理容師と美容師の9つの違いを徹底比較!仕事内容・年収から向いている人の特徴までプロが解説

理容師と美容師の9つの違いを徹底比較!仕事内容・年収から向いている人の特徴までプロが解説

理容師と美容師のどちらを目指すか迷っていませんか。この記事では「理容師 美容師 違い」について、仕事内容や年収、向いている人の特徴まで分かりやすく比較・解説します。

理容師と美容師には、法律や扱える技術、将来性など、知っておくべき決定的な違いがいくつもあります。最後まで読めば自分に最適な道が明確になり、自信を持ってキャリアへの一歩を踏み出せるようになります。

美容業界特化型求人サイト「キレイビズ」が、現場の最新トレンドを交えてお届けします。

まずは結論!理容師と美容師の主な違いが一目でわかる比較表

理容師と美容師の最も大きな違いは、カミソリを使用した「顔剃り(シェービング)」ができるかどうかにあります。

まずは全体のイメージを掴んでいただくために、両者の基本的な項目を比較表にまとめました。

項目

理容師(りようし)

美容師(びようし)

根拠法令

理容師法(頭髪の刈込、顔剃り等により容姿を整える)

美容師法(パーマ、髪結い、化粧等により容姿を美しくする)

主な施術

カット、シェービング、シャンプー

カット、カラー、パーマ、メイク、まつエク

使用する主な道具

バリカン、理容ハサミ、カミソリ

美容ハサミ、ヘアアイロン、メイク道具

主な客層

男性顧客が中心(近年は女性のシェービング需要も)

女性顧客が中心(メンズ特化型サロンも増加中)

国家試験の課題

カミソリの扱い(シェービング)、整髪

ワインディング(ロッド巻き)、オールウェーブセッティング

平均年収の目安

約300万円〜450万円(独立や役職で変動)

約300万円〜500万円(指名売上や独立で大きく変動)

それぞれの詳細な違いについて、次の章から詳しく解説していきます。

法律から働き方まで!理容師と美容師の9つの決定的な違い

理容師と美容師には、法律の定義から現場での働き方まで、主に9つの決定的な違いが存在します。

1.法律の定義

2.仕事内容と扱える技術

3.資格と試験内容

4.平均年収と給与水準

5.主な就職先と勤務環境

6.客層とニーズ

7.トレンドと将来性

8.独立・開業のしやすさ

9.ダブルライセンスの価値

それぞれの項目について、詳しく中身を確認していきましょう。

1.法律の定義:「容姿を整える」理容と「容姿を美しくする」美容

理容師と美容師は、それぞれ異なる法律によって目的が明確に定められています。

理容師法では、理容とは「頭髪の刈込、顔剃り等の方法により、容姿を整えること」と定義されています。

これは、髪型やヒゲをスッキリときれいに整え、清潔な状態に仕上げる行為を指します。

例えば、中学生の制服に合うような、清潔感のある短髪に整えるイメージです。

一方、美容師法では、美容とは「パーマ、髪結い、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」と定義されています。

