【保存版】美容師が使いがちな専門用語&意味一覧!客様に分かりやすく伝えよう【ジャンル別・五十音順】

美容業界ではたくさんの専門用語が使われています。
日常生活で使う言葉と同じでも、美容業界では違う意味やニュアンスを持つ場合も。
美容師として働いていくうえで用語と意味をきちんと理解し、正しく使えなければなりません。

スタッフ同士の会話はもちろん、お客様へ説明する際は分かりやすい言葉に噛み砕く必要があります。
反対に、お客様側から発される言葉やトレンドのキーワードも知っていないとニーズをうまく反映できないでしょう。

本記事では、美容師がよく使う・耳にする専門用語を紹介していきます。

カットにまつわる美容師の専門用語21選

用語 意味
インレイヤー 内側の髪を短く、外側を長くするカット技法。見た目の動きや浮遊感を出せる。
ウェットカット 髪を濡らした状態でカットすること。髪が膨張して柔らかくなるためカットしやすく、髪へのダメージが少ない。

⇔ドライカット

ウルフカット 髪の上部を短めに、えり足を長めにカットする技法。上部に丸みを出し、下部はレイヤーで軽く仕上げる。
エアリーヘア 空気を含んだようなふんわりとしたヘアスタイル。髪の分量を減らすことで軽さや動きを出す。
エフェクトカット 毛束の下側から毛先に向かって、斜めにハサミを入れて少しずつ削ぎ落とすようにカットする技法。髪の長さやボリュームを微調整することができる。
オンザベース 頭皮・骨格に対し、板状の毛束を垂直に引っ張り出してカットする技法。または引っ張り出された毛を指す。
グラデーションカット 毛先の長さに段差をつけるカット技法。切り口がつながるように段を入れるため、丸みを帯びたシルエットになる。ショートヘアやボブでよく使われる技法で、毛先の流れや厚みを出せる。
シャギーカット 毛先をそぎ、毛先に向かうほど細くなるようにカットする技法。ギザギザにカットして不揃いなカットラインにすることで、動きや軽さを出せる。
ストロークカット 毛束をとり、下側を毛先から根元に向かって軽く振りながらカットする技法。毛先に向かって細くなるようにカットし、断面に角度をつけられるため、軽さやラフ感が出る。また、内巻きにまとまりやすくなる。
スライシングカット 毛束の途中から毛先に向かって、ハサミを小刻みに開閉しながら削ぎ落とすようにカットする技法。ハサミを滑らさずカットするため髪へのダメージを抑えられる。毛先に向かって細くなる。
スライス カットをするためにコームで分けとった毛束を指す。縦・横・斜めの3種類がある。
スライドカット 毛束の下側にハサミを斜めに入れ、細かく開閉して滑らせながらカットする技法。毛先に向かって細くなり、不揃いになるため全体のボリュームを押さえたり、空気感や毛束感を出したりできる。ハサミによっては髪を傷める可能性がある。
セイムレイヤー 頭皮に対して直角に、同じ長さでカットする技法。
セニングカット 刃がギザギザで髪を均一にすくことができる「セニングシザー」を用いたカット技法。長さを残したまま毛量を調整できる。主に、毛量の多い方やくせ毛の方に適している。エアリーヘアを作れる技法だが、すきすぎると髪がパサつく。
ゾーンカット 部分的にそぎ落とし、クセや骨格を補正するカット技法。ベースカットを崩さず、髪に動きや束感を出せる。
チョップカット 毛先に対して縦にハサミを入れて微調整するカット技法。カットラインが不規則なギザギザになり、毛先が柔らかくつながる。毛先を遊ばせたり、ラフなイメージに仕上げたい時に用いる。
ドライカット 髪を乾かした状態でカットすること。細かく毛量を調整できスタイリングしやすい。髪本来の生え方やボリュームが分かるため、ウェットカットよりも仕上がりに近い状態でカットできる。
ブラントカット 髪に対して垂直にハサミを入れ、一直線に切り揃えるカット技法。主にボブやワンレングスに用いる。
ブロッキング カットしやすいように髪を小分けにして留めること。ブロッキングする場所によって頂上部=トップ、前頭部=フロント、前髪=バングス、耳上=サイド、後頭部=バック、後頭部の上=クラウン、えりあし=ネープなど呼び名が異なる。
レイヤーカット 髪の上部を短く、下に向かうにつれて徐々に長くカットする技法。

