美容部員におすすめの資格8選!仕事内容や求められる学歴・スキルについてまとめてみた

デパートの化粧品店などでお客様の相談に乗ったりメイクをレクチャーする「美容部員(ビューティーアドバイザー)」というお仕事をご存知ですか?
美容やメイクが好きな方なら、一度は憧れたことがあるかもしれませんね。

美容部員として活躍するためには、美容に関する知識・技術や接客スキルの習得が欠かせません。
大好きなコスメに囲まれて働ける華やかな仕事ではありますが、資格の取得や最新情報の勉強といった地道な努力も必要になります。

本記事では、美容部員という職業の概要や実務・就職に役立つ資格をご紹介します。

 

美容部員とは

美容部員とは、接客を通じてスキンケア製品やコスメを宣伝・販売する仕事です。
別名「ビューティーアドバイザー(BA)」とも呼ばれています。

百貨店やドラッグストアの化粧品販売コーナー、化粧品メーカーの店舗などに来店したお客様に対し、カウンセリングや化粧品の提案、スキンケアのアドバイス、タッチアップなどを行います。
また、接客業務だけでなく在庫確認や発送作業、陳列や掃除などのバックヤード業務を行う場合もあります。

お客様の肌を見て、聞き出したニーズに合わせて提案した商品を選んでもらえたときは、やりがいを感じられるでしょう。

 

美容部員になるために必要な資格・免許

美容部員として働くうえで資格や免許は必須ではありません。
美容師のように必ず取得しなければならない国家資格はなく、資格なしでも就職できます。

しかし、美容部員は美容のプロとしてお客様に的確な提案を行う仕事です。
専門的な美容の知識やスキルを求められることもあるでしょう。

そのため、後述する関連資格を取得しておくと、実務や就職活動がスムーズに進みます。
美容部員に必要な知識・スキルを持っているアピールになるので、未経験であっても就職に有利です。

 

美容部員に求められるスキル・経験

美容部員の仕事にまつわる知識・技術は就職後の研修で学べますが、次のようなスキルや経験を持っていると重宝されます。

  • 美容や化粧品に関する知識
  • メイクテクニック
  • コミュニケーションスキル
  • 丁寧な言葉遣い・立ち振る舞い
  • ビジネスマナー
  • トレンドキャッチ力
  • 対人接客・販売の経験(アパレル、ホテル、テーマパーク、受付、宝飾品など)

 

美容部員は高卒でもなれる?

美容部員の求人のうち、契約社員やアルバイトの募集においては「高卒以上」の学歴が応募条件になっているケースが多いです。
一方で、正社員の募集の場合は「四年生大学」「短期大学」「専門学校」の卒業が条件になっていることも。
就職を希望する化粧品メーカーが学歴を重視している企業なら、高校卒業後の進学を検討されることをおすすめします。

応募要項に「学生OK」と書かれている場合は、大学生や専門学生でも応募できます。
求人数は少ないですが、ホリデーシーズンやイベントシーズンなどの繁忙期には短期限定で募集がかかることもあるので、美容部員の仕事に憧れている方はチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。

 

美容部員におすすめの資格

美容部員として必要な化粧品の知識やメイクのスキルは、資格の取得を通じて磨くことが可能です。
就職前に資格をとることで、技術や意欲のアピールにもなります。

美容や接客にかかわる資格を取得し、美容部員の仕事に役立ててみませんか?
ここからは、美容部員を目指すうえで役立つ資格を紹介していきます。
比較的取得しやすいものが多いので、ぜひ積極的にトライしてみてください。

 

日本メイクアップ知識検定(JMA)

日本メイクアップ知識検定(旧:メイクアップアドバイザー検定)とは、一般社団法人JMAが実施している美容知識に特化した筆記試験です。

スキンケアやメイクアップをはじめ、皮膚や色彩などの基礎知識力が問われます。
化粧品の正しい使い方はもちろん、肌タイプや顔型分析などの知識を身につけることもできるので、お客様に似合うメイクや目的別メイクを提案できるようになるでしょう。

日本メイクアップ知識検定は基本的な知識を問われる「ベーシック」と、メイクの修正方法を含む応用知識が試される「アドバンス」に分かれています。
いずれの場合でも「会場受験」と24時間いつでも受験できる「Web受験」の2つの方法が用意されており、会場受験は東京・名古屋・大阪・福岡での開催です。

出題数は100問と多く感じるかもしれませんが、マーク形式なので気軽に受験できます。
合格率は約90%と難易度も低めに設定されています。

 

日本メイクアップ技術検定(JMA)

日本メイクアップ技術検定とは、「日本メイクアップ知識検定」と同じく一般社団法人JMAが実施しているメイクアップの実技検定試験です。
メイクアップを職業にしている人(目指している人)の技術力・知識力・接客力を高めることを目的に実施されています。
美容・メイクの知識だけでなく、実際に手を動かす技術力を証明したい方におすすめの資格です。

日本メイクアップ技術検定は3級、2級、1級の3段階に分かれています。
まず、誰でも受験できる3級では、スキンケアからベースメイク、チーク・ハイライト・ローライトといった基本的なメイク技術の過程と仕上がりが審査されます。
3級に合格した人あるいは同日に受験する人のみが対象の2級では、スキンケアからフルメイクまでが審査されます。
そして2級合格者のみが受験できる1級では、カウンセリングから始まり、モデルの要望や悩みに応じてイメージメイクを行う技術や接客力が審査されます。
いずれの場合でも試験用のモデルを自分で手配し、東京・名古屋・大阪・福岡(・広島・沖縄)の会場で受験しなければなりません。

