美容師の休日に関する疑問を解説!定休日や年間休暇、休日の過ごし方などまとめてみた

一般的に「休みが少ない」というイメージがある美容師。
朝から夜までお客様を美しくするために奮闘するお仕事です。
働くうえで、休日の日数や勤務時間は多くの美容師や美容業界志望者の方が気になるポイントなのではないでしょうか。

本記事では「美容師の休みが週1って本当?」「何曜日が定休日?」「美容師は休みの日に何してるの?」などよくある休日に関する疑問について解説します。
また、法律で定められている休日や勤務時間についても合わせて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

美容師の休日事情

厚生労働省の調査によると、美容業を行う施設の平均定休日数は1施設あたり月に5.5日とのこと。【引用:厚生労働省

1ヶ月あたりの平均定休日数 割合
6日 42.1%
5日 35.7%
4日 9.2%
7日 5.1%
8日 4.3%
なし 1.9%
9日 1.1%
1〜3日 0.6%

一方、多くの一般企業では土曜・日曜が休みであることから、1ヶ月あたり8〜10日程度が休日となります。

美容師の休日がサロンの定休日に準ずるとすると、「一般的な会社員の方より美容師の休日は少ない」と言えるでしょう。

週1休みが基本?

月に5.5日の休日ということは、週に1日〜隔週で1日の休みに相当します。

ただし、先述の5.5日はあくまで施設の定休日。
サロンの定休日を中心に、一般企業や学校が休みになる土日祝日を避け、お客様の予約が少ない平日に休む形が一般的です。

また、最近はサロンの規模や体制によって、事前に申請すれば繁忙日である土日祝日も休める企業も増えています。

定休日は何曜日?月曜休みが多いのはナゼ?

美容師の定休日は、月曜日または火曜日であるサロンが多いです。
【引用:厚生労働省

定休日の曜日 割合
月曜日 74.7%
火曜日 35.7%
日曜日 14.2%
水曜日 2.8%
木曜日 0.6%

月曜定休日のサロンが多い理由としては、昭和初期の「休電日」の名残りだと考えられます。
休電日とは、戦争の影響による電力不足を解消するために設けられていた「電気の供給を止める日」のこと。
関東は火曜日、関西などそれ以外の地域は月曜日が休電日に定められており、電気が使えなくなるこの日は美容サロンが休業していた…という歴史が現在の定休日につながっているのでしょう。

現在は、月曜日または火曜日が定休日のサロンが多いものの、店舗によってさまざまな定休日が設定されています。
ショッピングセンターに入店しているサロンのようにほとんど年中無休の店舗もあれば、テナントとして入っているビルの休みに合わせて定休日を設定している店舗もあります。

長期休暇や大型連休は?

夏季休暇は、一般的なお盆休みの時期より少し後に設定しているサロンが多いようです。
また年末年始休暇は12月30日または12月31日〜1月3日または1月4日までが一般的。
なかには元旦のみ休みでそれ以外の日は通常通り営業するサロンや、年末年始は営業時間を短縮するサロンもあります。

ゴールデンウィークやシルバーウィーク、祝日はお客様が多くなるため、基本的に休めないケースがほとんど。
定休日と祝日が重なった場合は、祝日を営業日とし、その翌日を振替定休日とするサロンが多いです。

美容師がしっかりと休みをとる方法は?

かねてより休日が少ないとされていた美容師。
しかし、近年はブラック企業やサービス残業、過労死などが社会問題となり、働き方改革が提唱されている背景から、美容師や美容業界の働き方の意識も変わりつつあります。

有給休暇を取得しやすい環境づくりや連休の設置、完全週休二日制やリフレッシュ休暇といった休日体制の充実などに取り組むサロンが増えています。
「休みが取りにくい」「休日が少ない」という悩みを抱えている美容師の方は、年間休日数や有給休暇の取得率が多い/高いサロンへ転職する方法もおすすめです。