シャギーカットのように髪を細くするのではなく、長短の段差をつける。グラデーションカットよりも段差が大きい。髪に流れや軽さを出せる。

レザーカット カミソリを用い、毛先を削るようにカットする技法。不揃いな仕上がりになり、毛先に動きが出る。

 

ヘアカラーにまつわる美容師の専門用語19選

用語 意味
アッシュ グレーがかった柔らかいブラウンカラー。髪の赤みをブルー系の色で抑えることで、透明感を出せる。
ウィービング コームのお尻部分(テール)を用い、分け目から一定間隔でジグザクに毛束をすぐい上げ、筋状にカラーリングするテクニック。毛流れを強調することで、立体感を出せる。
カッパー 深みのある赤銅色。褪色して髪が赤茶色になるのを防ぐことができるカラーリング。
グラデーションカラー 根本から毛先に向かって徐々に変化をつけたカラーリング。毛先よりも根元を暗くすることで、髪が伸びても色がパキッと分かれにくく、自然な印象をキープできる。
グレージュ グレー+ベージュの造語で、2色の中間くらいのくすみカラー。グレーのおしゃれ感とベージュの透明感を出せる。

類義語:ブルージュ

グレイカラー グレイ=白髪を染めるためのカラー剤。ブラウンをベースにした薬剤が多く、褪色しにくい。
褪色 髪の染料が抜け、カラーリングが褪せること。
ハイライト 髪の一部分にベースの髪色よりも明るいカラーを筋状に入れること。ブリーチすることもある。立体感や軽さを出せる。

⇔ローライト

バレイヤージュ 「ほうきで掃く」を意味するフランス。毛先に向かって明るいカラーを筋状に、ランダムに足して無造作な髪色を演出する。
ピグメンテーション カラーで明るくなりすぎた部分に色を足し、修正すること。
ブリーチ 髪の色素を抜くこと。脱色。明るいカラーリングをするために行う。
ヘアマニキュア 髪の内部から染色するカラー剤と違い、髪の表面にのみ色をのせるカラーリング方法。褪色は早いが、髪が傷みにくい。
放置 塗布した薬剤を効かせるために時間をおくこと。
マット グリーンを入れたブラウンカラー。日本人の髪に多い赤やオレンジの色素を抑え、柔らかいくすみカラーに仕上がる。アッシュよりも暗めの印象。
メッシュ 髪の一部分を明るく染色・脱色すること。ハイライトよりもベースカラーとの差を大きめに出し、くっきりとカラーリングする。ウィービングよりも染める幅が広い。
リタッチ 伸びてきた髪の根元部分のみを染めること。根元以外の染めている部分の髪色に合わせ、いわゆる“プリン”をなくす。
ローライト 髪の一部分にベースの髪色よりも暗いカラーを入れること。
ワンタッチカラー 髪の根元・中間・毛先など全体を染め上げること
1液・2液

(1剤・2剤)

ヘアカラーやパーマなどで使う2種類の薬剤。塗布する順番によって呼び分ける。

 

パーマにまつわる美容師の専門用語13選

用語 意味
縮毛矯正 薬剤に熱を加え、くせ毛をまっすぐに矯正する技法。
ストレートパーマ くせ毛やウェーブのある髪、縮毛を真っ直ぐな状態の髪にするパーマ。
スパイラルパーマ ロッドに対し、髪をらせん状に巻くパーマ。電話のコードやコイルのような均等な大きさのウェーブが作れる。パーマの中でもカールは強めだが、ロッドの大きさによってハードさをコントロールできる。
タイトロープ 毛先を2本ずつ絡めてかけるパーマ。ソフトドレッドのような細かく強いカールになる。
ツイストパーマ 髪をねじりながら巻くパーマ。細かい波状のカールになる。
デジタルパーマ 加熱するロッド(ホットロッド)を用いてかけるパーマ。乾かすことでカールが出る。
ドレッドヘア 髪が束になったような形状のパーマ。ロープのような見た目。
ピンパーマ ロッドを使用せず、ピンで毛先を丸めて留めるパーマ。ゆるめのカールに仕上がる。
ボディーパーマ ボリュームをつけるためにかけるパーマ。ほとんどパーマをかけていないようなゆるめのカールに仕上がる。
ミックスパーマ 複数の種類のパーマをかけて独特の質感を生み出すこと。
ランダムパーマ 不規則な巻き方・量のパーマ。髪の毛を遊ばせたり、ラフな印象に仕上げたりできる。
ロッド 髪を巻きつけてカールをつけるための道具で、主にパーマの際に用いる。
Cカール/Jカール/Sカール Cカール(ハーフカール)は毛先が半回転したようなカール。

