【保存版】美容師の道具一覧!名前や用途、金額の相場などまとめ

美容師として働くうえで、シザーやコームといった道具は必要不可欠。
道具の名前や役割を知り、使いこなせるようになってからがスタートです。

しかし、働きはじめる前の美容師や美容学生の方にとっては「サロンで何が必要なの?」「お金はどのくらいかかる?など気になることも多いのではないでしょうか。

本記事では、美容師がヘアカットやカラー、パーマなどに使う道具の名前とその用途、金額相場などについて解説します。

 

美容師が使う基本の道具

「美容師の道具」と聞くと、ハサミやブラシ、コームなどがパッと思い浮かびますよね。
それ以外にもよく使う道具がいくつかあり、また、一口にハサミといってもさまざまな種類があります。

まずは、基本の道具の名前と使い方を押さえておきましょう。

 

ハサミ(シザー)

ハサミ(シザー)は美容師にとって大切なパートナーです。
お客様が望むヘアスタイルにするため、髪の毛を切る道具として使います。

美容師1人あたり約4〜5本のハサミを持っていると言われており、その主な種類は「ベーシック」「セニング」「スライド」「アール」の4種類。
施術に合わせて使い分けます。

ベーシック

「ベーシック」は名前のとおり、最も使用頻度の高いスタンダードなハサミ。
工作で使うハサミと同じように、両方の足に刃がついているタイプです。

刃の長さでカット具合が異なるため、刈り上げる場合は長いものを、細かいデザインや仕上げには短いものを、という具合に使い分けます。
刃の長さが違うベーシックを複数持っている美容師が多いですが、まずは基本サイズである6〜7インチを持っておくといいでしょう。

セニング

「セニング」は片方の刃がクシ状になっている、いわゆる「すきバサミ」。
髪の長さを変えずに毛量を減らしたり、毛流れをつけたりする際に使います。

種類によってカット率が異なり、数字が大きいほど一度のカットで多くの髪をすく(減らす)ことが可能です。
最も多く使われているのはカット率20~30%のもの。
お客様の希望するヘアスタイルに合わせて適切なものを使い分けられるように、カット比率が高いハサミと低いハサミ、両方を揃えておくと◎

スライド

「スライド」はぱっと見ベーシックシザーに似ていますが、刃が片方にしかついていない特殊なハサミ。
髪のボリュームを調節したり動きを抑えたりするほか、毛先や顔まわりを空気感のあるふんわりとしたカットにする場合に使うハサミです。

ハサミを滑らせるようにカットできる特徴があり、このとき刃が髪から滑る割合をスライド率と言います。
スライド率が高いと切れる髪の量が減ります。
作りたいヘアスタイルに合わせてスライド率を変えましょう。

アール

「アール」は刃がまっすぐではなく曲線になっている特殊なハサミ。
湾曲していない通常のハサミと比べると髪の滑りが大きく、スライドシザーよりさらに繊細な仕上げをするときやカットラインが細かいスタイルを作るときに使います。

髪を乾かしたあとのドライカット用のハサミとして使用している美容師が多いです。

 

コーム

コームは細いピン形状の歯が直線上に並んでいる道具で、クシと呼ばれたりもします。
髪の流れを整えたり、分けたり、逆毛を立てたりするときに使うアイテムです。

コームもハサミ同様にいくつかの種類があります。
目が粗いものや細かいもの、硬くてしっかりしたものや柔らかくしなるもの、大きくて長いものや短いものなどさまざま。
こちらも用途によって使い分けましょう。

テーツコーム(カットコーム)

「テーツコーム」は目の粗い歯と細かい歯の2種類がついた最もスタンダードなタイプ。
ヘアカットの際に髪を引き出したりとかしたりするのに使います。

カットの仕方に合わせて両方の歯を使用しますが、その長さや密度、厚みなどはコームごとに異なります。
カラーもいろいろあるので自分好みのコームを見つけると楽しいですよ。