こちらは、流行のヘアスタイルやメイク、華やかなヘアアレンジによって、外見をより魅力的に飾る行為を指します。

例えば、結婚式に出席する人の髪を華やかにアップにしたり、最新のトレンドカラーに染めたりするイメージです。

2.仕事内容と扱える技術:カミソリによる「顔剃り(シェービング)」の可否

現場での最も大きな違いは、刃物であるカミソリを使って肌を剃る施術ができるかどうかです。

理容師だけがカミソリを使った本格的な「顔剃り(シェービング)」を行うことができます。

ヒゲや眉毛の形を整えるだけでなく、顔全体の産毛を剃って肌のトーンを明るくする施術が可能です。

近年では、この技術を活かした女性向けの「ブライダルシェービング」のエステサロンも人気を集めています。

美容師は、原則として法律によりカミソリを使用した顔剃りを行うことが禁止されています。

メイクの仕上げとして、目の周りなどの細かな産毛をハサミや電動シェーバーで軽く整える程度しか認められていません。

そのため、美容室で「本格的なヒゲ剃り」のメニューを見かけることはありません。

3.資格と試験内容:実技試験における課題や求められる技術の違い

どちらの職業も厚生労働省が指定する養成施設を卒業し、国家試験に合格する必要がありますが、試験内容が異なります。

理容師国家試験の実技試験では、カミソリを安全かつ正確に扱う技術と、クラシカルな整髪技術が厳しく審査されます。

具体的には、定められた時間内にモデルウィッグの顔を傷つけずに剃り上げる課題や、正確なカット技術が求められます。

ミリ単位の正確なバリカンさばきや、カッチリとした髪型を作る基礎力が試される内容です。

美容師国家試験の実技試験では、パーマのロッドを素早く正確に巻く技術や、ウェーブを作る技術が課されます。

「ワインディング」と呼ばれるロッド巻きや、ジェルを使って髪に波のような模様を作る「オールウェーブ」が代表的です。

細かな毛束をリズミカルに扱い、華やかなヘアスタイルの土台を作るための手先の器用さが強く求められます。

4.平均年収と給与水準:求人市場から見る初任給とキャリアアップ後の待遇差

厚生労働省の賃金構造基本統計調査などによると、両者の平均年収は300万円から450万円前後と同水準です。

しかし、美容師は個人の「指名売上」が給与に直結しやすく、個人の実力次第で大きな高収入を狙える傾向があります。

人気スタイリストになれば、20代でも月収50万円以上を稼ぎ出す人が少なくありません。

ただし、アシスタント時代(見習い期間)の給与は比較的低く抑えられる傾向も見られます。

理容師の求人は、固定給の割合が比較的高く、最初から安定した収入を得やすい特徴があります。

1000円カットなどの極めて回転率の高い専門店では、社保完備で月給30万円以上を保証する求人も数多く存在します。

派手な歩合給(成果報酬)は少なくても、長く安定して働きたい人に向いている給与体系と言えます。

5.主な就職先と勤務環境:バーバー・専門店とヘアサロン・ヘアメイクの違い

働くフィールドや日々のサロンワークの環境にも、それぞれの特徴が見られます。

理容師の主な職場は、伝統的な理容室(床屋)や、近年流行しているモダンな「バーバーショップ」です。

また、カット工程に特化したスピーディーな短時間カット専門店も大きな就職先となっています。

営業時間が朝早くから始まり、夜は比較的早く閉まるサロンが多いため、生活リズムを整えやすい環境です。

美容師の主な職場は、一般的なヘアサロン(美容室)や、ヘアメイク専門のスタジオなど多岐にわたります。

アイラッシュサロン(まつ毛エクステ専門店)や、婚礼を行う結婚式場なども活躍の舞台です。

夜遅くまでカットやカラーの練習を行うサロンも多いため、体力と技術への情熱が求められる環境と言えます。

6.客層とニーズ:メンズ特化のこだわりとトレンド重視の幅広い層

お店を訪れるお客様の層や、お客様が求める期待値にも明確な違いがあります。

理容室を訪れるお客様は、圧倒的に男性顧客(メンズ)が多く、定期的なメンテナンスを目的としています。

「1ヶ月に1回、いつもの清潔なスタイルを維持したい」という、こだわりと安定を求めるビジネスマンが中心です。

そのため、お客様と長年にわたって信頼関係を築きやすく、リピート率が非常に高い特徴があります。

美容室を訪れるお客様は、女性を中心に、トレンドに敏感な若い男性まで幅広い層が来店します。

「SNSで見つけた最新の髪型にしたい」「季節に合わせて髪色を変えたい」という、変化や流行を求めるニーズが主流です。

常に新しいトレンドや高度なカラー技術を勉強し続け、お客様の「変わりたい」に応える姿勢が求められます。

7.トレンドと将来性:メンズ美容の熱狂とアイラッシュ・エステへの横展開

時代の変化に伴い、両者のビジネスモデルや今後の可能性も大きく進化しています。

理容業界では、大人の男性をターゲットにした高級バーバーや、メンズ美容(メンズエステなど)が空前のブームです。

これまでの「安くて早い床屋」のイメージから脱却し、贅沢な空間で極上のシェービングを提供する店舗が急増しています。

理容師の数が減少しているため、若手理容師の希少価値が極めて高まっている点も追い風です。

美容業界では、まつ毛エクステ(アイリスト)や、髪質改善などの専門特化型メニューへの横展開が活発です。

