SNSは美容師のブランディングや集客に不可欠なツールです。
なかでも特に相性がいいSNSといえばInstagram。
年齢・性別を問わず幅広いユーザーに利用されており、ビジュアル中心で訴求できます。
カリスマ美容師でなくても、コツコツInstagramを運用した結果、指名のお客様が増えた美容師さんも少なくありません。
今や美容師にとってInstagramの活用はマストですが、せっかく運用するなら効果的な発信方法を理解したうえで役立てていきたいですよね。
そこで本記事では、美容師がInstagramを運用すべき理由や運用のコツ、投稿内容の例などを紹介します。
美容師がInstagramをやるべき理由
「美容室に行きたい」と考えているユーザーは理想のヘアスタイルを実現してくれる美容師を探すために、GoogleやYahoo!といった検索エンジンだけでなく、当然SNSも活用します。
数あるSNSのなかでも、Instagramはユーザーが視覚的に情報収集できる点が魅力。
美容師にとっても、写真や動画を撮影→アプリ内で加工して投稿ができる手軽さがメリットです。
まずは、美容師がInstagramをやるべき理由について解説します。
施術やサロンのイメージを伝えやすい
お客様が美容室を探すとき、料金や立地はもちろんですが「自分に合っているサロン・スタッフか?」や「理想のヘアスタイルにしてもらえるか?」を重視します。
むしろ、値段が高かったり場所が遠かったりしても、施術内容や雰囲気が良ければ通い続ける方もいるくらいです。
Instagramは店舗の雰囲気や施術の仕上がりを発信するのに最適。
TwitterやFacebookのように文章中心のSNSだと伝えられる内容に限界があります。
YouTubeのように長尺動画中心のSNSだと撮影・編集の難易度が高く、時間と手間がかかるでしょう。
Instagramなら写真や動画で視覚的に訴えられるので、イメージを伝えやすいですよ。
自分のファンを増やせる
Instagramを上手に運用すれば徐々にフォロワーが増え、自身のファンとして育成することが可能です。
その結果、新規顧客としてサロンに来店してもらえたり、指名のリピーターとして通い続けてもらえたりと集客につながります。
- ヘアスタイルの投稿を見たユーザー→「同じ髪型にしてほしい」
- ヘアケアの投稿を見たユーザー→「この美容師に髪の悩みを解決して欲しい」
など、Instagramをきっかけに来店する方は実際多いです。
また、このようにInstagram経由で集客したお客様は、転職や独立をしても途切れない固定客になる可能性大。
通常はゼロから指名を集めたり、広告宣伝費が多く発生したりと再スタートに時間がかかります。
しかしInstagramでファンを抱えていれば、新たなサロンへの誘導が簡単に行えるでしょう。
DMから予約受付ができる
美容師がInstagramをやるなら、DMを通じて予約受付できる状態にしておくとベター。
Instagramから直接予約できれば来店までのハードルが下がります。
わざわざLINEやメールで問い合わせたり、ホットペッパービューティーなどの予約サイトに登録したりする手間がかからないからです。
疑問や不安を伝えやすく、スムーズにやりとりできる点も◎
DMでの予約可否についてはプロフィールに記載しておきましょう。
サロンモデルを募集できる
Instagramを運用することで、練習のために無料で施術を提供するカットモデル・カラーモデルや、SNS・ホームページ・雑誌などの掲載用のスタイルを撮影するサロンモデルの募集がしやすくなります。
かつては道で声をかけてモデルを募集する方法もありましたが、現在はInstagramからスカウトする方法が効率的かつ主流に。
フォロワーの中から募集することもできますし、モデルを依頼したいユーザーにDMを送る手もあります。
DMでスカウトする際は、氏名やサロンの詳細、撮影したいスタイルや報酬といった条件などの情報をまとめて記載するようにしましょう。
なお、フォロワー数が多いほど信頼度アップにつながり、依頼を受けてもらいやすくなります。
美容師のInstagram運用のポイント
美容師にとって強力な集客ツールになり得るInstagram。
一方で「なかなかフォロワーが増えない」「フォロワーはいるのに来店に繋がらない」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
続いては、Instagramを運用するうえで押さえておきたい6つのポイントを解説します。
運用の目標を設定する
運用の軸がブレないように、最初に目標を設定しておきましょう。
▼美容師のInstagram運用の目標例
- 新規顧客を増やす
- 既存客のリピート率を上げる
- 客単価を上げる
- 今までと違う客層を増やす
新規顧客を増やしたいなら、フォロワー数や投稿のリーチ数を伸ばせる質の良いコンテンツ作りに注力したいところ。
既存客のリピート率を上げるなら、顧客のアカウントにいいねやコメントをしてコミュニケーションをとったり、トレンドのヘアスタイルや商品を発信したりする方法が有効です。
また、設定した目標を達成するために「今月中にフォロワー+100人、Instagramからの来店+10人」など具体的な数値を決めておくことも大切ですよ。
ターゲットを決める
続いて年齢や性別、ヘアスタイルの好みといったお客様像を決めます。
例えば①サラサラのストレートヘアを維持したい人②ブリーチで派手髪を作りたい人③トレンドの韓国ヘアやワンホンヘアにしたい人…ではそれぞれ求めてる情報が異なりますよね。
ターゲットを設定せずに投稿し続けると、どのユーザーにも刺さらない内容になってしまいます。
ターゲットを決め、その人に向けた情報を選んで発信するようにしましょう。