ジャンボコーム

ジャンボコームはその名のとおり大きなコーム。
ヘアカラー剤を伸ばしてなじませる際や、ウィービング(髪の毛を間引きしながらすくいとって染める方法)の際に活用します。
特にハイトーンで美しいカラーリングをするなら必要不可欠です。

ほかにもシャンプーやトリートメント、ドライ前などいろんな場面で使います。

テールコーム

「テールコーム」は尖った柄の先にクシがついており、しっぽが生えているように見えるコームのこと。
細長い柄の部分を使って髪をパート分けしたり、ヘアマニキュアを細い幅で塗ったりするときに使います。

パーマをする際、ロッドに巻く髪を取り出すシーンでも役立つのがこのコーム。
柄の部分とクシの部分を使い分けて髪を巻きます。

 

ブラシ

ブラシはヘアカラーやシャンプー後のブロー、ヘアセットに使う道具です。
コームのように歯がまっすぐ並んでおらず、クッションブラシやロールブラシなどいくつかの種類があります。

クッションブラシ

「クッションブラシ」はブラシの台座(歯の根本)が柔らかみのあるラバー状で、ラバーの中央が盛り上がった形状のもの。

目が粗いタイプが多く、毛量の多い人やロングヘアの人の髪をとかしやすいです。
頭皮への負担を軽減しながらブローやブラッシング、頭皮ケアなどを行えます。

豚毛や猪毛といった天然毛が使われているクッションブラシだと、毛に含まれている油分がキューティクルを整え、静電気を防ぐ効果もありますよ。

ロールブラシ

「ロールブラシ」は360度に毛(歯)がついた丸棒ブラシ。

ドライヤーと合わせて使うことで髪にカールを付けたり、ふんわりとしたボリュームを出したりできます。
また、太めのタイプで根本からブラッシングすることで髪のクセを伸ばし、ストレートヘアに整えることも可能です。

スケルトンブラシ

「スケルトンブラシ」はすき間が多く目の粗いブラシ。

髪との摩擦が起きにくい=静電気が発生しにくく、手ぐし感覚でざっくり髪をとかせます。
髪が絡まりやすい人や毛量が多い人にもおすすめ。

シャンプー後の濡れた髪に使われるケースが多いブラシです。

デンマンブラシ

「デンマンブラシ」は反対に目の細かいブラシ。
ドライ後の髪にボリュームを出したり、ストレートにブローしたりする際に活躍します。

目が細かく摩擦が起きやすいので、濡れた髪に使用しないように注意!
濡れていてキューティクルが開いた状態だと摩擦がダメージにつながるからです。

 

カラーブラシ(ハケ)

カラーブラシ(ハケ)はヘアカラーをするための必須アイテム。

髪の中間〜毛先が塗りやすいように設計されたカラーブラシ、根本をきれいに塗るためのリタッチ用のカラーブラシ、部分的に染め分ける(バイヤーレージュ)用のカラーブラシなど種類はさまざま。
用途によって正しく使い分けて、素早く正確にヘアカラーを行いましょう。

 

ダッカール

ダッカールはヘアクリップの一種で、一時的に髪を留めたりまとめたりする道具。
カットする髪の量を調整するときやカラーリングで髪を分けるときに使います。
普通のクリップと比較して、付けた後に跡がつきにくい点がメリットです。

ダッカールの長さはさまざまで、お客様のヘアスタイルに合わせて適切なサイズを選びます。
長いものだと毛量の多い髪もねじって留めることができますよ。

カラーもさまざまで、スタッフによって色分けをして他の人のダッカールと混ざらないようにしているサロンもあるようです。

 

シザーケース

シザーケースはハサミやコームを収納したり、ダッカールを縁に留めておいたりするアイテム。
身につけておくと必要な道具をさっと取り出すことができるので、効率的に施術できるようになりますよ。

