美容師のコンテスト5選!主な種類や大会に参加するメリットなども解説

美容師の世界には数多くのコンテストが存在します。
コンテストで技術やセンスを競い合い、受賞者に選ばれれば自信や知名度の向上につながるため、腕試しとして参加する方も多いでしょう。
なかには現役の美容師だけでなく、美容師を目指す美容学生が参加できる大会もあり、スキルアップや就職活動でのアピールとして役立つケースも。

受賞できなかったとしてもさまざまな美容師のクリエイティビティに触れたり、審査員からのフィードバックを受けたりすることで、刺激になること間違いなし!
日々の仕事や勉強のモチベーションアップにもなるので、積極的に参加していきたいところですよね。

本記事では美容師のコンテストへの参加を検討している方へ向けて、種類や参加メリット、代表的なコンテストなどをご紹介します。

 

美容師が参加できるコンテストの種類

美容師や美容学生が参加できるヘアコンテストは、主催者や開催方式によってさまざまなタイプがあります。
まずはそれぞれの特徴を確認し、どのようなコンテストに参加するか検討してみましょう。

主催者の違い

1.美容師関連の団体・組合

美容師の団体や組合が主催するコンテストは、基本的にはその組織に加盟している人が参加できます。

これらのコンテストは県大会のような地方の予選大会からスタートし、徐々に勝ち進んで全国大会や世界大会に進む形式が一般的。
美容師が実務で行なっているようなヘアスタイリング、着付け、メイクなどさまざまな分野で開催されています。
入賞すれば団体や組合から美容技術を認定してもらうことができ、美容師としての信頼度アップにつながるでしょう。

コンテスト運営にかかる費用はその組織の年会費(メンバー会費)などで賄われているため、コンテストの参加費自体は無料〜安価であるケースが多いです。
所属していない人でも参加できるコンテストも存在しますが、メンバーよりも参加費が高く設定されている場合があります。

コンテストを開催していない時期でも、組織に所属していれば実技講習や勉強会に参加できる、保険制度や融資制度が用意されているなどのメリットがあるため、迷ったら参加するメリットの大きい組織が主催するコンテストを選ぶといいかもしれません。

2.美容業界の企業

ヘア用品を扱う美容関連の企業が主催あるいは共催で行うコンテストもあります。
美容業界の活性化と企業の宣伝をかねて開催されるため、その企業の商品を使用することが出場条件になっている場合が多いです。

広い会場に美容師が集まり、その場でカットやスタイリングを行うヘアショー形式のコンテストが一般的。
多数の分野から任意で選択し、参加費を支払って参加します。

自分の技術だけでなく、商品に対する理解も必要である点がこれらのコンテストの特徴です。
また、間口が広いため普段関わりのない美容師や企業の関係者、新たなクリエイティブに出会える場でもあります。

3.美容専門学校

美容専門学校が主催するコンテストには、基本的に各学校に所属している美容師志望の学生が参加します。
美容室へ就職する前に自分の実力を試す絶好の場で、良い成績を残すことができれば就職活動にも役立ちます。

学内コンテストでありながら、規模の大きなものであれば校外からも注目される重要な大会です。

 

開催場所・方式の違い

1.オフライン(ショーなど)

参加者がひとつの場所に集まり、制限時間や課せられた条件の範囲で競う形式です。
小規模なコンテストだと数十人、大規模なものだと1,000人以上の美容師が一堂に介します。

メディアで活躍するカリスマ美容師や美容業界の有名企業の関係者などが審査員として現場にやってきます。
緊張感がありますが、参加するだけで刺激を受けられるはずです。

オフラインのコンテストでは幅広い部門が用意されています。
一般的なヘアスタイルよりも、前衛的で次のトレンドとなるようなプロ好みのスタイルが選ばれる傾向にあります。
コンテストの世界観や審査員の傾向に合わせて、普段のサロンワークとは違うスキル・センスを発揮できる貴重な機会です。

2.オンライン(フォトコンテスト)

近年流行しているのが書類やウェブ・SNS上でスタイリング写真(作品)を提出して競うオンラインでのコンテスト。
運営側に写真を提出してエントリーし、ホームページまたはパーティー会場などで審査結果が発表される形式です。
注目度の高いコンテストだと入賞作品が業界史に掲載される場合もあり、大きなチャンスになり得ます。

オンラインのコンテストは写真審査のみなので、初心者でも気軽にエントリーできます。
制限時間がなくとことんこだわって作品を作り込める点、参加費が比較的安価である点が特徴です。
オフラインコンテスト同様に美容師や企業関係者が審査員を務めるケースのほか、最近ではポータルサイトに写真を公開して一般人が審査するパターンも。
この場合は、日頃のサロンワークで提供しているようなリアルスタイルが支持されやすいです。

なお、従来はオフラインで行われていたコンテストが、コロナ禍で一時的にオンライン形式をとるケースもありました。

 

美容師がコンテストに参加すべき理由

コンテストで良い成績をおさめるためには、念入りな準備と練習が必要不可欠。
忙しいなかでもせっかくなら高いモチベーションで参加できるように、あらためてコンテストへ参加するメリットを認識しておくことが大切です。

 

スキルアップに役立つ

美容師は普段からサロンの仲間とともに練習や講習会に参加し、技術を磨いている人が多いです。
そのようなこれまで培った技術力を発揮する場所がコンテスト。
コンテスト入賞という目標を立てれば、いつものトレーニングのモチベーションも上がり、さらなるスキルアップにつながります。

また、コンテストに参加することで自分が普段いる環境から出て美容業界全体での自分のレベルや周りのレベルを実感できます。
たとえ良い結果を残せなかったとしても、今後のキャリアの幅を広げる自信や経験を得られるはずです。

 

