がんばって美容師免許を取得!でも、美容師免許を使っていない方は意外と多いってご存知でしたか?
美容師免許を取得し一度は美容室等に就職したものの、様々な理由でやめてしまう方が多いのが現状。特に、女性美容師の退職理由に多いのが、妊娠、出産、育児です。
美容師は立ち仕事。妊娠中のつわりがつらく、お店に立てないということがあります。産休に入るまえに休職し、そのまま産休・育休に…。子どもができると生活リズムが激変。無理やり復職しても、お店の同僚に迷惑がかかると思って、退職を選ぶことが多いんです。
でも、働き方改革で、美容業界の働き方も変わってきました!
せっかく取った国家資格。もう一度、美容師としてお店に立ってみませんか??
一度美容の現場を離れたけれど、また復帰したいと思っている方に、美容業界の現状と、復帰のためのポイントをお伝えします。
ブランクがあることへの不安
美容師として再びお店に立ちたいけれど、以前のように美容師の仕事が務まるか不安ですよね。
- ハサミをもつのが怖い
- ヘアスタイルの流行は以前とどう違うの?
- 腕が落ちてるはず…
- 勘を取り戻せるか不安
- カラーやパーマの薬剤も変化してるはず…
- 時短勤務ってできるの?
- 土日は休みたい
- 子どもの体調によっては急に休まなきゃいけない
- 若くないから採用されるか心配
こんな悩みや不安があると思います。
悩みや不安は、大きく2種類に分けられます。ひとつが、技術面への不安。もうひとつが、雇用条件での不安です。
難しい問題に思えますが、美容業界を取り巻く環境もここ数年で変化していますので、自分に合ったサロンで働くハードルが下がっています。
また社会で働きたい、お客様の笑顔が見たい、資格を活かしたいと少しでも思ったのなら、その前向きな気持ちを実現させましょう!!
美容業界の現状
今、働き方改革が叫ばれていますね。業種業態を問わず、個々のライフスタイルを優先させた雇用形態は社会の常識になりつつあります。
どの業種も人手不足で、働きやすい環境を整えないと人材が集まらないだけでなく、すぐに辞めてしまうという状況です。
美容室も同じ。以前は、美容師免許をとったら正社員でサロンに就職し、ずっと働き続けるという形が暗黙の了解でした。でも今は、パート、アルバイト、業務委託など雇用形態も様々。ひとりひとりに合った形で働けるようになりました。
厚生労働省の平成28年度衛生報告によると、美容室の数は24万件。毎年増え続けています。(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/16/dl/toukei.pdf)
また、少し前のデータにはなりますが、美容院経営において、
- 客数の減少
- 客単価の減少
- 複合店舗の新規出店
これらが経営課題のトップ3となっていました。
人手不足・求人難の課題もトップ5に入っており、お客様の数も減り、人材も減っているという状態です。
美容院の数は増えつづけ、お客様の数は増えず、価格競争となっている現状。
このことから今後は、新規のお客様の獲得も大切ですが、今いるお客様の満足度を上げることが生き残りの道であることが見えてきます。
つまり、お客様ひとりにかける時間、心配りが鍵ということです。付加価値の高いサービスを提供することが、ますますサロン経営に欠かせない要素となっていきます。
必然的に、丁寧な接客や、ヘアスタイリングだけでない他のサービス(ヘッドスパ、ネイル、まつ毛エクステなど)も今後ますます重要視されるため、スタッフの増員が美容院にとって大きな課題です。
そこで求められているのは美容師を経験したことがあり、資格ももっていて即戦力として働くことができる人材です。パートやアルバイトを受け入れるサロンも増えてきており、美容師に復帰することのハードルが低くなってきています!
技術面の不安はこれで解決!
とは、いうものの数年のブランクがあれば
- 「お客様のカットなんて、今は怖くてできないっ!」
- 「カットの流行も昔と違うよね。。。」
- 「新しい技術も出てきてるだろうし、私にできるかな…」
と悩みをもって当たり前です。
特にトレンドがめまぐるしく変わる美容業界。新しく知識や技術を覚えないと仕事にならないことは、簡単に想像できます。
たしかに、新しいカットの技術、パーマやカラーの薬剤の進化、ヘアスタイルの流行など、あたらめて覚える必要はあります。
しかし、サロンでも、パートやアルバイト美容師の受け入れ体制や教育制度を整えているところが増えてきていますので、働きながらでも新しいことを覚えていくことは可能です。
また、美容師向けの講習会なども全国で頻繁に行われています。これらの講習会に参加することで、知識と技術を学び直すこともできます。
例:日本カットアカデミー(http://japancut-a.com/)
体で覚えたことは、案外覚えているものです。少し練習したら、すぐに感覚を取り戻せることが多いようです。
まずは、できる範囲内で慣れていき、自信を持つことからスタートしてみてください。
雇用条件の悩みは、取り越し苦労!?
家庭をもったり、小さい子どもがいると、フルタイム勤務は難しい。これが現実ですよね。そんな方は、パートやアルバイトで美容師復帰することを考えてみましょう。
今は、美容師の求人でもパートやアルバイトの数がたいへん多く、需要が高まっています。
前述したように、美容院が生き残るには付加価値を提供しなくてはなりません。きめ細かい接客や、ヘアスタイリングだけでないサービスの提供が鍵を握ります。
人手が必要なため、パートやアルバイトを確保しようという傾向にあります。実際に、キレイビズをはじめとした求人情報サイトでも、美容師のパート、アルバイトの求人件数がとても多くなっています。
待遇も悪くなく、アシスタントの場合でも時給1000円以上のサロンも増えてきました。
勤務時間や休日もかなり柔軟になっており、「夕方までの勤務OK」という求人もたくさんあります。
とはいえ、
- 「勤務は、週に2日くらいにしておきたい」
- 「扶養内で働きたい」
- 「保育園のお迎えがあるから15時にあがりたい」
- 「土日は家族と過ごしたい」
- 「子どもが急に熱を出した時に休めるのか」
といった現実的な悩みがどこまで解消できるのか不安ですよね。
今は美容院側も、これらの悩みに対応できるような勤務形態を設けている場合が多く、まずは相談してみるとよいでしょう。
特に、これまでパートやアルバイト、産休や育休のスタッフを雇用したことのあるサロンなら、柔軟に対応してもらえる可能性が高いです。
年齢を心配する方もいると思いますが、お客様の年齢層が自分と同じくらいのお店を選ぶといいでしょう。
一番大切なのは、時間や休日に関する要望を自分の中で明確にしておいて、面接時に雇用主にきちんと説明し、理解を得ることです。
思っていたよりも、自分の希望がすんなり受け入れられることもありますので、あきらめる前に、交渉してみましょう!
また、キレイビズにはパートやアルバイトを受け入れている美容室の求人情報を多数掲載しています。希望の条件に合った形で仕事をはじめたい!という方は、お気軽にご相談ください。
さいごに
ブランクを経て美容師として復帰したら、一番重要なのが周囲への感謝です。
時短勤務で早めに帰ることへの理解、慣れない作業へのフォローなど、同僚美容師の協力なくしては働けません。
また、両親に子どもを見てもらったり、家族の協力あってこそです。
資格を活かしてイキイキ働く姿を見せることはもちろん、感謝の気持ちを伝えましょう。
また、同僚の中に、家庭や子どもを持ちながら働いている人がいると、年下の美容師も夢が持てるようになります。「ずっと続けられる仕事」として、キャリアアップに前向きになりますし、人生プランも立てられます。
自分が「美容師の幸せな働き方」のロールモデルになるんだ!という意気込みで、ぜひチャレンジしてみてください!