【美容師の服装】ファッションに決まりはある?選び方や汚れにくくする方法、NGコーデ、節約テクなどを解説

お客様がサロンに足を運ぶとき、何を決め手にすると思いますか?
技術や価格、立地…などさまざまな理由がありますが、「オシャレな美容師さんにヘアセットしてほしい」と考える方も多いんです。

新規のお客様や指名で通ってくれるリピーターさんを増やすためには、カットやカラーといった技術面だけでなく、センスの良さも大切。
そしてそのセンスは美容師自身の見た目や服装から判断されます。

しかし、「何を着ればいいか分からない」「毎日の洋服選びに時間がかかる」とお困りの美容師さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、美容師の服装の選び方やNGなファッション、費用を抑える方法などについて解説します。

 

美容師が服装にこだわるべき理由

最初に受けた情報がその後の情報の捉え方や感じ方に影響を及ぼす『初頭効果』という心理効果をご存知ですか?
お客様は、第一印象で「この美容師さんはオシャレだな」と感じると、その後も「接客もよくてオシャレな髪型にしてくれそう」「センスがいいからヘアスタイルも良い感じに仕上げてくれた」とポジティブに捉えてくれる傾向にあるんです。

反対に、清潔感がなかったり服装がダサかったりすると「この人が担当で大丈夫かな」「流行をあんまり分かってなさそう」と不安にさせてしまうことも。

ゆえに、服装がオシャレであることは集客や指名につながる可能性があると言えます。
売れっ子美容師ほどファッションをきちんと勉強し、お客様からの“目”を意識している方が多いです。
笑顔やコミュニケーション力も大切ですが、まずは全体像から瞬時に印象を判断される服装にこだわりましょう。

 

美容師の服装選びのポイント7つ

お客様の心を掴む要素のひとつが、美容師の服装。
しかしながらサロンから制服が支給されるケースは少なく、私服勤務のサロンがほとんどであるため、各々でオシャレなファッションを選ばなければなりません。

接客業に携わる者としてお客様に好印象を与えるために、以下で紹介するポイントを押さえて服装を選びましょう。

 

清潔感が第一

服装選びで最も大切なのが、清潔感。
どんなにオシャレでも汚れが付着していたり、手入れされていなかったりするとだらしない印象になってしまいます。
特に美容師という職業はお客様の髪や肌に直接触れる機会が多いため、清潔感が重視されるでしょう。

まずは服のシワ、シミ、ボタンや糸のほつれ、毛玉、丈感などをチェック。
続いてメイクが濃すぎないか、ムダ毛やヒゲのお手入れができているか、香水がキツすぎないかなども気をつけてください。

こまめな洗濯・クリーニングやアイロンがけなど服自体を大切に扱い、キレイに保つように意識するだけで印象は変わります。
自分自身での判断が難しい場合は、家族や友人、同僚に見てもらうといいですよ。

 

汚れが目立ちにくい・洗いやすい服を選ぶ

サロンワークではシャンプーの水ハネやカラー剤・パーマ剤の付着などにより服が汚れることが多いですよね。

サロンが忙しくて着替えられないことも多いので、そもそも汚れが目立ちにくい服を選ぶのが◎
具体的には黒やネイビーなど暗めの色がオススメです。
その場合、威圧感を与えないように明るい色の小物と合わせてみてください。

汚れが目立ちやすい明るい色の服やお気に入りの服を着ている日はエプロンを着用します。
なかには、指定のエプロンを支給してくれるサロンもあるようです。

また、クリーニングや手洗いが必要な服は避け、ポリエステル素材などの洗いやすいものや漂白できる白い服を選ぶといいですよ。
ポリエステル素材の服は汚れに強く、洗濯機に入れてサッと洗えるので美容師にピッタリ。
洗ったらすぐに乾くところや値段が安いところも有り難いですね。

 

サロンのテイストに合わせる

自分の好きなテイストの服装を選ぶ前に、サロンの雰囲気に合わせる必要があります。

サロンにはそれぞれ、ナチュラル・モード・エレガント・アンティーク…という風にコンセプトが存在しますよね。
オシャレな服装であってもサロンのテイストと合っていないと、1人だけ悪目立ちしてお客様に不自然な印象を与えます。

内装やBGMと同じく、スタッフの服装もサロンの雰囲気を作り上げる要素のひとつ。
他のスタッフと同じトーンの服を選ぶ、おそろいのアイテムを取り入れるなどすると統一感を出せますよ。

また、ダメージジーンズNG、ノースリーブNGなど服装規定のあるサロンも存在します。
服装を選ぶときは働いているサロンの規定を必ず確認しましょう。

 

トレンドファッションを取り入れる

上記3つのポイントを押さえつつ、流行も取り入れることで「ヘアスタイルも今っぽくしてもらえそう」という好印象をお客様に与えられます。
髪型はもちろんファッションのトレンドも勉強できていれば、お客様のスタイリングをトータルで提案・サポートすることが可能です。

ファッション雑誌やSNS、周りにいるオシャレな美容師さんを見て、トレンドのアイテムをチェックするといいですよ。

このとき、個性の強すぎない服装にすることが大切。
基本的には万人受けするコーディネートを組み、ワンポイントで自分らしさやこだわりを取り入れると良いでしょう。

 

動きやすさも重視する

体を動かす職業である美容師の服装は、デザイン性だけでなく機能性も重視すべきです。
見た目の印象が良くても、動きにくくて施術の邪魔になってしまってはお客様の満足度が下がってしまいます。