Sカールはアルファベットの「S」字のようなカール。

Jカールは「J」字のような毛先のみのカール。ほぼストレート。

 

スタイリングにまつわる美容師の専門用語15選

用語 意味
アシンメトリー 髪の左右の長さや量、形などを左右非対称にしたスタイル。

⇔シンメトリー

くびれヘア ふんわりとボリュームのあるトップから毛先に向かって中間がくびれ、毛先が外ハネになるスタイル。特徴的な毛流れによって小顔に見せることができる。
シースルーバング おでこがうっすら見えるような、透け感のある前髪。
シニヨン ポニーテールの髪を丸くまとめたヘアアレンジ。お団子ヘア。
触覚 前髪のすぐ横〜もみあげより少し前の髪を顔の形に沿うように切りそろえたスタイル。
センターパート 額の生え際の中央から左右対称に髪を分けたスタイル。真ん中分け。
ツーブロック 髪の上部を長くカットし、刈り上げた下部にかぶせるようなスタイル。髪の長さに段差を出し、2つのブロックに分ける。
ボブ えり足の長さで髪を切り揃えるスタイル。肩の位置よりも短くカットするワンレングス。おかっぱ。
前下がり 後頭部から顔側にかけて髪が長くなるようにカットしたスタイル。小顔効果がある

⇔前上がり

マッシュ 前髪からえり足まで同じ長さになるように切り揃えるスタイル。髪全体が丸みを帯びたラインになる。
ミディアム 髪の長さが胸の位置よりも短く、鎖骨よりも長いスタイル。
ヨシンモリ トップにふんわりとボリュームを出し、毛先を大きくゆるい外巻きにする韓国発祥のヘアスタイル。ヨシン=女神、モリ=髪・頭を意味する。くびれ部分をワンホンヘアよりも低い位置に作る。
ロブ ロング+ボブの造語で、あご下〜肩にかかるくらいの長さで切り揃えたスタイル。ボブよりもやや長め。
ワンホンヘア トップから顔周りにかけてくびれさせ、毛先を外巻きにする中国発祥のスタイル。ワン(網)=インターネット、ホン(紅)=人気を意味し、ワンホン(網紅)=中国のインフルエンサーを指す。
ワンレングス(ワンレンスタイル) 前髪から後ろの髪まで髪全体を同じ長さに切り揃えるスタイル。段差をつけずに横一直線にカットする。髪が自然に落ち、やや重い印象に仕上がる。

 

その他の美容師の専門用語15選

用語 意味
イヤートゥイヤー 頭頂部を通り、左右の耳の付け根を結ぶ線。
キューティクル 髪の表面にある鱗。髪の最も外側を覆っている。髪をダメージから守る役割がある。
クロス 髪や薬剤が身体や衣服に付着しないようにかぶるもの。ケープ。
コーナー(角) ヘアスタイルのシルエットで角になる部分。カットのつなぎ目。基本的には取るが、スタイルによってはあえて残すこともある。
コーミング コー(クシ)をつかって髪をとかすこと。
コテ 髪に熱を与えてカールさせる道具。
サロンワーク 美容室でお客様に提供するサービス・業務全般。施術。
スリーク 毛流れを整えてツヤを出し、なでつけるような滑らかなスタイリング。
テンション 髪の毛を引っ張ること。あるいはその強さ。
店販(てんぱん) 美容室で販売するシャンプーやトリートメントなどのホームケア用品や美容アイテムのこと。物販。
ブロー 濡れた髪をドライヤーで乾かすこと。
ヘアアイロン 髪に熱を与えてまっすぐにする道具。
モデルハント カット・カラーの練習やスタイル撮影のためのモデルを探すこと。
リップライン 唇の左右から頬にかけて水平に延ばした線。
ワインディング ロッドに髪を平巻きにすること。

 

美容師が施術で使う道具については下記記事をご覧ください。
【関連】【保存版】美容師の道具一覧!名前や用途、金額の相場などまとめ

 

まとめ

本記事で紹介した以外にもたくさんの専門用語があり、さらに次々と新しい用語が誕生しています。
ひとつでも多くの専門用語を知っておくことで、他の美容師さんやお客様との会話がスムーズになりますよ。
トレンドの移り変わりが激しい美容業界ですが、日々知識をアップデートして一流の美容師を目指しましょう。

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