ネイリストに向いている人の特徴7選!反対に向いていない素質とその克服方法も解説

 

お客様のヘアスタイルを美しく、頭皮を健康に保つためには、定期的に美容院に通ってもらうことが大切です。

 

美容院に行くべきタイミングは、ヘアスタイルや髪の状態、希望のメニューなどによって異なります。

お客様ひとりひとりの最適な頻度を把握し、適切にご案内することで、満足度を高められるでしょう。

 

本記事では、美容院への最適な訪問頻度や頻度を減らすためのポイントについて、美容師さん向けに解説します。

お客様から「次はいつ来ればいいですか?」「長持ちする髪型はありますか?」と聞かれた際の参考にしてください。

【レングス別】カットに行く頻度

 

髪の毛は1ヶ月に約1cm伸びると言われており、かつ日々ダメージを受けて毛先から傷んでいくため、ヘアスタイルを美しく保つなら少なくとも2ヶ月〜3ヶ月に一度はメンテナンスが必要です。

 

ただし、髪の長さによって、美容院でカットすべきベストな頻度は異なります。

髪が伸びるスピードは同じでも、伸び具合や毛量の増加による「見た目の変化」がヘアスタイルによって違うからです。

一般的には、髪の長さが短いほど形が崩れやすくなるので、カットの頻度は高くなる傾向にあります。

 

ショートヘアのカットの頻度:1ヶ月〜1ヶ月半

ショートヘアの方は、1ヶ月〜1ヶ月半に一度のカットがおすすめです。

 

髪の毛が短ければ短いほど、少し伸びただけでもシルエットががらりと変わります。

特にショートヘアは骨格に合わせて絶妙なバランスでカットされているため、1cm以上伸びると髪型が崩れ、セットするのも難しくなるでしょう。

ボサボサとしただらしない印象にならないためにも、短いスパンでお手入れが必要です。

 

ショートヘアから伸ばしていく場合でも、2ヶ月〜3ヶ月に一度は形を整えるのが◎

髪のフォルムを整え、傷んだ毛先をこまめにカットすることで、きれいに伸ばせます。

 

ボブのカットの頻度:1ヶ月半〜2ヶ月

 

ボブヘアの方は、1ヶ月半〜2ヶ月に一度のカットがおすすめです。

 

ボブヘアは基本的にカットラインが一直線で、トップの髪を被せるような丸いシルエットのヘアスタイル。

毛先が揃っているためショートヘアよりは長持ちしますが、レイヤーがなく輪郭に合わせてカットしているので、2ヶ月以上経つと野暮ったいイメージになることも。

また、毛先の長さがあご下〜肩くらいが一般的なので、伸びると毛先がハネたり、広がって見えたりしやすくなります。

できるだけ2ヶ月以内にカットして、きれいなシルエットを保ちましょう。

 

ボブヘアからミディアムヘアに伸ばす場合でも、美容院で定期的にシルエットや毛量を整えることで、クセやうねりが出にくくまとまりやすい状態になります。

 

ミディアムのカットの頻度:2ヶ月〜2ヶ月半

 

ミディアムヘアの方は、2ヶ月〜2ヶ月半に一度のカットがおすすめです。

毛先の長さは肩下〜鎖骨あたりまでで、ボブヘアとロングヘアの中間くらいのヘアスタイルになります。

 

ミディアムヘアだと髪の毛が伸びてもハネることが少なく、アレンジ次第でスタイルの乱れをカバーできるため、髪が短い方ほど頻繁にカットする必要はありません。

1ヶ月程度ではシルエットが大きく変わることはないですが、2ヶ月半を過ぎると横のボリュームや毛先のダメージが気になるように。

髪型が崩れてきたかも?と感じたタイミングでカットし、バランスの良いミディアムスタイルをキープしましょう。

 

また、髪の動きを出したウルフスタイルの場合は、少し頻度を高めにする必要があります。

レイヤーが入っているので、髪が伸びるとボリュームを出している位置が変わってしまうからです。

 