合格率は時期によっても変動しますが、2023年の合格率は3級で約83%、2級で約62%、1級で約58%となっています。
筆記試験よりも難易度が高いぶん、美容部員としてのスキルアップ・キャリアアップに役立つでしょう。

 

日本化粧品検定(日本化粧品検定協会)

日本化粧品検定とは、文部科学省の後援事業として許可されている化粧品・美容の知識に関する検定試験です。
これまでに123万人以上が受験しており、美容関係者だけでなく一般の人々や学生からも注目されています。

3級は無料でWEB受験でき何度でも受験できますが、仕事に活かしたいなら2級または1級へのチャレンジがおすすめ。
2級では美容皮膚科学を中心に、スキンケアやメイクアップ、マッサージや生活習慣における美容などを総合的に学べます。
食事や運動、睡眠や紫外線についての内容も含まれているので、お客様のお悩みやニーズを深く把握する際に役立つでしょう。

1級では化粧品の科学や配合成分、安全性や法律など専門的な知識を学びます。
ボディケア、ヘアケア、オーラルケア、ネイル、香りといった幅広い美容知識も含まれており、美容のスペシャリストを名乗れるようになるでしょう。
1級の合格後、協会員になり研修プログラムを受けることで、「コスメコンシェルジュ」の資格を取得することも可能です。

1級・2級はマークシート方式で、正答率70%前後で合格となります。
合格率は2級が71.1%、1級が67.6%です。

 

メイクセラピー検定(メイクセラピストジャパン)

メイクセラピー検定とは、メイクに心理カウンセリングの手法を取り入れた「メイクセラピー」の知識と技術を問われる検定試験。
メイク理論や色彩学だけでなく、心理学やコミュニケーションについても出題される点が特徴です。

受験レベルは誰でも受けられる3級・準2級・2級と、下級の合格者のみ受験できる1級・特級に分かれています。
仕事で活用するなら2級以上の取得がおすすめですが、筆記試験に加えて実技試験も受ける必要があります。

お客様の外見だけでなく内面の美しさまで引き出したい方や、接客時の満足度を高めたい方にぴったりな資格です。
合格率は3級が100%、2級が56%、1級が60%(2020年度)と発表されています。

 

コスメマイスター(日本コスメティック協会)

コスメマイスターとは、化粧品についての基本的な知識から仕事に従事できる専門知識の習得を目指すWEB試験です。
全50問が3択式で出題され、正答率80%以上で合格となります。

コスメマイスターの試験には、無料で何度でもオンライン受験できる「ライト」も用意されています。
一般消費者向けの試験ではありますが、化粧品の成分表示や保管方法、化粧品と医薬部外品の違いなど基本的なスキンケアの知識を学べるので、まず試しに受けてみてはいかがでしょうか。
合格率は85%です。

 

スキンケアマイスター(日本コスメティック協会)

スキンケアマイスターとは、「コスメマイスター」と同じ日本コスメティック教会が実施しているWEB試験です。
こちらではスキンケアや化粧品をはじめ、エステや美容医療、サプリメント、関連法規にいたるまでのさまざまな美容知識を習得できます。

美容部員として取り扱うアイテムがコスメではなくスキンケア用品の場合は、こちらを受験するといいでしょう。
合格率は75%です。

 

パーソナルカラリスト検定(日本カラリスト協会)

パーソナルカラリスト検定とは、人と色に着目した色彩知識および配色調和を身につけるための資格試験です。
最近はイエベ・ブルベなど自身のパーソナルカラーに基づいて化粧品を選ぶお客様が増えています。この資格を取得すれば、パーソナルカラーに基づいた説得力のある提案を行えるようになるでしょう。

3級・2級・1級の3ランクに分かれており、会場受験またはWEB受験(3級のみ+在宅ペーパー)が用意されています。
1級は2級合格者のみ受験でき、マークシート式の一次試験と配色実技+記述の二次試験とに分かれています。

合格率は3級が75%、2級が70%、1級は50%前後です。

 

接客心理検定(ホスピタリティ・マーケティング協会)

接客心理検定とは、美容部員に限らずあらゆる販売職や営業職に活かせる接客心理の知識・技術に関する検定試験です。

美容部員には美容やメイクに関する知識・スキルだけでなく、「買いたい!」と思わせる積極力が必要不可欠です。
心理学や行動分析の理論を取り入れたこの検定に合格すれば、お客様に合わせたスムーズな接客や心理面からのアプローチに役立つでしょう。

試験はマークシート式の3級と、マークシート+記述式の筆記試験と実技試験が合わさった2級・1級に分かれています。
一般的な美容部員であれば3級、主任を目指すのであれば2級、マネージャーや責任者を志すなら1級の取得を目指しましょう。

合格率は合格率は3級が約80%、2級が約50%、1級が約20%です。

 

まとめ

美容部員は足を運んでくれたお客様に対し、商品の良さ、そしてメイク・スキンケアの楽しさを伝える職業。
美容への好奇心や美意識が高い人、コミュニケーションや接客が得意な人にぴったりなお仕事です。

働くうえで必ずしも取得しなければならない資格はありませんが、民間の資格があると有利に働き、自信にもつながります。
本記事を参考に資格の勉強を行い、美容部員としてのスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。

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