美容師のやりがい10選を一挙公開!働くモチベーションを上げる方法とは?

お客様の「きれいになりたい」「かっこよくなりたい」という気持ちをサポートできる美容師の仕事は、美容業界の中でも憧れの職業として挙がることが多いです。

一方で労働時間の長さや給与水準の低さ、立ち仕事による体力面でのツラさや接客業ゆえのコミュニケーションの悩みなど大変なことも。

美容師としてのキャリアにはさまざまな困難が待ち受けていますが、それ以上のやりがいや魅力を感じられる職業でもあります。

楽しみながら働き続けるためのポイントはいったいどのような部分にあるのでしょうか。

本記事では美容師のやりがい・魅力や、やりがいを持って働くために意識したいことなどを解説します。

これから美容師を目指す方はもちろん、仕事の楽しさや喜びを再確認したい現役美容師さんもぜひ最後までご覧ください。

美容師がやりがいを感じる理由10選

時に過酷な一面があっても、それ以上に仕事から得られる充足感や達成感(=やりがい)が大きいと、「明日からもまた頑張ろう!」とやる気が出るものです。

美容師には、「お客様に喜んでもらえたとき」「イメージ通りの仕上がりにできたとき」など、接客業かつ技術職であるがゆえに感じられるたくさんのやりがいが存在します。

美容が好きな方、人と接する仕事がしたい方、自分のスキルを活かしたい方、成長意欲の高い方に適した仕事だと言えるでしょう。

ここでは、美容師の仕事でよくある10のやりがいをご紹介します。

1.お客様から直接感謝される

美容師の仕事における最大の魅力は、お客様から直接「ありがとう」の言葉をかけてもらえるところにあります。

美容室に来店するお客様の中には、現状のヘアスタイルに悩みを抱えている方や、容姿にコンプレックスを抱えている方も少なくありません。

美容師はそんなお客様と対話して、自分の手で素敵に変身させられる仕事です。

  • 「素敵に仕上げてくれてありがとう」と言われたとき
  • 「また次回もお願いしたいです」と言われたとき
  • 再来店で指名をもらったとき
  • ポジティブなクチコミをもらったとき
  • 施術後の嬉しそうな表情を見たとき
  • 施術中からスタイリングを気に入っている様子を感じたとき
  • リピーターとして何度も通ってもらっているとき
  • 家族や友達を紹介してもらえたとき

上記のようなダイレクトな反応があるので、大きな達成感につながります。

お客様の喜ぶ姿を見られるのは、顧客との距離が特に近い接客業である美容師ならでは。

また、エステや脱毛と違い、1〜3時間ほどの施術ですぐに結果が出る(変化がわかりやすい)点も嬉しいポイントです。

単にヘアスタイルをきれいにするだけでなく、ヘアスタイルを変えることで心にもアプローチできる貴重な仕事だと言えるでしょう。

2.スキルアップに終わりがない

一生スキルアップし続けられる点も、ほかの仕事にはなかなかない美容師ならではの魅力です。

美容業界は手法や道具が日々進化しており、毎月のように新しい薬剤やアイテムが登場します。

トレンドの移り変わりも早いです。

つまり、技術や知識の習得に上限がないので、トップスタイリストやベテランになっても講習会やセミナーに参加して学び続けられるということ。

どこまでもスキルアップしていけるので、何年経っても新しいことを発見できるところが楽しく、向上心のある方にとって大きなやりがいとなるでしょう。

常に自分自身をアップデートし続けなければならない点は大変なところでもありますが、ゴールがないことはモチベーションを保ち続ける要素になります。

トレンドに合ったヘアアレンジを習得したり、新製品を使いこなしたりと技術力を磨けば、お客様に喜んでもらえる機会も増加します。

高みを目指せば目指すほど、感じるやりがいも大きくなるはずです。

3.努力次第で高収入を目指せる

「長時間労働のわりに給料が少ない」というマイナスなイメージを持たれることがある美容師ですが、努力次第では高収入を得ることも可能です。

アシスタント→スタイリスト→トップスタイリスト→店長・マネージャー……と昇進・昇給を目指せるだけではありません。

基本的には固定給ですが、サロンによっては指名数や店販の売上によってインセンティブ(歩合給)が用意されているところも。

日頃の努力や実力が正当に評価され、お給料が増えるという目に見える形で現れると、大きなやりがいにつながります。

頑張れば頑張るほど稼げるのでモチベーションになり、さらなるスキルアップを目指す原動力にもなるでしょう。

関連記事:美容師の給料を調査!アシスタント・スタイリスト・オーナーなど役職別の年収や収入アップの方法も解説

4.成果や成長を感じやすい

美容の技術や接客面でのスキルアップは、学んでいる最中はなかなか成果を感じにくいもの。

しかし、美容師としての日々の業務のなかで成長を感じられる瞬間がたくさんあります。

  • お客様の要望通りのヘアスタイルにできたとき
  • アシスタントからスタイリストに昇格したとき
  • 上司や先輩スタイリストから褒められたとき
  • お客様から指名をもらったとき
  • 後輩スタッフの指導を任されたとき
  • 同僚から頼りにされたとき
  • 役職がついたとき
  • 売上金額や指名数が増えたとき など

