コロナ禍でおこった美容業界の変化について|消費者の意識や調査結果についての情報まとめ

2020年に始まった新型コロナウィルスによる世界的パンデミックは美容業界にも多大な影響を与えました。
これまで当たり前と思っていた日常の生活風景は一変、2021年後半に入りようやく落ち着きつつありますが、不安を抱える人も多く、まだまだ新しい生活様式での日常が続くと考えられます。

この影響は美容業界にとって見過ごせるものでは無いはずです。
家にいる時間が増えたこと、移動が制限されていること、マスクをつけての外出が当たり前になっていることなどから、コロナ前と後でどのような変化が起こってるのでしょうか?

美容業界の変化について考えていきたいと思います。

遠くのサロンよりも近所のサロンへ

コロナウィルスの影響によって大きく変化した行動が「移動」です。
特に、都市部では連日のように感染者数の増加が報道され、外に出歩くことや人が密集する電車での移動が敬遠されるようになったことは記憶に新しいと思います。

美容室の選ばれ方も、電車に乗っていく「遠くのサロン」より自宅の「近場にあるサロン」に注目が集まるようになりました。
これまで、価格やサービスといった項目が集客では重要視されていましたが「通いやすさ」を意識する消費者が増えたのです。

 

集客方法の変化について考察

これまで美容室の集客では広告メディアに広告費を支払い、クーポン等を発行して来店動機をつくる。というパターンが定石でした。
一方で、消費者がサロンを探す前提として「近所であるか」という選択が増えたことによって、集客方法も変わる可能性があります。

そこで、地図や近隣の店舗として見つけてもらうために運用を意識しておきたいツールが「Googleマイビジネス」と「Instagramの地図検索」です。

 

Googleマイビジネスについて

Googleマイビジネスとは、Google社の提供しているサービスの1つで、Googleマップなどに表示される情報を作ることができるツールです。
Googleマップにサロンの情報を掲載するには、Googleマイビジネスに登録を行い、情報を入力する必要があります。
(※登録が無い場合でも、ホームページやユーザーからの情報提供などで自動的に登録されることもあります。その場合、情報を編集するには「オーナー確認」という手順が必要です。)

住所や写真、営業時間、サービスの情報を入力していくとGoogle内での評価が上がり、地図検索の中でも上位に表示されやすくなっていきます。

もしも、まだ登録が済んでおらず、地図に表示されていないサロンがあれば、まずは登録を済ませておいた方が良いでしょう。

出典:Googleマイビジネスについて

Instagramの地図検索機能

この機能は、コロナ騒動最中の2021年6月にリリースされた新しい機能です。
Instagramユーザーが投稿している写真を地図上から探すことが可能となりました。
美容室や飲食店では上手く活用することで集客につながる可能性があると言われており、注目を集めている機能です。

地図検索を意識した運用のポイントは、
・ユーザーに「場所」をつけて投稿してもらうこと
です。

地図検索機能では投稿の投稿につけられた「場所」の情報を使い、地図と紐づけています。
そのため、ユーザーに投稿してもらう時にハッシュタグと合わせて「場所」にサロンの情報をつけてもらうよう案内していくことが大切になってくるでしょう。

 

サロンワークの変化

サロンワークについてみていくと、資生堂ジャパン株式会社が行った調査では、コロナ禍で「美容室に行く回数が減った」と答えた人が55.8%というデータも出てきました。
美容師との接客における濃厚接触を避けるために、サロンへ行くことをためらっている方が多いのかもしれません。

参考:【コロナ禍で美容室に使う金額に変化が!?】Z世代のお財布事情 in Salon

技術がより重視されるように

普段であれば、美容室では美容師さんと雑談をしたり接客を楽しむことが出来る所でもありますが、コロナ禍においては、必要最低限の会話のみにして、なるべく話をしないように気を付けるという態度が求められるようになりました。
普段のように気軽にお話しながら、カットをするのではなく、無言でひたすら切っていくということも行われています。

そのため、接客以上に技術や仕上がりが満足度の有無に影響するようになりました。

 

美容に使うお金は増えている

サロンの利用回数は減少している一方で、1回に使うお金は増加していることも調査で分かってきました。
株式会社リクルートが発表した調査結果では、「来店1回あたりの利用金額」は「2021年が過去最高値を更新」したという結果も出ています。

これは、来店頻度が減った分、トリートメントなどの傷んだ髪の「ケア」に対してお金を使う人が増えたことによるものと考えられています。

参考:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー

 

店販やネット販売なども好調

コロナ禍の今、なにが売り上げを支えているのかを紐解いていくと、店販やネット販売など「モノの販売」も注目されています。

・美容室が店舗で使っているシャンプーやトリートメントの販売する
・ネイルサロンで、ケア用のハンドクリームを販売する
・脱毛サロンで「自宅用脱毛器」と「サロン脱毛」をセットにした店販連動メニューを作る
・痩身サロンではインナービューティー商品と組み合わせた3カ月で結果を出す痩身プランを作る

など、商品の販売から自宅でのケアを考えたセットメニューなど、これまでは存在しなかったメニューで売り上げを作るサロンも出てきています。

 

コロナ対策への取り組みも重要な要素に

2021年1月21日に発表された「コロナ禍における美容室や理容室利用についての意識調査」では、89%の人が、コロナ対策を重視・気にしており、対策を行っていない場合、76%の人の来店意思が変わる。と回答したという調査結果も出ています。(「ファンくる(株式会社ROI)調べ」)

コロナ対策をしていないサロンは少数だと思いますが、お客様は気にしていると意識をしておいた方が良いでしょう。

 

コロナ禍でも同じサロンを使いたい人が77.3%

コロナ禍によって、「これまで利用していたヘアサロンを変更した?」という質問に対しては、変更したと答えた人は6.7%。同じサロンを継続利用と回答した人が77.3%でした。

とくに、2020年5月以降の緊急事態宣言明けは「新規」よりも「リピーター」のお客さまの戻りの方が早かったというサロンさまの声はよく聞きます。

サロンを継続利用している理由としては、「施術者・スタッフを信頼しているから」という理由が62.2%と、調査項目の中では圧倒的に1位です。
人と人との距離感が離れてしまっている一方で、信頼出来る人・スタッフとの繋がりを求めている人は多く、今後より一層、「既存のお客様を大切にする」という姿勢が求められるようになっていきそうです。

参考:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー

 

まとめ

いかがでしたか?
コロナ禍でおこった美容業界の変化というテーマで、いくつかの調査結果などを引用していきながら情報をまとめていきました。

徐々に希望は見えつつありますが、まだまだ油断は許されない状況です。
いつ、同じような事態が再発するか誰も分からないというのも事実だと思います。

そのような状況の中でも大切なサロンを守っていくために、ここで紹介した情報を参考にしてみてください。

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