美容業界が実践しているSDGsへの取り組みと採用活動へ与える影響

近年話題になっている『SDGs(エスディージーズ)』。
『エシカル』『サスティナビリティ』といった言葉と合わせて近年話題になっており、ニュースなどで一度は聞いたことがある方も多いと思います。

SDGsは、『Sustainable Development Goals』の頭の文字を合わせた言葉で、「持続可能な開発目標」と訳されます。
2015年に開かれたサミットで、150を超える加盟国首脳の全会一致で採択された『持続可能な社会を実現するために、企業・個人・行政・個人が何に取り組んでいくべきか?を決めた『17の目標と169のターゲット』のことを言います。

では、美業業界ではSDGsに対してどのような取り組みが生まれているでしょうか?
また、SDGsが採用に与える影響はあるのか?
この記事で紹介していきたいと思います。

SDGsへの取り組みは企業の印象を左右する

SDGsへの取り組みは、企業の印象そのものを左右するようにもなりつつあります。
株式会社リクルートが2021年11月18日に発表した『「エシカル消費※1」につながる美容サロンへの意識」という調査結果では、『美容サロンを利用する際に、エシカルな美容サロンかどうか意識して選びたいですか?』という質問に対し、『回答者の30.6%が利用意向あり。』という結果になりました。

※1 エシカル消費:地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動

出典:美容サロンのサステナビリティに関する利用者の意識調査

また、SDGsに対しての印象と認知を年齢別にとったデータでは20歳〜24歳の若年層ほど認知率が高いことも判明しました。

出典:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー

若い世代ほど、学校などでSDGsについて学ぶ機会があることが高くなった要因と分析されており、これからは『企業が社会のことを考えながら営業活動を行うことは当たり前』という価値観を持った人も増えてくると考えられています。

 

美容業界に期待されていること

次に、消費者が美容サロンに対し求めている取り組み・ニーズに関する調査結果を見ていきます。
先ほどと同じ調査結果から、『利用してみたいと思うのはどのような取り組みを行なっているサロンか?』という質問に対する回答が下記の表です。

出典:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー

この調査結果の中でも、『働いているスタッフへの配慮』に関する項目が1位と4位に入っている点に注目しました。
SDGsを単なるパフォーマンスとして利用するのではなく、まずは最も身近にいるスタッフに対しての配慮を意識することが消費者からも求められるようになって来ています。

 

美容業界に関連が深いSDGsの達成目標は?

ここまで紹介した調査結果などから考える、美容業界と関連の深いSDGsの達成目標をピックアップしていきます。

目標3:すべての人に健康と福祉を

人を雇う立場にある企業は、すべての従業員が心身の健康を保つために配慮しなければなりません。
労働基準法を超える残業を行わせていないか、有給休暇取得による適度なリラックスを図っているかなど、さまざまな視点から気を配ることが重要です。
中には、サービス残業や勤務時間外の研修があるサロンもあります。
本人の意思にそぐわず、過度なストレスを与える制度になっていないか注意していく必要があります。

 

目標5:ジェンダー平等を実現しよう

「ジェンダー平等の実現」もサロンが取り組むべき重要な目標です。
雇用機会や賃金、その他待遇において性別を理由にした格差をなくすための取り組みが求められています。

 

目標8:働きがいも経済成長も

「働きがいも経済成長も」という達成目標も、美容業界と深い目標のひとつです。
サロンの成長と合わせて、働いているスタッフも成長でき働きがいのある会社を作れているか、制度を用意できているか、今一度振り返ってみてください。

 

目標12:つくる責任 つかう責任

持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
サロンで取り扱うシャンプーや溶剤のケースなどを再利用可能なものに変えていき、つかった後、販売した後のゴミを減らしていく取り組みもSDGsの一つです。

 

美容業界で実践されている取り組み

SDGsへの取り組みを実践していくために、メーカー・サロンから様々なプロジェクトが立ち上がっています。
プロジェクトに協賛し一員となってSDGsへの取り組みを進めるサロンも出てくるなど、美容業界全体で活動が広がりつつあります。

実際のプロジェクトをいくつか紹介していきます。

 