サロンに勤務し始めてすぐの頃は、アシスタントとして先輩の指示に従うことで精一杯でしょう。

しかし日々の業務をこなすうちに技術が磨かれていき、サロン全体の動きが見えるようになったり、自ら積極的にサポートできるようになったりと、自分自身が確実に成長していることを感じられるはずです。

その後一人前のスタイリストになり、担当するお客様が増え、責任のあるポジションを任され……と、ステップアップが分かりやすい=やりがいのある職業だと言えます。

5.自分の個性やセンスを活かせる

美容師は自分の技術を使ってアイデアを形にしていくクリエイティブな職業。

カット・カラー・パーマ・アレンジなどの施術によって、お客様のヘアデザインをイチから作り上げる仕事です。

お客様からの要望やトレンドを照らし合わせつつ、自分ならではの感性やセンスで提案できます。

既存の手法ではなく自分で編み出したオリジナルの手法・ヘアスタイルをお客様に気に入ってもらえたときや、イメージ通りの仕上がりになったときは強くやりがいを感じられるでしょう。

特に、難しい技術が必要なカットや絶妙な色合いのカラー剤の調合がうまく行ったときは、大きな充実感があります。

お客様ひとりひとりに向き合うので、同じ仕事がひとつも存在しないところもやりがいポイント。

身につけた技術や知識をすぐに実践できるので、スキルアップの楽しさを見出しやすいです。

また、ヘアコンテストに出場することをやりがいにしている美容師もいます。

自分の個性やセンスを武器にできる貴重な仕事です。

6.たくさんの人と出会える

美容師をしていると、同じ場所に勤務しながら、サロンに来店するさまざまな人々と出会えます。

世代や性別、職業や経歴を問わずたくさんの人と接することができ、なかには普段のコミュニティでは出会わなかったような人とも話せる仕事です。

特にほかの接客業よりもじっくりと会話をする機会が多い職業なので、新鮮な価値観や知識を得たり、人生の視野が広がったりすることもあるでしょう。

お客様との出会いをきっかけに新たな仕事のチャンスを掴む人や、新しい趣味を見つける人もいます。

毎日違うお客様に接することで、美容師としての技術向上はもちろん、人間としての幅や魅力もアップしていけるところがやりがいのひとつ。

人と接するのが好きな方にとっては天職です。

7.ライフイベントに立ち会える

お客様の人生の節目や大切なライフイベントに立ち会えるところも、美容師が感じられるやりがいのひとつです。

  • 七五三
  • 成人式
  • 入学式
  • 卒業式
  • 結婚式
  • 記念日

上記のような重要なイベントに向けて、その日が最高の1日となるように技術でサポートします。

特別なシーンで指名をしてもらえると、「信頼されているんだな」と実感でき、お客様との間で築いてきた絆に感動すること間違いなし。

なかには、七五三から成人式になるまで成長を見ながらヘアメイクを担当できたり、親子二代で通ってもらえたりと、数年〜数十年にわたってサポートする場合も。

お客様の人生と深く長くお付き合いできる貴重な仕事です。

8.トレンドの移り変わりを楽しめる

美容業界はトレンドの移り変わりが早い業界です。

美容師には今流行っているヘアスタイルやファッションの情報を、敏感にキャッチする姿勢が求められます。

常に学び続ける必要はありますが、美容がもともと好きな人や最新のアイテムを試すのが好きな人にはやりがいのある職業だと言えるでしょう。

トレンドが変わるスピードが早いため、いつも新鮮な気持ちで飽きずに働けます。

また、オシャレなスタッフや美容感度の高いお客様と接することで、美容師としても個人としてもセンスがより高まっていきます。

自分自身も周りに引けを取らないようにオシャレでいようと努力できるので、仕事のための意識がプライベートで役立つところも魅力ですね。

9.仕事の幅を広げやすい

美容師の国家資格やスキルを活かせる職業は「美容師」だけではありません。

+αの知識・技術を習得すれば、美容業界のほかの仕事にチャレンジすることも可能です。

  • メイクアップアーティスト
  • アイリスト
  • アイブロウリスト
  • スパニスト
  • 着付師
  • ネイリスト
  • 美容部員・BA
  • エステティシャン など

ヘアサロンだけでなく、トータルビューティーサロンやネイルサロン、エステサロン、まつ毛サロン、スタジオや結婚式場、撮影現場などさまざまな場所で活躍できます。

転職経験者からは「美容師免許を持っていると、エステサロンでも高いお給料で雇ってもらえた」「有資格者なので初任給が高く、資格手当ももらえた」「美容関連の業種での転職がスムーズだった」という声も。

