美容業界は日々進化しており、トレンドの移り変わりも激しい業界。
そのため、美容師として活躍し続けるには、最新の技術やデザイン、業界ニュースを常にキャッチアップすることが不可欠です。
そうした情報収集の強い味方となるのが、美容師向けの専門雑誌。
種類はさまざまで、雑誌ごとに特化している分野があります。
「本を読むのが苦手」という方でも、雑誌であれば比較的勉強しやすいでしょう。
本記事では、美容師がスキルアップに役立てることができる代表的な専門雑誌をご紹介します。
自分に合った雑誌選びの参考にしてくださいね。
関連記事:【2025年最新】美容師におすすめな本14選!読書で勉強すべき理由も解説
美容師向けおすすめ雑誌一覧
美容師にとって有益な情報が掲載されている代表的な専門誌を8冊ご紹介します。
トレンドや技術を学べるものから、経営に役立つものまでさまざまです。
学びたい内容や立場に合わせて選んでみてください。
すべての美容師向け | SHINBIYO(新美容) |
PREPPY | |
HAIR MODE | |
アシスタント向け | BOB |
レベルアップしたいスタイリスト向け | IZANAGI |
SNIP STYLE | |
経営者・サロンオーナー向け | NEXT LEADER |
美容の経営プラン |
SHINBIYO(新美容)

1919年創刊の歴史ある美容専門誌で、長年にわたり美容業界をリードしてきた「SHINBIYO(新美容)」。
毎月1日に発売され、最新の技術やトレンド、サロンワークに直結する実践的な内容が豊富に掲載されています。
毎月の連載や新商品情報はもちろん、月ごとに組まれる特集企画が特徴。
例えば2025年3月号だと「くびれミディアムのカット&パーマ」がテーマで、フォルムカットや顔まわりカット、パーマのテクニックなど細かく解説されたさまざまな情報を得ることができます。
こんな方におすすめ
- 美容業界の最前線の情報を知りたい方
- 最新のカットやカラー技術を学びたい方
- トップスタイリストのインタビューや特集をチェックしたい方
活用方法
- トレンド分析:流行のヘアデザインや技術を知る
- 技術習得:写真付きで解説されるカット・カラー・パーマ技術を実践に取り入れる
- 業界動向の把握:新しいアイテムや美容機器、施術の導入事例を学ぶ
PREPPY

若手からベテランまで幅広い美容師に支持されている月刊誌といえば「PREPPY(プレッピー)」。
最新のヘアスタイルやスタイリング、カットやパーマのテクニック、接客術、サロン運営に関する情報を提供しており、特に新しい技術の特集が充実しています。
トップスタイリストによるレクチャーやクオリティの高い写真、若手美容師の応援企画など楽しみながら読める雑誌です。
メンズの理美容に特化した「Men’s PREPPY(メンズプレッピー)」もあります。
ちなみに、2025年3月号の注目企画は「リアルトレンド大賞」。
過去に掲載されたヘア作品の中から読者投票で選ばれたスタイリストたちが競い合う企画で、「いつか雑誌に載りたい!」と夢見ている美容師にとって憧れの業界誌でもあります。
こんな方におすすめ
- 若手美容師でスキルアップを目指したい方
- トップスタイリストの技術を学びたい方
- 接客やカウンセリングのノウハウを知りたい方
活用方法
- 技術習得:第一線で活躍するスタイリストのテクニックを写真付きで見る
- サロンワーク向上:接客術やカウンセリングのポイントを学べる
- デザインのインスピレーション:最新のヘアスタイル特集でアイデアを得る
HAIR MODE

