合は、2行に分けて記載してもOK。

振り仮名欄は都道府県+市町村までを記入するのが一般的ですが、マンション・アパート名が読みにくい場合は最後まで記入すると好印象です。
なお、同居や下宿で表札と自分の名前が異なる場合は、「表札の苗字:○○方」と記載しておくことをおすすめします。

連絡先は、現住所と同じである場合「同上」と記入し、他の連絡先を書きたい場合は住所や電話番号を書きましょう。
履歴書は正式な書面であるため、同上を意味する「〃」は使用しないように注意してください。

写真

履歴書で最初に目が行く箇所が写真です。
ネイリストは接客業なので、特に第一印象が大切。
自分がベストだと思える写真を選びましょう。

写真は原則3ヶ月以内に撮ったものを添付します。
ただし、現時点の見た目と大幅に変更があった場合は撮り直すようにしてください。
プリクラやプライベートで撮った写真は望ましくありません。
履歴書用の写真を撮影できるフォトスタジオだと、就活に適したヘアメイクも施してくれるので、自分でうまく取れない場合は利用を検討してみてはいかがでしょうか。

撮影前には、帽子やサングラスなど顔にかかるアイテムを着用していないか・服は清潔感があり適切か・正面を向いているかなどをチェック。
また履歴書に写真を貼る前に、写真を真っ直ぐ切れているか・折れ曲がっていないか・履歴書の写真の枠と一致しているかを確認します。

なお、万が一写真が剥がれてしまったときのために、写真の裏には氏名と連絡先を記載しておきましょう。

学歴

学歴は職歴と同じ枠に記載します。
区別するために、1行目中央に「<学歴>」と記入し、2行目から入学・卒業した年月と学校名を記入します。

どの時点から書くか明確な決まりはありませんが、義務教育の卒業時である中学校卒業から記載するとより丁寧です。
転職回数が多く以降の職歴が欄に入りきらない場合は、高校卒業からでもOK。

学歴の項目では、学校名が同じ場合でも「同上」とせず、正式名称を記入するようにしましょう。

職歴

学歴の最後の行から1行空け、中央に「<職歴>」と書いて、その下から入社・退職した年月と会社名を時系列順に記入します。
会社名の横または1つ下の行には、業種や従業員数、雇用形態(正社員かアルバイトかなど)といった詳細も書いてください。

転職中のネイリストの方で、最新の勤務先を退職しておらず在職中である場合は「現在に至る」と記入します。
学歴・職歴の改ざんを防ぐため、最後の行には右寄せで「以上」と書きましょう。

資格

資格を取得した年月日順に、正式名称で記載します。資格を
取得していない場合は「特になし」と書いてください。

現在資格がなくても取得に向けて勉強中である場合は、「〇月〇日〇〇試験受験予定」「〇〇合格結果待ち」などと記入してOK。
ただし、資格証明書や合格証の提出が必要となる場合があるため、虚偽の申告はNGです。

志望動機

志望動機欄には、「なぜそのサロンで働きたいのか」「なぜネイリストを志したのか」「採用されたらどのように貢献できるか」といった内容を記載します。
しっかりと前向きな気持ちや熱意をまとめ、採用担当者の方にアピールしましょう。

志望動機は自己PRと共通する部分もあるため、ちぐはぐな内容にならないように要注意。
一貫性やつながりを意識して記入してください。

自己PR

自分の魅力や良いところを伝える項目が、自己PRです。
「うちのサロンで力を発揮してくれそう」「いっしょに働いてみたい」と思わせられるように自信を持ってアピールしていきましょう。

長所や能力をただ記載するだけでは、説得力に欠けるためNG。
その長所や能力が身についた理由、発揮できた・認識できたエピソード、ネイリストの仕事に活かす方法を合わせて記入し、具体的に伝えてください。

趣味・特技

趣味・特技の欄では、求職者の普段の生活や性格といった「人となり」を見られます。
採用担当者が「これから一緒に働いていける人材かどうか」を見極める材料となるため、空欄にせずにしっかりと記入しましょう。
面接では採用担当者が求職者の緊張をほぐすために、ここで記入した話題を切り出してくれることもありますよ。

内容は、犯罪やギャンブルを連想させることなどマイナスなものでなければ基本的になんでもOK。
ネイリストとしてプラスになりそうな内容でだと、より良いです。

本人希望欄

本人希望欄には、働く上でどうしても伝えるべき希望条件がある場合に記入します。
特にない場合は空欄や「特になし」と記入するのではなく、「貴社規定に従います」と書きましょう。

希望といっても、「このくらいの給与を求めています」「残業はできません」など一方的な待遇や勤務条件の希望は原則として記入しません。
「この希望が通らなければ働けない」というわけではないなら、選考が進んだ際に面接・面談の場で採用担当者と話しながらすり合わせを行ってください。

