InstagramやTikTokなど各SNSの活用が当たり前になりつつある美容師業界。
SNSだけでなく、予約や顧客管理、サロンモデル探しまで用途に応じてさまざまなアプリを使い分けている美容師さんが増加中です。
アプリを活用することで、新たなお客様の獲得や指名率のアップ、お客様満足度の向上やファンの獲得といった効果が期待できます。
美容師として日々のサロンワークを効率的にこなすなら、役に立つアプリを積極的に活用しましょう。
本記事では、美容師・美容室向けのスマホアプリをジャンル別にご紹介します。
それぞれの特徴を見比べて、目的や使いたい機能に合ったアプリを選んでくださいね。
集客にもつながる予約アプリ
まずは、サロン集客やお客様の利便性につながる予約アプリをご紹介します。
サロン検索・予約サイトといえば「ホットペッパービューティー」や「OZmall」、「楽天ビューティ」、「EPARKビューティー」などが挙げられますが、ここでは個人で使いやすいアプリを挙げていきます。
minimo
「minimo（ミニモ）」は600万ダウンロードを突破している人気アプリ。
サロンスタッフとお客様の個人間で予約やチャットでのやり取りができます。
利用者はアプリのホーム画面から地域や受けたい施術を絞って検索。
美容師はもちろんアイリストやネイリスト、エステティシャンなどさまざまな美容施術スタッフを、サロン単位ではなく個人単位で検索できる仕組みです。
サロンスタッフのプロフィールやスナップフォト、メニュー、クチコミ・評価やアピール文などを見て、条件に合えば予約に至ります。
全国6万人以上のサロンスタッフが登録しており、ひとりひとりの世界観や技術力、得意ジャンルを発信して集客につなげています。
利用者にとっては美容師本人と来店前に直接やりとりをしながら、施術に関して気になる質問やスタイリングの相談をすることがメリット。
美容師にとっては、お客様の要望やお悩みを事前にヒアリングするなどコミュニケーションをとることで信頼度・安心感を高められ、新規顧客やリピーター客を獲得できる点がメリットです。
また、カットモデルやサロンモデルを募集する際にも活用できるでしょう。
掲載料無料※＆個人で利用できるアプリなので、経験の浅い美容師さんでも集客やスキルアップに繋げていけるところが魅力ですね。
※初期費用や月額利用料は0円で、お客様が支払った施術料金によって0円〜660円の手数料がかかります。
tol
「tol（トル）」はスマホで自分だけの予約ページを簡単に作れるアプリ。
ネット予約に加え、予約や顧客の管理、事前決済、メール送信（予約時の自動応答やリマインド）などたくさんの機能が揃っています。
通常のヘアサロンはもちろん、個人で活動しているフリーランス美容師さんにもおすすめです。
DMやメールで予約対応をしなくても、tolのアプリを活用すれば24時間365日いつでも予約の受付が可能に。
電話やメールなどで予約を受けた場合でも、tolに追加して一元管理できます。
機能が充実しているのに無料※で利用でき、アプリのインストールから予約ページの作成まで約3分で完了できるところがポイント。
※事前決済機能を利用した場合は6%の決済手数料がかかります。
作成後は予約ページのURLをSNSやホームページなどに掲載すれば準備OKです。
予約システムの導入コストを抑えたい方や、スマホ上で予約管理を完結させたい方に◎
Suzume
「Suzume」は余計な機能のないシンプルな予約受付・管理アプリ。
会員登録後、店舗情報やメニューを設定すればすぐに利用開始できます。
予約枠は30分単位ではなく15分単位で受付ができる仕様です。
タイムロスをなくして効率的なスケジューリングが叶います。
お客様側は会員登録不要で利用でき、予約の際は名前・性別・電話番号を入力するだけでOK。
操作が簡単で手間がかからないので、満足度の向上にもつながります。
無料でも利用できますが、予約履歴の保管期間の制限や広告表示をなくすなら有料プラン（月額275円〜）の利用がおすすめです。
mirre
「mirre（ミラー）」はminimo同様に美容師が個人単位で利用できる予約アプリです。
利用者が希望のヘアスタイルや来店日時、エリアを検索すると、条件に合うスタイリストが一覧で表示されます。
mirreの特徴は、①集客したいスタイリスト②理想のヘアスタイルを実現したいお客様③空いた鏡を有効活用したいサロンの3者を結ぶプラットフォームである点。
スタイリストは事務局の審査を受け、通過したらメニュー登録を行います。
連携店舗の申請後、サロン側とスタイリスト側の双方が空き時間を設定すれば、予約の受付を開始できる仕組みです。
美容師側は登録後3ヶ月間は無料で利用でき、4ヶ月目以降は月額500円で引き続き利用できます。
アプリ上では顧客とのチャットや売上管理、オンライン決済などの機能も活用可能です。
ただし、2024年3月時点では東京都内を中心とした首都圏のみの展開となっています。
カルテ・顧客管理に役立つアプリ
施術履歴や要望、お悩みなどをまとめた顧客カルテは、お客様に合ったサービスを提供するうえで欠かせません。
美容師業界でもIT化・ペーパーレス化が進み、顧客カルテをシステム上やアプリ上で管理するサロンが増えています。
紙のカルテと違って印刷の手間がかからず、持ち歩くこともできるからです。
続いては、顧客カルテやお客様情報の管理に役立つアプリを紹介します。
LiME
「LiME（ライム）」はサロン現場での使いやすさが追求されたカルテ管理アプリです。
こちらのアプリを企画設計・制作したのはなんと美容師さん。
リアルな現場での経験を元に、美容師目線で使いやすい便利な機能が揃っています。
具体的には、カルテおよびカルテと連動した予約情報の管理、お客様とのカルテ共有などが可能。
