ネイリストは何歳まで?40代・50代も働ける?年代別の働き方やキャリアのヒントを解説

 

ネイルサロンでお客様の爪を美しく彩る「ネイリスト」の仕事は、華やかで憧れを抱く人が多い職種のひとつ。

 

しかし、「ネイリストは何歳から何歳まで働けるのだろう?」「年を重ねても続けられるのかな?」と、将来のキャリアに不安や疑問を感じている方も少なくありません。

特にネイリストのような専門職の場合、年齢に伴う体力面の不安や、スキルやライフステージの変化に応じたキャリアの選択肢などが気になるところです。

 

本記事では、ネイリストの年齢制限や年代別のキャリアプラン、長く続けるためのポイント、加齢によって苦労することなどを解説します。

現役ネイリストさんはもちろん、これからネイリストを目指す方や一度ネイリストを辞めた方もぜひ参考にしてくださいね。

ネイリストに年齢制限はない

結論、ネイリストとして働く上で「何歳から何歳まで」という年齢制限はありません。

 

10代の早いうちから働いても、逆に50代・60代になってから勉強を始めてネイリストデビューしてもOK。

美容師のような国家資格も必要ありません。

 

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サロンによっては定年が設けられているケースもありますが、基本的には体力や働き方次第で何歳になっても働ける職種です。

ネイルサロン勤務のネイリストは40代以降減少するものの、手に職をつければ、自宅サロンやネイル講師として老後も活躍できます。

 

ネイリストの平均年齢

 

ネイリストの全国平均年齢は34歳。

東京や大阪は29歳、北海道だと45歳など都道府県によって平均年齢に差があるようです。

参照:job tag

 

「ネイリストは若い人が多い」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、50代を超えても現役で働いているネイリストも存在します。

 

年代別 ネイリストの働き方の例

 

ネイリストのキャリアは「サロンで雇用されて働く」選択肢だけではありません。

 

・正社員としてフルタイムで働く

・アルバイトやパートとして働く

・時短勤務する

・独立して自宅サロンを開業する

・オーナーとしてサロンを経営する

・出張ネイリストとして働く

・ネイルスクールの講師を務める

 

など、さまざまな働き方を選べます。

 

結婚・出産・子育て・介護といったライフスタイルの変化や年齢に応じて、柔軟にキャリアプランを変えられるところも魅力ですね。

 

10代〜20代のネイリスト|キャリアの第一歩

ネイリストを始めたての10代〜20代の頃は、ネイルサロン勤務が主な働き方。

専門学校やスクールを卒業したばかりだと、独立や他の働き方のハードルが高いため、まずはサロンワークや接客を通じて実務経験を積む人が多いです。

 

サロン勤務だと毎月決まった収入が入ってくるので、生活を安定させながら知識や技術を磨くことができます。

また、自分自身で集客する必要もなく、ネイルだけに集中できます。

 

頑張り次第では、若いうちから店長やマネージャーを任せてもらえる可能性も。

就職したサロンでのキャリアアップを経て、サロンの開業やネイルスクールの講師を目指す人もいるでしょう。

 

30代のネイリスト|ライフステージの変化

 

30代は実力が付いてきて、サロンの管理職になったり、あるいは独立したりと働き方が変わり始める時期。

責任のある仕事を任されるようになり、より充実した働き方ができるはずです。

また、経験豊富な”即戦力”として、条件の良いサロンに転職しやすくもなるでしょう。

 

一方で、結婚や出産などライフステージに変化が起きる時期でもあります。

10代〜20代のようなサロン勤務やフルタイムで働くことが難しくなる人も。

 

「雇用形態を変えてもらう」「自宅サロンを開く」など、プライベートと仕事のバランスが取れて、無理なく働き続けられる道を選ぶことが大切です。

 

40代以降のネイリスト|多様なキャリアプラン

40代になると、「30代のうちは子育てで仕事をセーブしていた」というネイリストが再びキャリアアップを図ったり、サロンワークから離れてSNSでの発信を始めたりと、新たなチャレンジをする人が少なくありません。

 