また、業務委託や面貸しなどの制度を利用し、フリーランス美容師(個人事業主)として「働きたいときに自由に働く」方法もありますよ。

【関連】業務委託サロンとは?稼げない?美容師のメリット・デメリットや注意点を解説

労働基準法で定められている年間休日や勤務時間

個人事業主としての独立や開業をしていない限り、美容師は企業に雇われている立場。
一般企業の会社員と同様に「労働基準法」が適用されます。

労働基準法では、労働時間が1日に8時間、1週間に40時間を超えないことが定められています。
また企業は従業員に対し、最低でも週に1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。

有給休暇を除く年間休日自体は法律で定められておらず、企業ごとに自由に設定できるものの、これらの規定に従うと少なくとも年間105日(※)は休めることになっています。


1年は約52週で、週1日休むなら年間休日は52日。
週1日の休みで1日あたり8時間働くと、1週間の労働時間が40時間を超えてしまうため、2つの条件を両方とも満たせる最低ラインを計算すると年間休日105日となる。

企業(使用者)が労働基準法を違反した場合、罰則が与えられる可能性があります。

美容師も有給休暇を取得できる?

正社員やパートタイム労働者の区分なく、一定の要件を満たした労働者には有給休暇が与えられることが労働基準法で定められています。

雇入れの日から6ヶ月継続勤務し、かつ全労働日の8割以上出勤している美容師は、継続勤務年数または労働日数により有給休暇が付与されます。
【参考:厚生労働省

有給休暇の取得は労働者の権利です。
有給休暇の取得を理由にした賃金の減額や、休暇取得の抑制などの不利益な取扱いはできないように定められているので、安心して有給休暇を取得してくださいね。
現在の有給休暇付与日数や申請方法、有給休暇の期限などについて、勤務先のサロンに確認しておきましょう。

美容師の休日の過ごし方

現役美容師や美容師を目指している方は、美容師のプライベート事情も気になるのではないでしょうか。
美容師の休日の過ごし方は①外出してリフレッシュする②自宅やリラクゼーション施設でリラックスする③スキルアップする、の主に3パターンです。

外出してリフレッシュする

朝から夜まで室内で働いている美容師には、休日に外に出る方が多いです。
買い物をしたり、アウトドアを楽しんだり、レストランやカフェに行ったり、映画を見にいったりしてリフレッシュします。
外出することでトレンドがチェックでき、お客様との会話や技術の向上につなげられるというメリットも◎

また平日休みを利用して、土日祝に混雑する観光地やテーマパークへ出かける方もいます。
行列に並ばなくてすむだけでなく、平日割引を受けられることもありますよ。

自宅やリラクゼーション施設でリラックスする

仕事で最高のパフォーマンスを発揮するために、休日は体と心の休息に充てる美容師もいます。
美容師は1日中立ちっぱなしだったり、繁忙日・繁忙期はまとまった休憩が取れなかったりと何かと体力を使う職業なので、しっかり休むことが大切です。

自宅でゆったり過ごすほか、整骨院やマッサージ・エステに通って体をケアする、温泉施設や岩盤浴に行くという方も。
日々の疲れを癒やす自分なりの休息方法を見つけておくと、休日を有意義に過ごせるのではないでしょうか。

スキルアップする

多くのサロンの定休日である月曜日や火曜日は、美容師向けの勉強会が多く開催されています。
そのため、休日を利用してセミナーや講習会に参加し、スキルアップを目指す方法も休日の有意義な過ごし方です。

勉強会の内容は、カットやカラーのスキルセミナー、接客マナーや一般常識を学ぶ講習会、モデルを招いての撮影会、トレンドの勉強会などさまざま。
なお、福利厚生として勉強会の参加費用をサポートしてくれるサロンもあります。

勉強会に参加するほか、外出して流行っているスタイルを観察したり、美術館や芸術展で感性を磨いたりすることもスキルアップ方法のひとつ。
自分の目指す理想の美容師像に近づくためには、休日もスキルアップに充てる過ごし方が近道かもしれませんよ。

まとめ

美容師と一般企業で働く会社員の方々と比較すると、休日数や過ごし方に違いがあることがわかりました。
休日数は少ないものの平日に休めるため、どこへ行っても混雑を避けて快適に過ごせるというメリットもあります。

今回ご紹介した休日の過ごし方は参考程度に留めていただき、自分だけの素敵な休日の過ごし方を見つけてみてくださいね。

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