定期的に投稿する
可能であれば毎日、少なくとも3日に1回の頻度での投稿がおすすめです。
定期的に更新されるアクティブなアカウントのほうがユーザーとの接点が増えて印象に残りやすく、フォロワーのホーム画面に投稿が優先的に表示されるようになります。
逆に投稿が不定期だったり一定期間更新されていなかったりすると、「このアカウントは運営されていないのかな?」「行ってみたいけど連絡がすぐ返ってこなさそう」とユーザーを不安にさせてしまいます。
せっかく獲得したフォロワーを手放してしまう可能性も。
常に新しい情報を発信し続けられるように、日々の業務の間も投稿のネタ探しをしてみてください。
まずは施術を担当したお客様のスタイリング写真を載せるだけでも十分です。
過去に撮影した写真を活用して、「トレンドヘアカラー5選」などのまとめ投稿を作ってもいいでしょう。
フィード投稿が難しい場合は、より手軽に投稿できるストーリーズを上手く取り入れて更新を続けてみてはいかがでしょうか。
ユーザーの利用頻度が高い時間帯に投稿する
Instagramは投稿時間によって閲覧数が変わります。
自分のペースでやみくもに投稿するのではなく、ユーザーの利用頻度が高い時間帯を狙って投稿しましょう。
▼一般的に利用頻度が高いとされている時間帯
- 8時〜9時(通勤・通学)
- 12時〜13時(お昼休み)
- 18時〜19時(帰宅中)
- 22時〜24時(就寝前)
なお、Instagramにはプロアカウント(旧:ビジネスアカウント)という機能があり、設定しておくと自身のフォロワーがどの時間帯に最もInstagramを利用しているかチェックできます。
適切なハッシュタグをつける
「ググる」ではなく「タグる」という言葉が登場したように、Instagramではハッシュタグ検索が主流。
設定したターゲットが検索しそうなキーワードを予想して、ハッシュタグをつけてみましょう。
ハッシュタグをつけるときのポイントは主に3つ。
①地域名を入れる
「#地域名+美容師」「#地域名+美容室」などのハッシュタグからサロンを探す人が多いです。
- 例:「#東京美容師」「#原宿美容師」「#青山美容師」
②シーズンやイベントに合わせたタグをつける
季節や時期によって検索数が多くなるキーワードを上手くハッシュタグに取り入れることで、流入を増やせます。
- 例:「#結婚式ヘア」「#浴衣ヘアアレンジ」「#成人式ヘア」
③投稿数(ボリューム)を見る
投稿数が多いハッシュタグ=ビッグワード、中間のハッシュタグ=ミドルワード、少ないハッシュタグ=スモールワードと言います。
これらをアカウントの規模に合わせてバランスよく組み合わせることが大切です。
スモールワードばかりつけると、ライバルが減って検索上位に表示されやすくなりますが、検索するユーザーが少なくなります。
反対にフォロワー数が少ない段階でビッグワードばかり付けてしまうと、他の投稿に埋もれて見つけてもらいにくいです。
- ビッグワードの例:「#美容師」「#ヘアカラー」「#ヘアアレンジ」
- ミドルワードの例:「#ヘアカラートレンド」「#ヘアアレンジ解説」
- スモールワードの例:「#ベージュ系カラー」「#韓国ヘアアレンジ」
ハッシュタグは最大30個までつけられるため、投稿内容に合わせて選定してください。
ただし、無関係なハッシュタグは逆効果になるため注意しましょう。
プロフィールやハイライトを活用する
投稿を見たユーザーやフォロワーを来店につなげるためにはプロフィールの分かりやすさもポイント。
Instagramではプロフィールに次の内容を設定できます。
- 150字以内の自己紹介文
- ウェブサイトURL
- メールアドレス・電話番号・住所などの連絡先(プロアカウントのみ)
- アカウントのカテゴリ(プロアカウントのみ)
- 予約などのアクションボタン(プロアカウントのみ)
自己紹介文には「得意なスタイリング」「投稿内容」「予約方法」「サロンの場所や営業時間」などを明記すると◎
自己紹介文に書ききれない内容、出勤日や割引情報などリアルタイム性の高い情報などはハイライト※への掲載をおすすめします。
※24時間で消えるストーリーズ投稿をプロフィールに固定表示できる機能
また、Instagramでは名前が検索で引っ掛かるようになっています。
「山田花子|原宿美容師/透明感カラー/髪質改善」のようにキーワードを名前に入れる方法も有効です。
美容師がInstagramに投稿する内容の例
「Instagramに何を投稿したらいいか分からない」という美容師さんに向けて、最後に投稿案の例を紹介します。
- カットやカラーのビフォーアフター
- ヘアスタイル
- ヘアアレンジの方法
- おすすめのヘアケアアイテム
- 髪のお手入れ方法
写真だけでなくリール機能などを活用して動画で伝えるのも◎
例えば、最近だとトリートメント・髪質改善後のサラサラ感が伝わる動画や、悩んでいるお客様が施術後に喜んでいる様子が分かる動画がバズっているのをよく目にしますよね。
上記に加えて、美容師自身の人となりが分かるように考え方やライフスタイルの発信をしてもOK。
フィード投稿に統一感を出すために、ストーリーズで投稿するなど工夫してみましょう。
まとめ
Instagramをビジネス活用している企業が増えているなか、美容師業界も例外ではありません。
美容室の店舗数は増加の一途を辿っており、美容師ひとりひとりの集客力が重要視されています。
Instagramを正しく活用することでフォロワーやファンを増やし、集客につなげることができるでしょう。
獲得したファンは今働いているサロンでお客様になるだけでなく、転職や独立をしたあとでも指名・来店してもらえる可能性が高いですよ。
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