あるいは、ネイリストや美容系の職業以外からのキャリアチェンジで、一念発起してネイルスクールや通信講座でネイルの勉強を始める方もいます。

 

・中高年向けのネイルサロンで働く

 

歳を重ねると、自分の年齢とお客様の年代とのギャップを感じてしまうことも。

40代以降もサロン勤務を続けたいなら、ミドル世代をターゲットにしたサロンに転職するのも手です。

 

「若いお客さんばかりで来店しづらい」「キャリアを積んでいるネイリストに任せたい」と感じている同世代のお客様に喜ばれます。

また、そのようなサロンはスタッフも中高年層が多いので、働きやすいです。

 

・独立・開業する

 

ネイリストとして培ってきたスキルを活かして独立する選択肢もあります。

 

例えば、ネイルサロンを開業する働き方。

サロンのコンセプトやメニュー、デザイン、使用する道具、働く時間まですべて自由に決められるため、プライベートと両立しながらネイルの仕事を続けられます。

自分のサロンでひとりネイリストとして働く場合と、サロンオーナーとして経営に集中する場合が考えられるでしょう。

 

ほかにも、業務委託のフリーランスとして複数のネイルサロンと契約したり、出張ネイリストとしてお客様の自宅へ訪問したりと、独立の道はさまざま。

ただし、ネイルの技術だけでなく、接客力や集客力、マーケティング力など幅広いスキルが必要になります。

 

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・ネイル講師として教える側になる

 

人に教えるのが得意な方や、ネイルサロン勤務時代に部下や後輩を指導していた方なら、ネイルスクールやセミナーの講師として活躍する道もあります。

 

ネイル講師の仕事は働く時間を調節しやすく、収入が比較的安定しやすいところが魅力。

大好きなネイルの仕事をたくさんの人に広められる、やりがいのある仕事です。

 

講師を目指すなら、コンテストでの入賞やJNA認定講師などの資格を獲得しておくのがおすすめ。

わかりやすい実績があると権威性が高まり、活躍しやすくなります。

 

・美容系インフルエンサーとして活躍する

 

なかには、ネイリストの知識や経験を発信するインフルエンサーとして活躍する方も。

Webメディアに記事を投稿・監修する「ライター」、SNSにコンテンツを投稿する「YouTuber」や「TikToker」などの選択肢が考えられます。

 

パソコンやスマホがあれば空いた時間で作業できるので、ネイリストの仕事やほかの仕事と両立できる点も魅力。

知名度が高まると、集客にも役立ちます。

 

ほかにも、化粧品メーカーや商材メーカーで商品の企画・開発などに携わる道も考えられるでしょう。

 

年齢が上がると大変?ネイリストによくあるお悩み

先述のとおり、ネイリストは何歳まででも働ける職業。

50代からキャリアチェンジでネイリストを志したり、子育てが落ち着いてからネイリストに復帰したりと、歳を重ねても活躍する方も多いです。

 

一方で、年齢を重ねるにつれて出てくる苦労も。

加齢に伴い、若いうちは平気だったことも「つらい」と感じるようになるケースがあります。

 

肩こりや腰痛

 

ネイリストは長時間同じ姿勢で細かい作業に集中するため、意外と体力が必要な仕事です。

忙しい時期だと休憩時間もあまり取れず、疲労が蓄積して体に負担がかかることが少なくありません。

 

年齢を重ねると疲れやすくなり、慢性的な肩こりや腰痛に悩まされる方が増えます。

体力的につらさを感じたら、長く楽しく仕事を続けられるように、勤務時間の調整や働き方の見直しが必要です。

 

視力の低下・老眼

 

ネイルアートでは爪という小さな範囲に繊細なイラストを描いたり、ストーンやラメなどの細かいパーツを使用したりします。

目を酷使する仕事なので、年齢を重ねて視力が低下してくると、細かい作業がどんどん難しくなるでしょう。

 

特に40代以降のネイリストには、「手元のピントが合わない」「施術のクオリティーやスピードが落ちる」「神経を使うから目も体も疲れる」「長時間の施術ができなくなる」といった悩みが多くなるようです。

