第一生命保険株式会社が2019年に発表したデータによると、女の子の「大人になったらなりたいもの」ランキングで7位にランクインするほどに、美容師は人気な職業の1つです。
多くの美容師は、専門学校を卒業した新卒の段階でサロンに就職し、そこで経験を重ねて独立や起業など、今後の将来を考えていきます。
その一方で、20代の頃に美容師をやっていたが第一線から一度退いた方や、一度他職種として社会に出たあとで再度美容師を目指す人も、少なからずいらっしゃいます。
もちろん、美容師免許さえ所持していれば美容師として活動できますが、その際にはご自身の年齢や経験を考慮した転職活動に取り組まなければなりません。
そこで今回は、30歳・40歳・50歳から美容師へ転職する際のポイントや注意点について、それぞれご紹介します。
30歳以上で美容師への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
30代・40代・50代から美容師へ転職する際のポイント
新卒や20代の転職とは違い、30代・40代・50代から美容師へ転職する際にはいくつかのポイントを押さえなければなりません。
転職活動を始める前に、ここでご紹介するポイントをしっかりと把握することで、よりご自身が働きやすいサロンを見つけることができますよ。
ポイント① :従業員の受け入れ体制はサロンによって違う
従業員の受け入れ体制は、サロンによって大きく違います。
パート採用として子育てをしている美容師を受け入れたり、フリーランス美容師にサロンの一部を貸し出したりと、昨今の働き方改革の影響もあり、美容師の働き方も多様化しています。
美容師を目指して就職活動をする際には、応募するサロンがどのような体制で従業員を受け入れているのか事前にチェックしましょう。
ポイント②:ターゲット客の年齢層に近いサロンを選ぶ
「常に最新の流行を取り入れている若者層向けのサロン」や「女性専用サロン」「地元の多くの人が利用する、地域密着型サロン」など、ターゲットとしている客層はサロンによってさまざまです。
それに合わせるように、サロンで働く美容師も客層にマッチした人材が選ばれます。
自分と同じくらいの年齢層の美容師が活躍しているのはどのようなサロンなのか確認することが就職への近道です。
ポイント③:人柄重視で年齢不問のサロンを探す
これから先、美容師として仕事を続けるためには“技術”はなくてはならないもの。美容師を採用するサロン側としても、技術や経験のある美容師は採用候補に上がります。
しかし、美容師として働く上で技術や経験以上に大切なものがあります。それは美容師一人ひとりの“人柄”です。
どんなに高度な技術を持っていたとしても、採用面接で「一緒に働きたい」とサロンの方から思われなければ、美容師として働くことはできません。
そして採用時には、年齢不問で人柄を評価するサロンはたくさんあります。周りよりも年齢が高く経験や技術が浅いのであれば、あなた自身の持つ“人柄”をしっかりとみてもらえるサロンを選びましょう。
ポイント④:育児ブランクがあっても採用の可能性は十分にある
結婚や出産、育児などの理由により、社会人として仕事に一定期間のブランクがある人は少なくありません。
だからといって、美容師への転職を諦めてはいけません。
そのような状況でも、美容師として採用される可能性は十分にあります。
その1番の理由として、「美容師は国家資格である」ということがあげられます。
長い時間を勉強に費やし、国家試験に合格することではじめて仕事に携われるので、美容師は誰でもすぐに働ける職種ではありません。
そのため、美容師未経験で育児ブランクがあっても、正社員として働くことは可能です。求人に「ブランクOK」としているサロンの中には、研修制度や従業員への手当てに力を入れているケースもあります。
「ブランクがあるから…」と諦めず、積極的にブランクOKの求人を探してみましょう。
30代・40代・50代から美容師へ転職する際の注意点
美容師は、基本的には年齢不問でどのような人でも活躍できる仕事です。
しかし中には、年齢が業務に大きく関係するケースがあり、30代・40代・50代から美容師へ転職する際には、いくつかの注意点があります。
①トレンド志向のサロンは経験が重要
先ほども少しお伝えしたように、ターゲットにしている客層はサロンによって大きく異なります。
中でも「トレンド志向」が強いサロンは経験が重要視されるため、経験が浅い美容師にとっては少しハードルが高いです。
そのため、「どうしても、トレンド志向のサロンで働きたい」という方は除いて、まずはご自身の経験値や年齢で活躍できそうなサロンを探してみるといいでしょう。
②最先端のデザインを追求するサロンは若い方が採用されやすい
最先端のデザインを追求するサロンは、トレンド志向のサロン同様に、若い方が採用されやすい傾向にあります。
若い世代はトレンドに関する情報の収集が早く、それを求めてくるお客様も若い世代が多いことが、若い方が採用されやすい理由の1つです。
特に、世代間のギャップは仕事にも大きく影響しますので、ご自身の年齢を考慮した就職活動をすることがおすすめです。
③アイラッシュサロンでは視力の問題もあり難しいことも
まつ毛エクステやまつ毛ケアを中心とする「アイラッシュサロン」では、年齢の関係で採用が難しいことがあります。
お客様の目元で細かな施術をするアイリストにとって、視力は非常に重要です。
視力は年齢を重ねるにつれてどうしても低下し、人によっては30代から老眼の症状が始まることもあります。
そのため、美容師資格を活かしてアイリストを目指す場合には、ご自身の年齢や視力をよく考慮して、今後も仕事を続けられるかをしっかりと考えましょう。
30代・40代・50代から美容師へ転職する際のサロンの探し方
美容師へ転職するとき、1番オーソドックスな方法は「求人エージェント会社に相談すること」です。
GoogleやYahooの検索エンジンの活用し自分で探す方法もありますが、掲載されている情報の量も多く自分にあったサロンを絞り混むのも一苦労。また、情報の鮮度も不明なこともあり数年前の情報がそのまま掲載されていることもあります。
最近では、InstagramやTwitterなどのSNSでもサロンが求人募集をしていますが、どちらかというと20代の美容師をターゲットにしていることが多く、上手く見つからない可能性もあります。
そのような場合でも、頼りになるのが求人エージェント会社です。
キレイビズの場合は、美容業界に特化した求人情報を取り扱っており、相談に来られる方、一人ずつに美容業界・個々のサロンに精通したエージェントが担当に着かせていただきます。
どのような条件で探されているかご相談いただけましたら最適なサロンをご紹介しますので、就職や転職にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
今回は、30歳・40歳・50歳から美容師への転職を目指す際のポイントや注意点についてご紹介しました。
美容師という職種は、誰でも簡単に就ける仕事ではありません。けれども、試験に合格して、美容師として多くの経験を積むことで、一生涯続けられる仕事です。
美容師を始めるには早いに越したことはありませんが、かといって年齢で制限されることはなく、いくつになっても活躍できるのが美容師の魅力でもあります。
「もう〇〇歳だから、転職は難しい…」と諦めずに、ご自身の年齢や経験に合ったサロンを探して、気持ち新たに転職活動に挑戦してみませんか?