特に、手先を使う作業が多いので袖口には要注意。
ボリュームや長さのある袖だと施術中にお客様の顔や体に触れたり、汚れたり、作業がしにくかったりとデメリットが多いです。
どうしても着たい場合は腕まくりできる素材を選ぶ、ゴムで留めるなどの工夫をしましょう。

また、ボトムスはジャストサイズのものよりもゆとりのあるサイズで伸縮性のある素材がオススメ。
落ちた道具を拾う際にかがんだり、シャンプーをするときに前屈みになったりしてもスムーズに動けます。

 

ヘアスタイルを工夫する

お客様の髪を美しくする美容師は、服装と同時にヘアスタイルにもこだわるべし。
「真似したい」と思われるようなスタイリングを意識しましょう。
巻き方やヘアアレンジの幅が広がると、お客様への提案もしやすくなります。

ヘアスタイルにおいてもオシャレさだけでなく清潔感が必要不可欠。
プリンにならないよう定期的にヘアカラーをやり直したり、傷んでいる部分をカットしたりと美髪をキープしてくださいね。

 

立ち仕事では靴選びにも注意

美容師の多くは10時間ほど立ちっぱなしで働きます。
そのため、軽めのスニーカーやヒールの低いパンプスなど足が疲れにくい靴を選ぶようにしましょう。

シャンプー業務が多いアシスタントの時期は靴に防水スプレーをかけておくことも大切!
靴の甲に水滴が垂れてシミになりやすく、清潔感を損ねてしまう可能性があるからです。

 

美容師のNGな服装の例

「オシャレなコーディネートを組まないと!」と意気込みすぎて、知らず知らずのうちにNGな服装を選んでいるかも……!?
プライベートと違って、美容師としてふさわしい、サロンワークに適した服装選びが重要です。

これから紹介するNG例を参考に、あらためて自分の服装を見直してみてください。

 

ダメージジーンズ

サロンの雰囲気によってはダメージジーンズのようなカジュアルな服装がOKな場合もありますが、ラフすぎる印象があるため要注意。
男性の場合はダメージジーンズからすね毛が見えてしまうことも。

ダメージ加工が施されたジーンズは苦手なお客様も多いので避けるのが吉です。

 

ショートパンツやミニスカート

立つ・しゃがむ・前屈みになるなどの動きが多い美容師がショートパンツやミニスカートを履いていると、下着が見えてしまうかもしれません。
また、薬剤が肌に付着してトラブルにつながったり、クーラーで冷えて体調を崩したりする可能性もあります。

露出の多い服装は避け、ある程度肌を覆っている服装を選びましょう。

同様に、胸元の大きく開いたトップスやオフショルダーなども控えた方が◎

 

ピンヒールやサンダル

足元が不安定になるピンヒールは転倒する可能性があり危険です。
自分だけでなくお客様や他のスタッフの怪我につながるかもしれません。

また、素足で履くサンダルもカットした髪の毛や薬剤が付着する恐れがあるためNG。
暑い日には通気性の良いサンダルを履きたくなる気持ちは分かりますが、カジュアルすぎて印象も良くないので履かないほうがいいでしょう。

 

過剰なアクセサリー

小物の使い方次第でコーディネートのセンスをアップさせることができます。

ただし、チョイスを謝ると反対に悪い印象につながることも。
施術の邪魔になるような大きいアクセサリーやジャラジャラ・かちゃかちゃ音がなるものはお客様に不快感を与えてしまいます。

シンプルで小ぶりなアクセサリーを選ぶといいですよ。

 

美容師の洋服にかかる費用を安く抑えるアイデア

「服装に気を遣いたいけどあまりお金をかけられない」という美容師の皆さんの意見も耳にします。

最後に、お金をかけずともオシャレする方法について紹介します。

 

着回しがきくアイテムを持っておく

トレンドに左右されない定番アイテムや長く着られるアイテムは使い勝手バツグン。
毎日新しい服を着ていくのは難しいですが、「あの美容師さん、いつも同じ服装だな」と思われないように、既に持っている服と合わせやすいトップス・ボトムスをいくつか用意しておきましょう。

着回しやすい無地やベーシックな形の服を持っておくことをオススメします。

 

ファストファッションを上手く組み合わせる

ユニクロやGU、H&Mといったコスパのいいお店で服を購入する手も。
新商品が次々販売されるので、予算を抑えてトレンドのスタイルを作れます。

「全身ファストファッションだと安っぽく見えるのが不安」という場合は定番アイテムや汚れやすいアイテムなど一部に取り入れるのが◎

また、最近だと安くて可愛い服が多い韓国のネット通販も人気です。

 

古着を取り入れる

他人と被らないコーディネートを組みたいなら古着屋さんへGO!
1点モノのアイテムや掘り出し物が安価で手に入るかもしれません。

先輩美容師からおさがりをもらう、スタッフ同士で服を交換するといった方法も。
他にも、メルカリやラクマといったフリマアプリを利用している美容師さんも多いようです。

 

まとめ

「人は見た目が9割」という言葉があるように、美容師の服装はお客様からの印象を左右します。
お客様をキレイにする前に、まずは自分自身の見た目に気を遣いましょう。
これまで以上に活躍したい方は、本記事を参考に服装選びを工夫してみてくださいね。

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