美容室の店長の仕事内容とは?年齢や給料、目指し方、向いている人の特徴などを解説!

美容師として働くうえで目指す目標のひとつが、“店長”というポジション。

アシスタント→スタイリストとスキルアップしてキャリアを積んでいくなかで、「プレイヤーとして施術を提供するだけでなく、サロンの運営に携わりたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
「店長を経験して、将来的には自分のサロンを開業したい」という美容師さんもいるかもしれません。

そこで気になるのが店長の仕事内容や給料、年齢やなり方ですよね。
本記事では、美容室の店長に求められる要素と合わせて上記の内容を解説していきます。

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美容室における“店長”とは

ヘアサロンの店長(マネージャー)とは、店舗のマネジメント責任者・リーダーのこと。
お客様への施術だけでなくサロンの運営全体に携わり、売上・顧客・スタッフを管理する立場になります。
やるべき業務は多岐にわたりますが、大変なぶん責任とやりがいの大きな仕事です。

なお、店長としてキャリアを積むと複数店舗を総括する『エリアマネージャー』にキャリアアップするケースも。
全国チェーンなど大きな店舗だと、ひとつのサロンに常駐するのではなく複数のサロンを回ったり、本社で仕事をしたりすることもあります。

 

美容室の店長の給料

スタイリストの給料は月給25万円〜29万円(年収300万円〜350万円)程度です。
※キレイビズに掲載されているサロンのデータを元に算出

店長に昇進すると役職手当がつくサロンが多く、月給は30万円~50万円ほどにアップ。
責任者として店舗を運営していくポジションはプレッシャーが大きいぶん、給与が大きく増える傾向にあります。

 

美容師が店長になれる年齢

ヘアサロンの規模によって店長として働く美容師の年齢層は異なります。

大手やチェーン店の場合は早ければ20代〜30代で店長になる人も少なくありません。
美容専門学校を卒業・就職後、5年〜10年かけてキャリアを積み、昇進するパターンですね。

一方、規模が小さいサロンや人材の入れ替わりが少ないサロンだと、30代後半〜50代になってようやく店長に昇進できるケースもあります。
独立して自分のヘアサロンを開業し、オーナー兼店長として働く場合も30代後半以上の美容師が多いです。

 

美容師が店長になるには?

一言で「美容室の店長」と言っても、実際には大きく2種類に分かれます。

ひとつが、サロンを所有しているオーナーは別にいて、雇用された状態でお店を任される“雇われ店長”。
オーナーの方針によって仕事の幅が大きく左右されたり、ノルマを科されたりすることもありますが、毎月の収入が安定している点は大きなメリットだといえるでしょう。

もうひとつが自分で独立・開業したサロンで店長を担当する“オーナー店長”です。
サロンの売上と自分の収入が比例する完全成果報酬で、経営の知識がないと難しいですが、自分の采配で全てをコントロールできます。

それぞれ目指す方法を解説します。

 

雇われ店長になる方法

雇われ店長になるには、ひとつのサロンで長く働いてキャリアアップを目指す方法と、「店長募集」や「店長候補募集」といった求人を出しているサロンに応募する方法があります。

狙い目はチェーン店系のサロン。
サロンに元々いた店長が他店に移動すればポストが空き、そのサロンのスタッフの中から新しい店長が任命される可能性があるからです。
ただし、自分自身も勤務地が変わる可能性アリ。
全国に展開しているチェーン店だと、人事異動に合わせて引越しが必要になるケースもある…ということを理解しておきましょう。

また、店長の下に副店長やチーフなどのポジションが用意されているサロンだと、店長のサポートをしながら昇進を目指せます。
キャリアプランを立てやすいのでおすすめです。

 

オーナー店長になる方法

美容師として独立し、自分のサロンを開業すれば自由に店長を決められます。
つまり、オーナーをしながら自分自身が店長として現場に立つことも可能です。

メニューの内容や料金、営業時間や定休日、スタッフなどすべて自由に決めることができますが、開業までの膨大な準備が必須。
店舗探しから内装・外装工事、必要な機器や薬剤の購入、マーケティングまで全部自分でしなくてはなりません。
開業後も集客のためにあらゆる施策を実施する必要があります。

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美容室の店長の仕事内容

店長になるとスタイリストとしての仕事以外にも、店舗作りに関する業務が発生します。
オーナーと共にサロン全体を管理し、スタッフとオーナーの架け橋になるような存在です。