競争は激しいものの、トータルビューティーとしてネイルやメイクまで幅広くお客様に提案できる強みがあります。

多様な働き方が選べるため、結婚や出産といったライフイベントを経ても復職しやすい土壌が整っています。

8.独立・開業のしやすさ:初期投資やリピート率から見る開業ハードルの違い

将来的に自分のお店を持ちたいと考えた場合、どちらの資格かによって独立の戦略が変わります。

理容室は、比較的少ないセット面(鏡と椅子の数)で開業しやすく、リピート顧客が定着しやすいメリットがあります。

大型のシャンプー台を何台も設置する必要がなく、省スペースかつ少人数のスタッフで経営を軌道に乗せることが可能です。

地域密着型のビジネスとして、10年、20年と息の長い安定したサロン経営を目指せます。

美容室は、市場規模が大きい反面、店舗数が非常に多いため集客の競争が極めて激しい現実があります。

内装や設備、最新の薬剤などに投資する初期費用も大きくなりがちですが、爆発的な売上を上げるチャンスも秘めています。

SNSなどを駆使して強力な個人ブランディングができれば、短期間で複数店舗を展開する経営者への道が開けます。

9.ダブルライセンスの価値:両方の資格を持つことで広がる圧倒的なキャリア

近年、理容師と美容師の両方の国家資格を持つ「ダブルライセンス保持者」が非常に注目されています。

法律の改正により、一定の条件を満たせば、片方の資格を持つ人がもう片方の資格を短い期間で取得できるようになりました。

両方の資格を保持していれば、一つの店舗の中で「女性のヘアカラー」と「男性の本格シェービング」を同時に提供できます。

これにより、法律の壁を完全にクリアした、次世代の「ユニセックスサロン」を展開することが可能になります。

ダブルライセンスを持つ人材は、求人市場において圧倒的な強みを発揮します。

理美容のどちらの業務も高いレベルでこなせるため、サロン側としては喉から手が出るほど欲しい貴重な存在です。

当然、基本給や手当などの待遇面でも優遇されやすく、将来のキャリアの選択肢が無限に広がります。

あなたはどっちに向いている?適性を見極める3つのチェックリスト

自分がどちらの資格を目指すべきか、3つの具体的なチェックリストから適性を診断してみましょう。

1.理容師(バーバー)に向いている人の特徴

2.美容師(ヘアスタイリスト)に向いている人の特徴

3.どちらにするか決めきれない場合の判断基準

それぞれのリストを確認し、自分の価値観や理想の働き方に近い方を考えてみてください。

1.理容師(バーバー)に向いている人の特徴

理容師の仕事は、職人としてのこだわりや、丁寧なマンツーマンの接客を大切にしたい人に最適です。

*カミソリを使った繊細な技術や、ミリ単位のフェードカット(刈り上げ)を極めたい人

* 流行に左右されず、一生モノの硬派な職人技術をじっくりと身につけたい人

* 大人の男性のお客様と、落ち着いた空間で深い信頼関係を築きたい人

* 朝が比較的強く、夜は自分の趣味や家族との時間を大切にしたい人

これらに多く当てはまる人は、理容師としての適性が非常に高いと言えます。

2.美容師(ヘアスタイリスト)に向いている人の特徴

美容師の仕事は、トレンドに敏感で、人を華やかにプロデュースすることに喜びを感じる人にぴったりです。

*最新のファッションやSNSのトレンド、流行のヘアカラーがとにかく大好きな人

* ヘアスタイルだけでなく、メイクやまつエクなど幅広い美容の知識を学びたい人

* 自分のセンスや技術を武器に、実力次第でどんどん高い収入を目指したい人

* 幅広い年齢層のお客様や、たくさんのスタッフと賑やかにコミュニケーションを取りたい人

これらにワクワクする人は、美容師の道へ進むことで才能を大きく開花させられるでしょう。

3.どちらにするか決めきれない場合の判断基準

どうしてもどちらか一方に絞りきれない場合は、以下の基準で最初の一歩を考えてみてください。

まずは、「自分が将来、どんなお客様を笑顔にしたいか」を一番の基準として想像してみることです。

かっこいい男性を増やしたいなら理容、可愛い・美しい女性をプロデュースしたいなら美容、というシンプルな選び方です。

また、最初は求人の選択肢が圧倒的に広い美容師としてスタートし、後から理容師の通信課程を受ける方法もあります。

焦って一つに絞り込まず、両方の良さを活かすキャリアプランがあることも知っておいてください。

【キレイビズ調査】現在の求人市場から見る「理容」と「美容」のリアルな採用トレンド

美容業界特化型の求人サイト「キレイビズ」のデータから、現在のリアルな採用市場の動向を解説します。

1.理容師求人の現状

2.美容師求人の現状

3.給与や待遇のリアル

現場の生の声を知ることで、学校選びや就職活動の具体的なイメージがより明確になります。

1.理容師求人の現状:有効求人倍率が高く、若手スタイリストが争奪戦の状態

現在の理容業界は、なり手の減少により、深刻な理容師不足に直面しています。

そのため、理容師の有効求人倍率は非常に高く、免許を持っているだけで多くのサロンから歓迎される状態です。

特に20代から30代の若い理容師を求めるバーバーショップからの求人が殺到しています。

「未経験やブランクがあっても、イチから丁寧に技術を教えます」という、育成環境の手厚い求人が目立っています。