ジェルがはみ出たり、パーツを裏表逆に貼ってしまったり、爪表面についたゴミや気泡に気づけなかったりと、お客様の満足度を低下させてしまうことも…。

 

上記のようなお悩みがある方は、自分の視力に合った老眼鏡やメガネ型拡大鏡、スタンドライトやルーペなどの道具を試してみてくださいね。

 

トレンドや新しい技術への対応

 

ネイルやファッションはトレンドの移り変わりが早い業界です。

また、新しい技術や商品もどんどん登場します。

 

日々移り変わるニーズに対応するのも、お客様に満足してもらうためのネイリストの大切な仕事のひとつ。

常に情報をキャッチできるアンテナを貼っておく必要があります。

 

しかしながら、年齢を重ねると新しいことを覚えることが難しくなります。

できるだけ幅広い価値観や美的基準のお客様に対応できるように、トレンドを追って技術を磨き続ける姿勢と努力の継続が欠かせません。

 

ネイリストが長く働くための3つのポイント

最後に、ネイリストとして働き続けるためのコツを紹介します。

 

1.自分に合ったサロンを選ぶ

 

ネイルサロンで働く場合、雰囲気・コンセプトやデザインの傾向、ターゲット層などが自分の感性に合っている職場を選ぶことをおすすめします。

 

「ラメやゴールドを用いたエレガントなデザインが好きなのか?キャラクターのイラストやパーツを用いたポップなデザインが得意なのか?」「スピード感を持っていろんなお客様を接客したいのか?ひとりひとりとじっくりコミュニケーションを取りたいタイプなのか?」といった自己分析を行ったうえで、自分の特徴とサロンの特徴がマッチすると働きやすいです。

 

また、出産や子育てなど理想のライフプランがある方は、福利厚生が充実しているサロンが◎

・産休・育休制度

・賞与や昇給

・スキルアップのサポート制度

・指名手当やインセンティブ

・各種補助金制度

 

などを確認してみましょう。

 

2.スキルアップを継続する

 

ネイリストは一度技術を身につけたら終わりというわけではなく、先述のとおり新しい知識や技術を追い続ける必要があります。

スキルアップを続けるためには、早めのキャリアプラン設計や目標設定がマストです。

 

何歳頃にどうなりたいのか(管理職への昇格or独立開業orネイル講師への転身など)、そのためには何が必要か(取得すべきスキルや資格など)を明確にしましょう。

 

なお、就職先選びでは労働環境だけでなく、「ネイリストとして成長していける職場かどうか」も重要なポイント。

用意されているポジションやサロン内の教育制度、外部の研修制度なども要チェックです。

 

3.ワークライフバランスを重視する

 

ワークライフバランスを意識することも大切です。

 

ネイリストの仕事は一見負担が少ないように見えるかもしれませんが、土日に仕事が集中し、不規則な生活になりがち。

特に、40代以降になると体力や集中力が低下しやすくなるため、体力的にも精神的にも負担を感じやすくなります。

 

適度な休息や休暇を確保できる職場やキャリアを選んで、モチベーションの維持と無理のない働き方を心がけましょう。

あるいは、店長やマネージャー職に就いて自ら労働環境を整える方法も選択肢のひとつです。

 

家庭を持つ方は、家事や育児との両立が課題となるケースも。

スケジュール管理を工夫して、プライベートと仕事を両立させることを意識しましょう。

 

自分のライフスタイルに合った働き方を見つけることが、ネイリストとしてのキャリアを長く続けるための第一歩です。

 

まとめ

ネイリストは年齢制限がなく、10代から50代・60代くらいまで働ける柔軟な職種。

年代やスキルに応じてサロン勤務やフリーランス、講師、自宅サロン開業など多彩なキャリアが選べ、ライフステージに応じた働き方が可能です。

 

長く続けるためには、スキルの向上や健康管理が重要で、肩こりや腰痛など加齢に伴う課題への対策も必要になります。

幅広い働き方がある一方で、体力や時代の変化に合わせたキャリアプランが鍵となるでしょう。

 

今回の記事を参考に、いくつになっても活躍できるネイリストを目指してみてくださいね。

 

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