通常の業務と並行するとかなりのハードスケジュールに。
そのため、自分ひとりだけでやろうとせず、周りのスタッフに分担したり手伝ってもらったりしながら進めましょう。

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売上管理

店長は日々の売上状況を常に把握し、経営管理をしなければなりません。
経営やマーケティングの知識は必須です。

売上が伸び悩んでいる場合は、メニューの改善や予算の振り分け、集客方法の工夫など改善策を打ち出す必要があります。
雇われ店長の場合は月の売上ノルマが決まっていたり、シャンプーやヘアオイルといった店販をする必要があったりすることも。

美容師としてのスキルだけでなく、オーナーと同じ目線に立ってサロンを運営していくための手腕が求められるでしょう。

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顧客管理・集客

スタイリストとして顧客対応をする以外に、顧客管理や集客も店長の大切な仕事のひとつ。
お客様の来店頻度や人数は売上に直接影響するからです。

どのようなサービスを提供すればお客様の満足度が上がるのか、リピートしてもらえるのか考えていかなければなりません。
スタッフとお客様の間でトラブルやクレームが発生した場合も、最終的には店長が責任を取ります。

また、常連客のキープと同時に、新規顧客の獲得もマスト。
キャンペーンの実施、チラシやフリーペーパーの配布、ホームページやブログの作成、InstagramなどのSNSの運用、ポイントカードやクーポンの導入など、集客するためのさまざまな施策を実施します。

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スタッフの管理・育成

一緒にサロンで働くスタッフの管理・サポートも行います。

  • 新人スタッフの技術や接客を指導する
  • スタッフのスキルアップのための研修を行う
  • お客様の予約に合わせて美容師のスケジュールを確保する
  • スタッフにサロンの方針や施策を共有する
  • スタッフの施術の状況を把握して人員を配置する
  • スタッフとコミュニケーションをとってサロン全体をまとめる

このようにスタッフに長く働いてもらえる環境づくりや、売上につながる人材育成は店長の重要な役目です。

 

美容室の店長に求められる能力・性格

スタイリストに求められる特徴と、店長に求められる特徴は異なります。
全体をよく見て率先して行動し、チームをまとめるリーダー力とコミュニケーション能力が必要です。

最後に、店長に向いている人の能力や性格について紹介します。
ここで紹介する内容以外にも、実際に長く店長を務めている美容師を観察してみると“店長の素質”が分かるかもしれませんよ。

 

判断や行動が早い

サロンを運営していく中で日々さまざまな問題が発生します。
課題や問題が発生した際にすぐに察知し、素早く・冷静に判断を下さなければなりません。
サロン全体の利益を優先し、スピード感を持って解決に導く能力が求められるでしょう。

また、何か行動を起こすときは無計画ではなく、サロンの目標や方針に沿って計画を立てて実行する必要があります。
ベストな解決策を出すために、常日頃働いているスタッフの状態や顧客の状況などを細かく把握しておきましょう。

 

スタッフを大切にしている

先述のとおり、スタッフの管理も店長の仕事です。
スタッフ全員を巻き込みながら、同じチームとして一丸となってサロンを運営していかなければなりません。

スタッフを大事にせずに信頼関係やチームワークが崩れてしまうと、全体のパフォーマンスが低下します。
スタッフと積極的にコミュニケーションをとって良好な関係を保ち、報告・連絡・相談を受けやすい存在を目指しましょう。

具体的には次のポイントを意識するといいですよ。

  • 作業に没頭してスタッフとの会話を怠らない
  • その日の機嫌によって態度を変えない
  • 立場に乗じてこき使わない・偉そうにしない
  • 特定のスタッフをえこひいきせず平等に接する
  • スタッフに過酷な労働をさせない

 

考えや言動に一貫性がある

チームのリーダーである店長が優柔不断で考えや言動がコロコロ変わるようでは、スタッフに不信感を抱かれてしまいます。
自分の軸を持ち、ぶれのない一貫性のある人物になることで、自ずとスタッフもついてくるでしょう。

また、サロンのルールをスタッフにだけ科すのではなく、店長自ら守る姿勢が大切です。
ルール外の行動を取る場合はスタッフにきちんと説明するようにしてください。

 

まとめ

店長になると、通常の美容師としての業務に加え、サロン全体の管理も行わなければなりません。
スタッフやお客様に助けてもらっているという意識と、「良いサロンにしたい」という想いを持つことが大切です。
責任が重く大変な仕事ではありますが、裁量権を持ってサロンを運営していける魅力ある仕事であると言えるでしょう。

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