就職先に困る可能性が極めて低く、売り手市場の恩恵をダイレクトに受けられるのが現在の特徴です。

2.美容師求人の現状:条件の多様化(完全週休2日、社会保険完備)が急速に進行

美容業界は店舗数が多いため、各サロンが優秀な人材を確保するために労働環境の改善を急ピッチで進めています。

これまでは「休みが少なく、社会保険がない」と言われがちでしたが、現在は「完全週休2日制」や「社会保険完備」が当たり前になりつつあります。

さらに、練習時間を営業時間内に組み込み、夜遅くまでの居残り練習を廃止するサロンも急増中です。

業務委託(フリーランス)として自由に働くスタイルや、時短勤務の正社員など、個人のライフスタイルに合わせた求人が豊富に揃っています。

3.給与や待遇のリアル:実際の求人票から見る「売れっ子」たちの共通点

キレイビズに掲載されている実際の求人票を分析すると、高収入を得ている技術者には明確な共通点があります。

それは、「カットだけでなく、プラスアルファの強み」をしっかりとサロン内で発揮している点です。

理容師であれば、高級シェービングやメンズエステの指名を多く獲得している人が高い歩合給を得ています。

美容師であれば、特定のヘアカラー(バレイヤージュなど)のスペシャリストや、SNS集客が得意な人が圧倒的な売上を誇ります。

自分の強みとサロンの求めている条件が合致したとき、大きな待遇アップが実現しています。

理容師・美容師の資格やキャリアに関するよくある質問

読者の皆様からよく寄せられる疑問について、Q&A形式でプロが分かりやすく回答します。

1.通信課程でのもう片方の資格取得について

2.異なるサロンでの勤務に関する法律について

3.長く現役を続けやすい資格について

4.未経験から高収入を狙いやすい資格について

気になる疑問をここでスッキリと解消しておきましょう。

1.通信課程を使えば、働きながらもう片方の資格を取得できますか?

はい、すでに片方の免許を持っていれば、特例措置を利用して通常よりも短い期間でもう片方の資格を取得できます。

具体的には、昼間課程や夜間課程に通う必要はなく、3年間の通信課程を修業することで国家試験の受験資格が得られます。

さらに、過去に合格した学科試験の共通科目が免除されるため、仕事と両立しながら効率よくダブルライセンスを目指せます。

現在、この制度を利用してキャリアの幅を広げる現役の施術者が非常に増えています。

2.「理容室で働く美容師」「美容室で働く理容師」は法律違反になりますか?

原則として、それぞれの資格に定められた業務範囲を超えて施術を行うと、法律違反(無免許での業務)に該当します。

例えば、美容師が理容室に雇用され、お客様にカミソリを使ってヒゲ剃りを行うことは法律で認められていません。

ただし、近年では「理容所」と「美容所」の重複開設に関する規制緩和が進んでいます。

施術者全員が両方の資格(ダブルライセンス)を持っているなどの条件を満たせば、同一の店舗で両方の業務を提供することが可能です。

3.年齢を重ねても長く現役を続けやすいのはどちらですか?

どちらの職業も生涯現役を目指せますが、比較的、理容師の方が年齢を重ねても安定して長く働き続けやすい環境にあります。

理容室のお客様は固定客が多く、年齢層も高めであるため、年齢を重ねたベテラン理容師の渋みや落ち着きが強みになります。

白髪やヒゲのケアなど、大人の男性特有の悩みに深く寄り添えるため、50代や60代でも第一線で活躍する人が多数派です。

美容師もオーナーやフリーランスとして長く働けますが、常に若い世代の流行を追い続けるエネルギーが必要となります。

4.未経験からでも高収入を狙いやすいのはどちらですか?

短期間で爆発的な高収入を狙いたいのであれば、市場規模が大きく歩合給の割合が高い美容師に分があります。

SNSなどをフルに活用して若くして有名になれば、20代のうちに驚くほどの高給与を得ることも夢ではありません。

一方で、最初からつまずかずに安定した高収入を得たいのであれば、理容師やカット専門店という選択肢が非常に有利です。

初任給のベースが比較的高く設定されている求人が多いため、生活の安定度という意味では理容師の方が確実性が高いと言えます。

まとめ:違いを理解したら次のステップへ!実際の求人を見て働くイメージを膨ませよう

理容師と美容師の違いについて解説してきました。

法律による業務内容の違いはもちろん、働く環境や客層、将来のキャリアプランにもそれぞれの魅力的な特徴があります。

一番大切なことは、どちらが優れているかではなく、「どちらの働き方が自分の理想のライフスタイルに合っているか」を見極めることです。

少しでもどちらかの道に興味が湧いたら、まずは実際の求人情報を覗いてみることを強くおすすめします。

実際の給与水準や休日の数、職場の写真を見ることで、専門学校選びやこれからのキャリアのイメージが驚くほど具体的に膨らみます。

美容業界特化型の求人サイト「キレイビズ」では、あなたの夢を応援する魅力的なサロンの求人を多数掲載しています。

理想の未来への第一歩として、ぜひキレイビズで気になる求人を検索してみてください。

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