女性モード社が毎月1日に発行している「HAIR MODE(ヘアモード)」は、最先端の技術やデザインを追求する美容師向けの月刊誌。
クリエイティブな要素が強いのが特徴です。
モード系やアート性の高いスタイルが掲載されることが多く、感性を刺激する内容が豊富に掲載されています。
2025年3月号の特集は、サロンワークの質を高めるクリエーション。
著名サロンのスタイリストの技術やこだわりを知ることができます。
紙版を購入すると、モバイル端末(専用アプリ)でも読めるので、移動時間やすき間時間で効率的に情報をキャッチしたい美容師さんにもおすすめです。
こんな方におすすめ
- 新しいデザインや独創的なスタイルを学びたい方
- ハイレベルな技術に触れたい方
- トップクリエイターの作品からインスピレーションを得たい方
活用方法
- アート作品の研究:モード系スタイルやコンセプトヘアの作り方を学ぶ
- クリエイティブな発想の強化:新しい技術やアート思考の美容師の視点を知る
- フォトシューティングの参考:撮影技術やヘアショーのレポートが豊富
BOB

トレンドに敏感な美容師やアシスタント向けの月刊誌「BOB(ボブ)」。
最新のトレンドや実践的な技術解説に加え、業界の若手美容師の活躍を紹介する企画が充実しています。
また、「売れること」にフォーカスした内容も多数。
売上の作り方や伸び悩んだ時の対策など、美容師として成功していくための方法を学ぶことができます。
こんな方におすすめ
- 若手美容師でスキルアップを目指している方
- カットやスタイリングの技術を詳しく学びたい方
- 最新の美容トレンドを知りたい方
活用方法
- 技術力向上:カットやスタイリングの基本から応用まで詳しく学ぶ
- キャリアアップ:成功した若手美容師のインタビューを参考にする
- サロンワークの向上:トレンドヘアの作り方を学ぶ
IZANAGI

「IZANAGI(イザナギ)」は髪の文化舎が出版するビジュアル重視の美容専門誌。
テーマは「感性」と「知性」。ヘアデザインだけでなく「文化」「デザイン」「時代」を深く掘り下げており、ほかの美容雑誌とは一線を画しています。
クリエイティブなインスピレーションが湧いてくるような、独創的なヘアスタイルやモダンなビジュアルが特徴です。
こんな方におすすめ
- 独自の世界観を持つヘアスタイリスト
- 新しいヘアデザインを追求したい美容師
- クリエイティブな視点を磨きたい方
活用方法
- 作品作り:アイデアのインスピレーションを得る
- クリエイティブな思考の強化:斬新なデザインのヒントとして活用する
- トレンド分析:時代の流れを意識した技術の習得に役立てる
SNIP STYLE

「SNIP STYLE(スニップスタイル)」は、Coiffure de Paris Japon(コワフュール・ド・パリ・ジャポン)が発行するヘアスタイリスト向けの専門誌です。
クリエイティブヘアや最新サロンスタイル、美容業界に関するマニアックな情報を提供しています。
また、ヘアだけでなくファッションやメイクが切り口になった企画が強みで、広い視点で時代の流れを知ることができます。
こんな方におすすめ
- 最新のヘアデザインに敏感な美容師
- ヘアスタイルだけでなく、ファッションやメイクにも関心がある方
- 多角的な視点でセンスを高めたい方
活用方法
- トレンド分析:最新トレンドの情報を集める
- デザイン力の向上:自分らしいスタイリングを見つける
- 他ジャンルの勉強:ヘアデザインだけでなく、ファッションやメイクのトレンドを学ぶ
NEXT LEADER

髪書房が毎月1日に出版している美容室オーナーや経営者向けの会員誌「NEXT LEADER(ネクストリーダー)」。
サロン経営やマネジメントに関する情報を専門的に扱っています。
購入できるのは会員のみ。
会員登録料がかかるものの、「NEXT LEADER」の購入だけでなく、紙面と連動したWEB情報を得られたり、セミナーやトークライブに参加できたりと、手に入れられる情報の質や量がぐっと高まります。
こんな方におすすめ
- 美容室を経営している方
- 独立を考えている美容師
- マーケティングや集客の知識を深めたい方
活用方法
- 経営ノウハウの習得:売上アップの方法や経営戦略のヒントを得る
- 成功事例の分析:人気サロンの成功要因を学ぶ
- スタッフ育成:教育プログラムやマネジメント手法を知る
美容の経営プラン

