今日から使える美容師のマナーまとめ|接客術や心がけることを解説

お客様が美容師に求めているのはカットやカラーなどの施術スキルだけではありません。
いくら技術力が高くても、接客マナー・ビジネスマナーが悪ければリピートはしてもらえないでしょう。
店舗数が多く、競争の激しい美容師という職業においてはなおさらです。

マナーを身につける事でお客様の満足度が高まり、また上司や同僚からの評価にもつながります。
サービス業である以上、美容師にとってマナーは非常に重要です。

本記事では、サロンで求められるマナーを美容師向けに解説します。
大切なお客様からの信頼を失わないように、そして恥ずかしい思いをしなくて済むように、早くから正しいマナーを知っておきましょう。

 

美容師のマナー①身だしなみ

マナーとは、相手を不快にさせない・心地よく過ごしてもらうためのエチケットです。
お客様と直接関わる機会が多い美容師にとって、髪型や服装などの身だしなみもマナーに含まれます。

サロンにはさまざまなお客様が訪れます。
清潔感のある身だしなみを心がけ、サロンが定める服装規定や雰囲気に合わせましょう。

・髪型
自分に似合うヘアスタイルでOKですが、色ムラやダメージには要注意。
「この美容師さんに任せて大丈夫かな?」とお客様が不安にならないように髪の毛をケアしておきたいですね。

・爪
施術がしやすいように短く整えておくのがベターです。

・アクセサリー
施術の邪魔になる大ぶりなアクセサリーや、音の出るジャラジャラしたアクセサリーは好ましくありません。

・服装
美容を扱う職業なので、清潔感だけでなくトレンド感のあるコーディネートが求められます。
また、カラー剤の汚れや毛玉などで不潔に見える服や、露出の多い服は不快感を与える可能性があるため避けてください。
また、ヒールは長時間の立ち仕事に適しておらず、音も出るので△です。

関連記事:【美容師の服装】ファッションに決まりはある?選び方や汚れにくくする方法、NGコーデ、節約テクなどを解説

 

ニオイにも要注意!

身だしなみで盲点なのが、ニオイ。
美容師はお客様や同じ職場で働くスタッフと接する距離が近いので、口臭・体臭の対策は必要不可欠です。

・タバコ
・コーヒー
・ニンニク
・部屋干し臭
・キツすぎる香水、柔軟剤 など

特に、タバコのニオイは非喫煙者にとっては気になるものです。
勤務時間中の喫煙は控える、歯磨きの頻度を増やす、髪や洋服に消臭スプレーを使う、手を洗うなど念入りにニオイ対策を行いましょう。

 

美容師のマナー②お客様への挨拶

心理学用語に「初頭効果」という言葉があります。
これは、第一印象がその人のイメージとして長い間記憶に残る現象を意味します。
美容師の第一印象を決定づけるのは、先ほど説明した身だしなみと、挨拶です。

サロンの扉を開けて入ってきたお客様には、笑顔で目を見て「いらっしゃいませ」「◯◯さん、こんにちは!」と素早く挨拶します。
自分のお客様でなくても、離れた場所にいても同様です。
挨拶は最低限の常識であることはもちろん、感じのいい挨拶をすることで「歓迎されている」「サービスも良さそう」とポジティブな印象を持ってもらえます。

挨拶するとき、ボソボソと小さい声や省略言葉(おはようございます→おざーっすなど)はNG。
ハキハキと聞き取りやすい適度な大きさで、いつもの会話よりも1トーン高い声を出すと好印象です。
ご来店から施術に入るまで待ち時間が発生する場合は、お詫びとお待たせする事実をすぐに伝え、先にヒアリングシートやヘアカタログをお渡しするようにしてください。

来店時の挨拶だけでなく、「またお願いしたい」と思ってもらうためには退店時の挨拶も大切です。
会計を終えたらドアを開けたりエレベーターのボタンを押したりしてお客様を出口へと誘導し、お辞儀をして感謝を伝えたら、お客様の姿が見えなくなるまでお見送りします。
「ありがとうございました」「またのお越しをお待ちしております」などの一言も笑顔で添えるといいでしょう。