シザーケースには腰に巻きつけるベルトタイプと、肩から下げるショルダータイプの2種類が存在します。
一度どちらも試してみて、自分が使いやすいほうを選んでください。

 

美容師が使う道具にかかる費用

美容師の道具は基本的に自己負担で用意します。
なかには支給してくれるサロンや半額負担してくれるサロンもありますが、自費で購入できるように予算を確保しておきましょう。

美容師が使う道具の価格相場は以下のとおりです。

  • ハサミ(シザー):3万円〜10万円
  • コーム:数百円〜1,000円
  • ブラシ:1,500円〜3,000円
  • カラーブラシ(ハケ):数百円〜2,000円
  • ダッカール:1,000円〜2,000円
  • シザーケース:4,000円〜2万円

各道具の価格はブランドや素材によってピンキリです。
価格だけでなく、使いやすさや耐久性などを考えて購入することをおすすめします。

 

美容師の道具が買えるおすすめのサイト3選

美容師の道具は、美容師専門の商品を取り扱っているメーカーの実店舗やネットショップ、またはそれらの商品をサロンや店舗に販売する美容ディーラーから購入します。

ここでは、インターネットで購入する場合のおすすめサイトをご紹介します。

 

飛燕シザー

引用元:飛燕シザー

ハサミを中心に、コームやブラシ、シザーケース、カットウィッグなど美容師に必要な道具を幅広く取り扱っている「飛燕シザー」。
圧倒的な商品数とバリエーションを誇ります。

特にハサミ類は種類がたくさん!
先ほど紹介したセニングシザーやスライドシザーはもちろん、ミニシザーやロングカットシザー、左利き用シザー、高級シザーといった珍しいハサミも多いです。
ネーム刻印オプションで道具に自分の名前を入れることもできますよ。

長期保証がついているのも嬉しいポイント。
最長5年間、不具合があった際に無料でメンテナンスを受けられます。
また「使ってみたけどしっくりこない…」という場合、購入後30日間は返品・交換OKです。
品質に自信があることが伺えますね。

 

REVO+

引用元:REVO+

「REVO+(レボプラス)」は美容業務用品・器具を10万点以上取り揃えている通販サイトです。
さまざまなメーカー・ブランドの商品を購入できます。
なんと6万人もの現役美容師が会員登録している人気サイトです。

商品数が多いと用途にあった道具を探しにくいですが、こちらのサイトは検索機能が充実している点が◎
メーカーや商品ジャンル、過去の購入履歴やお気に入りから目的の商品を探せます。

また、年中無休で土日祝日も発送を行なっているので、商品がすぐに届くのもメリット。
16時までの注文で当日発送されるほか、1万円以上の購入で送料無料になるなど特典が多いです。

 

ビューティガレージ

引用元:ビューティガレージ

「ビューティガレージ」はヘアサロンだけでなく、エステサロンやネイルサロンで使用する道具も含め幅広い美容商材を購入できる卸通販サイト。

先述した道具だけでなく、業務用のヘアカラー剤やパーマ剤、エクステ、ドライヤーやヘアアイロンも揃っています。
セット面・ミラーや椅子、スツールといったサロン家具も販売されているので、ヘアサロンの開業時にも重宝するサイトです。

例えばハサミを探している場合、「オールマイティー」「ドライカット」「ウェットカット」など使用シーン別に商品を検索することも可能。
商品選びに困ることなく、楽しくアイテムを探せるのがいいですよね。

3,000円以上で送料無料、17時までの注文で当日発送、その他お得なキャンペーン・クーポンなどメリットが豊富なので、道具がすぐ欲しいときや必要な道具だけ欲しいときに利用してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

今回ご紹介した道具はお客様の髪の毛を美しくするために必要なものばかり。
もちろん上記の道具以外にもサロンワークで役立つアイテムや便利グッズはまだまだたくさん存在します。
美容師として働くなら、こだわりの道具をしっかり揃えて使いこなしていきましょう。

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