女性モード社が手がける美容サロンオーナー向けの雑誌「美容の経営プラン」。
集客やリピート率の上げ方、サロンの作り方はもちろん、スタッフの育成方法や確定申告などお金にまつわる情報まで、サロン経営に役立つ情報が掲載されています。
サロンを成長させていきたいときはもちろん、経営で行き詰まったときやマンネリ化したときも問題を解決に導いてくれるような専門誌です。
こんな方におすすめ
- サロン経営者や独立を考えている美容師
- 経営課題に直面しているサロンオーナー
- サロンの成長戦略を立てたい方
活用方法
- 経営ノウハウの習得:経営改善のヒントを得る
- 経営状況の振り返り:サロンの課題解決策を見つける
- サロンの拡大・成長:マーケティング戦略のアイデアとして活用する
おまけ:美容院に置いておくべきお客様向け雑誌

ここまでは美容師やサロンオーナー向けの業界誌を紹介してきましたが、お客様向けの雑誌も美容室で欠かせないアイテム。
さまざまな年代や趣向のお客様に対応できるように、幅広い雑誌を用意していく必要があるでしょう。
ヘアカタログ
お客様のなかには、自分のやりたい髪型のイメージがはっきり定まっている方やSNSで事前にリサーチしている方もいれば、まだ理想のイメージが定まっていない方もいらっしゃいます。
お客様のニーズが明確でない場合、丁寧なカウンセリングはもちろんですが、ヘアカタログがあると便利です。
お客様が伝えやすくなり、美容師側と共通認識を持つことができるので、満足度が高まるでしょう。
髪の長さや髪質別に分類されているので、シルエットやスタイリングをアドバイスしやすいです。
自分のサロンの客層に合わせた年代の雑誌を用意しましょう。
ファッション雑誌
ヘアスタイルに合わせたトータルコーディネートを考えるうえで、ファッション雑誌は不可欠。
カジュアル系、モード系、古着・ストリート系、コンサバ系、ギャル系、主婦向け、ティーン向けなどさまざまなテイストの雑誌が存在するので、幅広く用意しておくと安心です。
お客様の服装を見て雰囲気にあった雑誌を提供したり、カウンセリング時に普段よく読む雑誌を聞いておいても◎
好みに合った雑誌を用意して、快適に過ごしていただきましょう。
グルメ雑誌
どんな年代・性別の人にも対応できるのがグルメ雑誌です。
お店が特集されている雑誌や、レシピが掲載された雑誌などがあり、万人受けします。
メジャーなのはファッション雑誌ですが、お渡しする雑誌にグルメ雑誌を1冊混ぜておくと、施術時間が長くても飽きずに楽しんでいただけるでしょう。
女性週刊誌
芸能スクープや占いなど女性向けの記事を掲載している週刊誌も、あると意外と喜ばれるジャンルです。
ニュースやエンタメ、ファッション、美容、グルメ、旅行、ヘルスなど幅広い情報が掲載されており、「自分じゃ買わないけど読みたい」というお客様も少なくありません。
ただし、お客様によっては「ゴシップ好きと思われたのかな?」と不快に感じる方も。
提供するときは他の雑誌と合わせて提示し、お客様に選んでいただくといいでしょう。
まとめ

美容師向けの専門雑誌は、最新トレンドや技術、サロン経営に関する情報を得るための重要なツール。
本記事では、技術向上やデザインのインスピレーションを得るもの、経営戦略を学べるものなど、多様な視点で選べるラインナップをご紹介しました。
美容師として成長し続けるためには、雑誌を活用して最新の情報を学び続けることが大切です。
自分のスキルやキャリア、目的に合った雑誌を活用し、スキルアップや実践につなげましょう。
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