 

お辞儀の仕方は3種類

お辞儀はお見送り時だけでなく、ご案内の際や謝罪をするときにも行います。
お辞儀は意味合いによって3種類に分けられるため、正しく使い分けられるように覚えておきましょう。

①会釈:15度くらいのお辞儀
お客様を席に案内するときや店内ですれ違うとき、お茶を出すとき、施術中のスタッフに話しかけるときなどに行います。

②敬礼:30度くらいのお辞儀
来店したお客様を迎えるときや感謝を示すときに行います。

③最敬礼:45度〜60度くらいのお辞儀
退店するお客様をお見送りする際や深い感謝を伝えたいとき、クレーム対応などお詫びするときに行います。

 

名刺交換のポイント

美容師はお客様への挨拶の際に名刺を手渡すことがあります。
また、美容業界の交流会や取引先と名刺交換をすることも。

自分の名刺を両手で持ち、相手が読める向きで差し出しながら名乗ります。
このとき、座らず立って行うこと、机などを挟まず正面で交換することがマナーです。
同時に相手から名刺を受け取る場合は、自分の名刺は相手の名刺よりも低い位置で差し出し、両手で持つようにしましょう。

 

美容師のマナー③お客様との会話

お客様と施術中に会話する際も、挨拶と同じく明るい表情と適切な言葉遣いを心がけます。

話が盛り上がったり、リピーターのお客様と話す際でも、馴れ馴れしくならないように気をつけてください。
仲良くなると自然と砕けた言葉遣いになってしまいがちですが、親しさと馴れ馴れしさは別物です。
どれだけ心を開いてくれていたとしても、お客様はお客様。お金を払ってサービスを受けに来てくれています。
必要以上に距離の近い言葉遣いや態度で不快な思いをさせてしまう可能性もあります。
また、お客様自身は気にならなくても、他のお客様が嫌な気持ちになる場合もあるため、最低限の丁寧な言葉遣いや敬語はマスト。
もちろん、サロンの方針やそれぞれのお客様が求める接客スタイルに合わせることも大切です。

お客様との会話では、スタッフ同士の会話で使うような専門用語は避け、できるだけ分かりやすい言葉を選びます。
専門用語を使うとお客様を困惑させてしまい、また知識を押し付けられていると感じられる人もいるので要注意です。

関連記事:美容師向けおすすめの会話ネタ5選!お客様と話すポイントや避けるべき話題も解説

 

話の聞き方も大切!

お客様との会話では、「話し方」だけでなく「聞き方」も重要です。
むしろ、無理やり美容師側から話題を振るよりも、お客様から話しかけられたことに対して気になったことを質問していくほうが会話が弾むことも。
お客様は今話したいと思っているのか?それとも、ゆったり過ごしたいのか?空気を読みながら対応しましょう。

お客様が話しているときは、鏡越しにアイコンタクトをとりながら、大袈裟すぎない適度な相槌を打つのが◎
質問する場合や話を広げる場合は、相手の話の腰を折らない・会話が被らないタイミングを見計らいます。

また、ネガティブなリアクションをとらないように要注意。
例えば、髪の毛のダメージに悩んでいるお客様に対し、「かなり傷んでますね」「メンテナンスが足りてないですよ」のような回答をしてしまうと嫌な気持ちにさせてしまいます。
「ブリーチをするとどうしても気になりますよね」「こうするともっとキレイに伸ばしていただけますよ」など相手に共感・肯定しながら提案するようにしましょう。

 

電話対応も接客の一部

サロンで直接お客様と会話するだけでなく、お問い合わせや予約の電話対応も接客の一部です。
忙しくて余裕がないときでも、早口やそっけない言い方にならないように気をつけてください。
表情が伝わらない電話では、通常の接客以上に慎重な対応が必要です。
電話に出た美容師の対応が悪いと、失客する可能性もあります。