二大重要項目!ネイリストの履歴書を書くコツ

紹介した履歴書の項目の中でも、記入する際に悩む項目といえば「志望動機」と「自己PR」です。
これら2つの書き方のコツ・考え方を解説します。

ネイリストの志望動機の書き方

志望動機には、大きく次の3つの内容を記載します。

  • ネイリストを目指した理由
  • そのサロンを選んだ理由
  • 今後そのサロンでやりたいこと・貢献できること

ネイリストを目指した理由は自分の過去を深掘りすれば書けますが、応募先に合わせて志望動機を変えるのが難しいという求職者の方が多いです。
この部分は、「自分の過去」「ネイリストとしての目標」「培ったスキルや経験」と「そのサロンが持つ魅力や特徴」の一致している部分を結びつけると説明しやすくなります。
応募先サロンの理念や方針、特徴を調べて理解を深めると、説得力のある内容を書けるようになるので◎
また、調べてから就職活動に臨むことで、入社後のミスマッチを防ぐことも可能です。

転職の場合は、前の職場の悪口などネガティブな内容は当然NG。
たとえば「お客様の多い忙しいサロンで体調を崩してしまった」が本当の理由なのであれば、「1人1人のお客様とじっくり向き合い、最高のサービスを提供していきたい」といった風に、ポジティブな理由に言い換えましょう。

文字数は200〜300文字程度が目安。
パソコンor手書きどちらでもOKですが、文章のまとまりや句読点の挿入など読みやすさを意識しましょう。
手書きの場合は全体のバランスや文字の大きさ、綺麗さを意識してください。

書き間違えた場合は修正テープ・修正液を使ったり、二重線を引いたりせず、イチから書き直します。

ネイリストの自己PRの書き方

自分のアピールできる強みを記載する自己PRの欄。
思い浮かばない場合は、子供のころから現在に至るまでを振り返って自己分析する方法が効果的です。
勉強や部活、家族や友人との関係、アルバイトなどのトピックスに対し、成功したことや頑張ったこと、印象に残っていること、失敗したことなどを挙げてみましょう。
そして、それらの出来事のきっかけや取り組み方、取り組んだ理由、課題・問題の乗り越え方、学んだことなどを深掘りすることで、自分の強みや性格を明確にしやすくなります。

また、長所が見えてこないなら、短所を考えて長所に言い換える方法も。
たとえば、「心配性→計画性がある」、「繊細→細やかな気配りが得意」、「せっかち→てきぱきしている」といった具合です。

ネイリストの履歴書に関する注意点

ネイリストとして就職・転職に応募する場合に大切なのは、履歴書に書く内容だけではありません。
それ以外にも気をつけるポイントをいくつか紹介します。

持参・郵送するときも丁寧に

履歴書を書いて終わり、ではなく持参・郵送する際も気遣い・心配りや丁寧さが伝わるように意識しましょう。
履歴書を採用担当者に直接渡す場合は、履歴書が折れたり汚れたりしないようにクリアファイルや封筒に入れて持参し、渡す直前に取り出すのがおすすめ。
また、渡す際は両手で逆向き(相手の方が履歴書を読める方向)に持って差し出します。

郵送で提出する場合は、封筒に記入する内容は履歴書同様に省略せず、すべて正式名称で記入してください。
封筒の表面には赤字で「履歴書在中」と書きます。
直接受け取りが必要で相手に負担をかける速達や、応募締め切りの期限ギリギリに送る行為は避けましょう。

職務経歴書と履歴書は異なる書類である

ネイリストの求人では職務経歴書の提出が不要であるケースも多いですが、面接時に提出を求められる場合もあります。
職務経歴書とは、業務経験やスキルなどこれまでやってきた仕事で培ったことを伝えるための書類です。
自分のキャリアやそこで得た技術・知識、経験のレベル、仕事であげた成果や実績などを詳細に記載します。

接客業において必須のコミュニケーション力、お客様の気持ちを汲み取る人間洞察力などネイリストとして活かせる事柄をメインで書くと◎
また、応募するサロンが求めている人材を把握して、応募先に合わせたアピールをすることも大切です。

履歴書と同時提出?ネイル作品提出の必要性

履歴書の提出と同時に、ネイルチップ(作品チップ)の提出が必要な場合も少なくありません。

①デザイン自由で今まで作成したデザインチップを数種類提出するパターン
②サロン側から指定されたデザインチップを数種類提出するパターン

があります。

ちなみに②の場合は、フレンチネイルや一色塗り、グラデーション、そのとき流行りのアートなどのデザインを指定されるケースが多いです。

ネイル作品提出のポイント

ネイル作品の提出では、ネイルチップ自体のデザイン・クオリティだけでなく、全体の見せ方も非常に大切です。
ネイルチップだけを袋に入れて持っていくのではなく、サロン内に置いてあるサンプルチップのようにファイルに貼ったり写真立てのフレームなどを使ったりして、サロンワークでお客様へ見せることを意識してください。

チップを作成するタイミングは面接前がベスト。
デザインの流行など移り変わりが激しいからです。
ただし、今まで作った作品チップは保存・記録しておくことをおすすめします。

また、サロンによっては面接時に「今まで作った作品の写真を見せて」と言われるケースも。
ネイル専用の写真フォルダーなどをスマホ上で作成しておくと、面接で素早く見せることができ、かつ日頃からネイルをやっていることをアピールできますよ。

まとめ

ネイリスト人気は年々高まっており、就職においてライバルが多い業界です。
他の求職者と差別化できるよう、自分だけの強みをアピールする必要があります。
基本的な項目をしっかりと正確に記入しつつ、志望動機欄や自己PR欄を活用していきましょう。

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