将来のキャリアプランにさまざまな選択肢が広がっていることを知っていれば、よりやりがいを感じながら前向きに働けるでしょう。

10.独立・開業を目指せる

美容師としてのスキルや経験を磨き、実績を積むことができれば、独立したり、オーナーとして自分のサロンをオープンしたりできるチャンスも。

フリーランス美容師やサロン経営者など、雇用される以外の働き方があることもやりがいにつながります。

もしも自分のお店を持つことができれば、サロンのコンセプトやメニュー、料金や内装などすべて自分好みにカスタマイズできます。

まとまった資金や固定客が必要で、かつ施術のスキルやコミュニケーション力だけでなく経営手腕も問われるため大変さはありますが、経営が上手くいけば収入アップも見込めるでしょう。

「フリーランスとして自由に働く」「サロンを開業する」という夢に向かって努力できることも、やりがいのひとつです。

関連記事:【美容師の独立】準備すべき内容や資金、開業までの手順などを解説

関連記事:【美容室の開業手続きまとめ】必要な資格や資金、設備などについても解説

美容師がやりがいを感じるためのポイント

美容師は心身ともに大変な仕事ですが、先述したようなやりがいがたくさんあります。

美容師としてのモチベーションを維持しながら働き続けるためには、どんなことを意識すればよいのでしょうか。

ここでは、やりがいを維持するためのポイントを解説します。

具体的な目標を立てる

「いつかスタイリストになりたい」「いつか自分のお店を持ちたい」という長期的でざっくりとした目標や夢を持っている方は少なくないかもしれません。

しかし、美容師というキャリアにおいてステップアップを目指すなら、より細かく短期的な中間目標も合わせて立てることをおすすめします。

「電柱理論」という考え方をご存知ですか?

マラソンで走るときにゴールのことだけを考えると「まだまだ先だ……」と諦めたくなりますが、「あの電柱まで走ってみよう」と考えてみると意外と先に進めるものです。

日々の業務に慣れてきてモチベーションが下がってきたとき、あるいは過酷な業務に心が折れそうなときほど、小さく具体的な目標が支えになります。

  • 今週は指名を◯本取る
  • 店販の売上を月末までに◯円達成
  • 週に◯人カットモデルの練習をする
  • 外部セミナーを月に◯回受講する など

成果を感じ取りやすいように、スキル習得に向けた目に見える目標を設定すれば、毎日のサロンワークにやりがいが生まれるでしょう。

良好な人間関係を築く

美容師はお客様や同僚などたくさんの人に囲まれて働く仕事です。

人間関係を良好に保つことは、仕事へのやりがいを保つことにもつながります。

そのためには、相手の立場になって考える習慣を身につけることが大切です。

  • スタッフ同士で切磋琢磨して働く環境を健全に保つ
  • 美容師目線ではなくお客様目線に立って接客する
  • 疲れている時や悲しいときも笑顔を絶やさない
  • クレームを受けたときはまず自分自身を反省する
  • 接客しづらいお客様とも逃げずに会話する
  • スタッフやお客様に自分の意見を押し付けない

など、スムーズで相手を不快にさせないコミュニケーションを目指しましょう。

働き方を見直す・転職する

先述の通り、美容師という職業にはさまざまな働き方やキャリアの選択肢があります。

悩みや不満に応じて適切な雇用形態に切り替えたり、別のサロンに転職したりといった方法も検討してみましょう。

  • 労働時間が長い→正社員ではなくパートや契約社員として働く
  • スケジュールを自由に決めたい→フリーランスとして働く
  • 給料に不満がある→正社員になる、歩合制のサロンに転職する
  • 手荒れに悩んでいる→カット専門店に転職する
  • 立ちっぱなしがキツい→椅子に座って施術を行うサロンに転職する など

転職活動をする場合は待遇や雇用条件などをしっかりと確認し、希望に合っているか、やりがいを持って働けそうかを見極めてください。

まとめ

美容師として働くなかで、大変なことやつらいことに直面したとき、あるいは仕事に慣れてきてマンネリ化してきたときは、美容師になった喜びを忘れてしまいがちです。

しかし、美容師の仕事は毎日違うお客様に対応して、自分のアイデアを提案できるやりがいのある仕事です。

初心を忘れず、いつものサロンワークに新しい工夫を取り入れたり、新たな発見やトレンドを求めたりすれば、やりがいを保ちながら働き続けられるでしょう。

美容師を志したときの「お客様が喜ぶ顔を見たい」「素敵なヘアスタイルを作りたい」という気持ちを胸に、日々やりがいを感じながら楽しく働く努力を忘れないようにしたいですね。

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