「#PrideHair サロン」プロジェクト

『#PrideHairサロンプロジェクト』はヘアケアブランド「パンテーン」が発足したプロジェクトです。

出典:パンテーン

#PrideHairサロンプロジェクトは、
LGBTQ+の方々の「ヘアサロンをLGBTQ+フレンドリーな場所へ」という願いと、
ヘアサロンの方々からの「ダイバーシティに取り組んでゆきたい」という声を受けて、
ひとりひとりの個性に寄り添うヘアサロンを日本全国へと広げてゆくことを目的に
2020年12月に始動いたしました。

「ヘアサロン向けLGBTQ+フレンドリーマニュアル」の作成、配布活動を通して、
プロジェクトに賛同するヘアサロンの募集を実施した結果、
2021年6月現在、ヘアサロンを展開される全国40もの企業が
ダイバーシティに取り組む意志を表明しました。

 

ヘアカラーチューブリサイクルプロジェクト

ヘアカラーチューブリサイクルプロジェクトは、使用済みカラーチューブを車椅子にリサイクルし、病院、社会福祉協議会、介護施設などへ贈呈するプロジェクトです。

ヘアカラーチューブリサイクルについて

 

ヘアドネーション活動への協賛

ヘアドネーションとは、ヘア(髪の毛)+ドネーション(寄付)を組み合わせた言葉で、「髪の毛を寄付することによって、人毛100%のウィッグを製作し、病気などでウィッグを必要とする子どもたちに無償提供する活動」をヘアドネーションと言います。
NPO法人や企業など、さまざまな団体がこの活動に参加し、徐々に広まりつつある美容業界の社会貢献活動の一つです。

ヘアドネーションについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

ヘアドネーションとは?髪の毛を寄付する社会貢献|条件や美容室の探し方を解説!

2021.08.20

 

寄付活動

日本赤十字社やユニセフなどへの寄付を通じて、災害・発展途上国の支援などへ取り組むサロンも出てきています。

 

SDGsへの取り組みと採用活動の関係

では、SDGsへの取り組みは、『採用・転職』においてどのような影響を持っているのでしょうか?
興味深いデータがあるので紹介していきます。

転職サイト『doda』を運営しているパーソルグループが発表した調査結果では、SDGsの取り組みが企業選びに「影響した」と回答した学生が85.3%になるという結果が発表されました。

出典:d’s JOURNAL 『SDGsが採用と人材育成にもたらす新たな潮流とは』

 

さらに、doda内で『SDGs』というキーワードで検索する求職者が2020年から急激に増加。
過去の6倍になっているとのことでした。

出典:d’s JOURNAL 『SDGsが採用と人材育成にもたらす新たな潮流とは』

2020年と言えば、コロナウィルスによって働き方・仕事・生き方に関する社会全体の意識が急激に変化した年です。
オフィスに行くことなく、自宅で仕事をする機会が増えた結果、生活と仕事の距離、働く、生きるということが密接につながり、結果としてSDGsへの関心が高くなっているのでは、と考察されています。

20代前半の若年層、また、これから社会に出てくる学生はSDGsへの意識がより一層強くなるとも言われています。
美容業界においても、SDGsへの取り組みは無視できないものになっていきそうです。

まとめ

美容業界でも広がりつつあるSDGsについて、概要と取り組み例をまとめていきました。
ここに紹介したもの以外でも、働き甲斐を創出するためにイベントやコンテストを開催したり、独自の取り組みを行なっているサロンは多数あります。

・サロンのSDGsの取り組みを知りたい。
・働き甲斐のあるサロンを作りたい。
・働きたいと思ってもらえるサロンを作りたい。
と考えられている方で、求人エージェントから客観的な意見をもらいたいという方はキレイビズへお問合せください。
様々な情報をご提供しながら、よりよい転職活動のサポートをさせていただきます。

kireibiz

ABOUTこの記事をかいた人

キレイビズメディアの編集部です。 美容師(美容室)の求人やアイリスト、理容師(理容室)の求人なら「キレイビズ」にお任せ!他にもネイリストやエステティシャンなど美容業界の求人を多数掲載している求人サイトです。 キレイビズに寄せられる美容業界の様々な情報をメディアを通じて発信しています。