また、電話対応では言葉遣いだけでなく、次のようなポイントも押さえておきましょう。

・言葉を遮らない
保留にするときや受話器を置くときは、お客様が話し終わってからが◎

・3コール以内で電話に出る
「お電話ありがとうございます。◯◯(サロン名)の△△がお受けいたします」と名乗ってから要件を聞きます。
3コール以内に出られなかった場合は、「お待たせいたしました」などお詫びの言葉を添える。

・用件はメモを取って確認
電話で伺ったお客様の用件は忘れないようにメモをとり、最後に復唱して内容に誤りがないかチェックします。
用件を聞き逃したときは曖昧にせず再度確認し、また自分で対応できない用件の場合は「担当のものに確認しますので、少々お待ちください」と伝えます。

 

美容師のマナー④所作・立ち振る舞い

美容師は言葉だけでなく、ちょっとしたふるまいにもマナーが求められます。
サロンには大きな鏡があり、担当しているお客様だけでなく他のお客様やスタッフにも姿が見えているからです。

床に落ちた髪の毛を履くとき、ハサミやコームを置くとき、お釣りを渡すとき、スタッフルームへ出入りするとき……など、あらゆるシーンで態度が悪く見えないように丁寧な所作を心がけましょう。
お客様を席にご案内するときは、足元に気をつけながら誘導し、施術用のイスを押さえておきます。

また、姿勢が悪いとやる気がないように思われてしまう場合も。
肩の力を抜いて胸を張り、背筋をまっすぐ伸ばして顎を引いた状態で立つと姿勢が良く見えます。
スタッフ同士の雑談も極力しないように要注意です。

 

美容師のマナー⑤スタッフ同士の報連相

お客様とのやり取りだけでなく、スタッフ同士の報連相のやり方も美容師が心得ておくべきマナーのひとつ。
報連相とは「報告・連絡・相談」を意味します。

まず、報告とは仕事の進行状況を同僚や上司に伝えることです。
指示を出したスタッフに対して、「◯◯様のカラー準備ができました」など結論から簡潔に報告を行います。
意見を合わせて伝える場合は結論に続いて述べ、完了まで時間がかかる場合は途中の経過を一旦進捗報告しましょう。
特に、失敗やミスほどできるだけ早い報告が吉です。

次に、連絡とは業務上必要な情報を他のスタッフに共有することです。
個人的な意見ではなく、「◯◯様が△△をご希望とのことです」など事実を端的に分かりやすく伝達します。

そして、相談は自分では解決できない疑問や不安点を上司や担当者に伝え、アドバイスや意見を求めることです。
分からないことはひとりで対処しようとせず、状況を端的に伝えたうえで早めに相談するといいでしょう。

 

先輩や上司から指示を受けるときのポイント

新人美容師やアシスタントの場合、自分の担当のお客様を自己判断で対応するのではなく、先輩美容師から指示を受けて施術のサポートに回ることが多いですよね。
指示を誤って認識してしまうと、先輩にもお客様にも迷惑をかけてしまいます。

指示を受ける際は、「5W1H=When(いつ)・Where(どこで)・Who(だれが)・What(なにを)・Why(なぜ)・How(どのように)」を理解するようにしてください。
指示内容は必要に応じてメモをとり、聞き逃したことは曖昧にせず必ず確認します。

同時に複数の指示を受けた場合は、「先に◯◯をしてから△△を対応してもよろしいでしょうか?」という風に、仕事の優先順位を確認すればOKです。

 

 

まとめ

お客様にもサロンのスタッフにも好かれている美容師は、技術だけでなくマナーも身につけています。
人と関わる時間が長い仕事だからこそ、気持ちのいいマナーは良いサロン作りに欠かせません。

サロンの顔である意識とお客様への感謝の気持ちを忘れずに、笑顔で丁寧な対応を心がけましょう。
今回の記事を参考に、日頃から実践できているかどうか一度ぜひ確認してみてはいかがでしょうか?

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