カルテにはメモを記入したり、写真を保存したり、ヘアスタイルのスケッチを描き込んだりできます。
さらに、分析に役立つ売上データやメニュー比率を見れるレポート機能まで無料で使えます。
有料版ではLINEでの予約受付やカード決済、POSレジ、外部予約サイトやInstagramとの連携などより幅広い機能が利用できるように。
複数の店舗を展開できる大型サロンであっても、全店舗で顧客情報やカルテの共有が可能になります。
他にもプロフィール作成やお客様のレビュー投稿、ポイントカード、店販ECなどうれしい機能が盛りだくさん。
サポート体制もしっかりしているので、がっつり導入・管理したいサロンや美容師さんにおすすめのアプリです。
美歴
「美歴」は、お客様に共有する情報と共有しない情報をわけて作成できる電子カルテアプリ。
作成したカルテは名前だけでなく誕生月や来店間隔でフィルターをかけて一覧チェックできたり、最終来店日や50音順で並べ替えられたりとすぐに活用できます。
100名分までのカルテなら無料で作成可能です。
来店サイクルや平均単価をさっと確認できるので、接客時やアフターカウンセリングでの提案にも活用できるところが魅力。
他にもネット予約や外部予約サイトとの連携、レジ・売上管理、勤怠管理、オンラインショップ解説などプランによってさまざまな機能を利用できます。
アプリ上でお客様とメッセージのやり取りもできるので、カルテ管理アプリとしてはもちろん、コミュニケーションアプリとしても◎
KaruteKun
「KaruteKun（カルテくん）」は、カルテ管理・予約管理・売上管理ができる美容サロン向け顧客管理アプリ。
個人サロンの場合は月額5,500円〜、複数人の美容師で利用するサロンの場合は月額11,000円〜の利用料金がかかりますが、30日間無料でトライアル利用できます。
費用はかかりますが、操作に悩んだときにサポート窓口（LINE・電話・ZOOM・メール）で相談できて安心です。
なお、LINE連携オプションを追加することで、LINEから予約受付が完結でき、お客様との連絡もスムーズに行えるようになります。
普段LINE公式アカウントを使っている美容師・サロンやお客様の利便性も重視したい方におすすめします。
サロンモデル探しができるアプリ
サロンモデルやカットモデルなど、スキル向上のためのモデルハントに悩む美容師は少なくありません。
最近ではInstagramなどのSNSからモデルを探す人が増えていますが、ここではスマホでモデル探しができるアプリを紹介します。
modeca
「modeca（モデカ）」は、ヘアサロンとモデル希望者をつなぐマッチングアプリです。
モデルの登録者数は約35,000人。
カットモデルからサロンモデルまで、求めるイメージに近い方をスカウトできます。
基本利用料や掲載料は無料で、モデルを検索してオファーメールを送ることが可能。
日程調整やデザインの相談はアプリ内のチャットで完結します。
SCOUT BY HAIRLOG
「SCOUT BY HAIRLOG（スカウトバイヘアログ）」も美容師とモデル希望者をつなげるマッチングアプリです。
全国のサロンの口コミサイト「ヘアログ」が運営しているサービスで、希望のモデルを探して撮影や練習のスカウトを無料で送れます。
モデル候補は性別や年齢、髪の長さや希望するメニューなどで検索可能。
各ユーザーに対する口コミや点数も見られるので、モデル選びに役立ちます。
また、撮影モデルやカットモデルのスカウトだけでなく、一般客（未来のお客様）に対してお客様に合うメニューや特別料金での来店オファーを出せるという特徴も。
モデル登録数は約9,500人とmodecaより少なめですが、①撮影②練習③集客と3つの用途で利用できますよ。
その他のお役立ちアプリ一覧
これまで紹介したアプリのほかにも、作ったヘアスタイルを撮影・編集したり、SNS用のショート動画を編集したり、タスクを管理したりといった業務に役立つアプリがあります。
最後に、ジャンル別に一覧でまとめましたので参考にしてみてください。
| ジャンル | アプリ名 | 特徴 |
| 写真撮影アプリ | SODA | フィルターが豊富 |
| SNOW | 編集・加工が簡単 | |
| moru | プリ機で有名なフリューがリリース | |
| 画像加工アプリ | Phonto | 400種類以上のフォントで文字入れができる |
| Canva | 本格的なSNS画像やチラシのデザインが簡単 | |
| Adobe Photoshop Fix | 余計な部分を消すなど本格的な編集ができる | |
| 動画編集アプリ | CapCut | テンプレートやエフェクト機能が豊富で使いやすい |
| InShot | 初心者でも編集しやすく、SNSにすぐ投稿できる | |
| Vrew | AI音声機能で自動字幕をつけられる | |
| VITA | 100種類以上のテンプレートを無料で利用できる | |
| スケジュール・タスク管理アプリ | Todoist | プロジェクトごとにメンバー登録できる |
| TimeTree | 複数のメンバーでのカレンダーを共有できる |
まとめ
サロンで働いている美容師はもちろん、フリーランス美容師やサロンオーナーにも役立つアプリをご紹介しました。
サロンや美容師の数は年々増えているため、アプリを活用した集客や業務効率化はマストです。
上手く使いこなすことができれば毎日の業務の負担を減らすことができ、美容師としてのスキル磨きにもいっそう集中できるでしょう。
無料で使えるものも多いので、気になる方はぜひ一度活用してみてくださいね。
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