実績としてアピールできる

どのコンテストにおいても、受賞するためには技術力やセンス・デザイン力、トレンドをキャッチし続け反映する力が求められます。
ゆえに、コンテストの受賞歴は就職・転職や独立、またお客様への接客において分かりやすい“スキルのアピール”材料です。
就職活動で有利になったり、お客様からの指名のきっかけになったりと、キャリアアップにつながる実績として残ります。

受賞者本人はもちろん、勤めているサロンの知名度・集客力もアップ。
大規模なコンテストであればメディアから取り上げられ、新たな仕事のチャンスをもらえることもあるでしょう。

 

人脈が広がる

美容師のコンテストには、美容師だけでなく美容業界におけるいろんな立場の人々が集まります。
美容学校の先生、有名美容師、フォトグラファー・カメラマン、スタイリスト、メイクアップアーティスト、芸能関係者、メディア関係者などなど・・・。

コンテストに出場して知り合いを増やし、親睦を深めておくことで、就職・転職や独立開業の際に役に立つ可能性があります。
自分のサロン以外の横の繋がりがない人はコンテストに出場して人脈を広げることをおすすめします。

 

美容師が参加できるコンテスト一覧

先述のとおり、美容師や美容学生が参加できるコンテストにはさまざまな種類があります。
ここでは人気の高いコンテストを8つ紹介します。
応募条件や特徴をチェックし、参加するコンテストの目星をつけていきましょう。

 

全日本美容技術選手権大会|各部門の日本一を決定

https://www.biyo.or.jp/competition/

1962年にスタートした全日本美容技術選手権大会は、厚生労働省後援のもと全日本美容業生活衛生同業組合連合会(通称;美容連合会)が開催している全国規模のコンテストです。
日本で最も大きなコンテストのひとつとして知られており、美容師たちが各部門において日頃の成果を競い合います。

部門はヘアスタイル部門、カット&ブロー部門、フリースタイルカット部門、着付け部門、ブライダル部門、ネイルアート部門などに分かれています。
47都道府県での予選大会から始まり、勝ち抜いた人だけが決勝大会に出場できるトーナメント形式です。

競争率が高く入賞の難易度は高いですが、知名度と歴史のあるコンテストなので、入賞すれば自分の技術力を大きく証明する武器になるでしょう。

 

世界理美容技術選手権大会|世界レベルの大規模大会

https://www.biyo.or.jp/competition/worldcongress.html

世界理美容技術選手権大会は、2年に一度の頻度で開催される美容師のための世界コンテストです。
全日本美容技術選手権大会を開催している美容連合会と、本部がパリにある世界理美容機構(OMC)が協賛して行っています。

2022年度の同コンテストには30ヶ国以上から約700人が出場。
世界中の美容師・理容師がワールドクラスで技術を競い合うことから、「美容師のオリンピック」とも呼ばれています。

出場者は全日本美容技術選手権大会の受賞者の中から選ばれることが多いです。
国内で実力をつけたあと、活躍の場を海外にも広げたい人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

STYLING COLLECTION|日本一を目指せるヘアショー

https://www.styling-collection.com/

世界最大の理美容室組織であるSPC GLOBALが主催するSTYLING COLLECTIONは、日本最大級のコンテスト・ショーイベントです。
サロンで働いている現役美容師や経験者がエントリーできる部門と、美容学生がエントリーできる部門に分かれています。

競技はワインディング、男女別カット、男女別モデルスタイリグ、アイラッシュ、ネイルなど幅広く、さらに実技部門(ウィッグまたはモデル)とフォト部門に分類されます。
部門・競技が多いため、自分のスタイルで選択して参加できるところがポイント。

地区大会で勝ち残ることができれば、華やかな大会に参加できるとあって、日本一を目指すアツい美容師が集まるコンテストです。

 

WELLA TRENDVISON award|オンリーワンorリアルトレンド

https://trendvision.jp/

WELLA TRENDVISON awardは、ヘアケア用品を手掛けるウエラプロフェッショナルズが毎年開催しているヘアデザインコンテストです。
美容師免許・理容師免許を所持していれば誰でも参加でき、日本大会で勝ち抜いた人はドイツで開催される世界大会に出場できます。

斬新で革新性のあるオンリーワンスタイルを競うクリエイティブ部門と、今のトレンドを捉えて旬のスタイルを追求するリアルスタイル部門に分かれています。
コンテストのファイナルの様子はライブ配信されるため、業界内外へのアピールが可能です。

その他、有名ファッション誌とのコラボやスタイリスト同士でつながれるアフターパーティーの開催など、コンテスト以外のサポートも充実しています。

 

AIVILインスタフォトコン|時代に合わせた大会内容

https://www.torico.co.jp/contest/

AIVILインスタフォトコンは、プロ愛用の美容機器ブランドAIVIL(アイビル)が開催しているフォトコンテストです。
2023年度は「風(Wind)」、2022年度は「自由(フリーダム)」など毎年変わるテーマに沿って、ヘアアイロンを使用してヘアスタイルを作ります。

Instagramで公式アカウントをフォローし、指定のハッシュタグとタイトルをつけて写真を投稿するだけで参加OK。
美容師としての技術力に加え、写真での表現力も問われる今の時代に合うコンテストとして近年注目されています。

 

まとめ

美容師および美容学生向けのコンテストは、コンテストごとにテーマや規模、応募条件などが異なります。
自分の得意分野やチャレンジしたい分野に合わせて応募し、入賞を目指してみてはいかがでしょうか。

コンテストでの入賞をきっかけに仕事の幅が広がった先輩美容師もたくさんいます。
日々の業務や学業とコンテストの準備を両立するのは大変ですが、コンテストへの出場が今後の美容師人生において役立つ経験・実績となり、キャリアアップにもつながるはずです。

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