ロングヘアのカットの頻度:2ヶ月〜3ヶ月

ロングヘアの方は、2ヶ月〜3ヶ月に一度のカットがおすすめです。

 

鎖骨下を超えるセミロング以上の長さがあると、髪の毛が摩擦に耐えられる期間が長くなり、毛量やシルエットにも変化が出にくくなります。

アイロンで巻くなどヘアセット次第で、ある程度放置していてもきれいに見せることができるでしょう。

 

ただし、ドライヤーの熱や紫外線によって髪の毛はどんどん傷んでいきます。

前回のカットから3ヶ月以上経つと蓄積した痛みが目立ちはじめ、清潔感のないボサボサとした状態になることも。

定期的に毛先や毛量をカットで調節し、まとまりやすくお手入れしやすい髪をキープすることが大切です。

 

ロングヘアの中でも定期的にパーマやカラーをしている方は、色持ちや巻きの状態が悪化したり、パサつきや枝毛が気になったりしやすいです。

また、レイヤーが入っている方やウルフカットのように短い部分がある方、前髪を作っている方も要注意。

自分でのケアが難しく、全体のシルエットが崩れやすいため、こまめにメンテナンスした方がいいでしょう。

 

メンズのカットの頻度:3週間〜1ヶ月

 

男性は3週間〜1ヶ月に一度のカットがおすすめです。

ベリーショートだと髪の立ち上がりが、ショートやミディアムだと前髪・襟足・ハチのボリュームなどが気になり始めます。

 

坊主の場合は、2週間〜3週間に一度のメンテナンスがベストです。

 

前髪カットの頻度:1ヶ月

 

前髪を作っている方は、1ヶ月に一度のカットがおすすめです。

前髪の長さは印象を大きく左右します。

高い頻度でカットできない場合は、ヘアアイロンを使ってサイドに流すことでカバーできるでしょう。

 

【メニュー別】美容院に行く頻度

 

美容院に通う頻度は髪の長さだけでなく、受けるメニューによっても変わってきます。

ヘアカット以外だと、カラーやパーマ、縮毛矯正、トリートメントやヘッドスパなどのメニューがありますが、それぞれの効果が持続する期間が異なるためです。

 

続いて、各メニューごとのベストな頻度をご紹介します。

 

ヘアカラーの頻度:1ヶ月半〜2ヶ月

ヘアカラーをしている方は、1ヶ月半〜2ヶ月に一度の染め直しがおすすめです。

 

カラーから1ヶ月ほど経つと伸びてきた根元との色の違いが生じるだけでなく、少しずつ褪色(色落ち)してきて明るい髪色になってきます。

特にロングヘアーの方は、髪の毛の重みで分け目部分の色の違いが目立ちやすいです。

 

髪の色合いを保つなら3週間〜1ヶ月に一度のヘアカラーが望ましいですが、こまめに染めるとそのぶん髪へのダメージも増えます。

ダメージを軽減するなら、約1ヶ月に一度リタッチ(根元染め)を行い、約2ヶ月に一度フルカラー(全頭染め)を行うのがよいでしょう。

 

髪の長さがミディアム〜ロングでも、ヘアカラーに合わせた頻度を優先することをおすすめします。

 

ハイトーンの場合は?

 

ブリーチを行ってハイトーンカラーにしている方は、色が抜けやすいので1ヶ月ごとのメンテナンスがベストです。

地毛との色の差が目立つ「プリン」の状態を避けるために、こまめにリタッチし、残留などで発色が落ちてきたタイミングで全体をブリーチしなおしましょう。

 

白髪染めの場合は?

 

白髪染めをしている方は、白髪の量が多い場合や髪の表面・顔周りに白髪が目立つ場合は3週間〜1ヶ月に一度、少ない場合や生えている場所が気になりにくい場合は1ヶ月半〜2ヶ月に一度がカラーの目安です。

 

白髪染めはヘアカラーよりも、根本を定期的に染めないと白い部分が目立ちます。

ただし、あまりにも白髪染めの頻度が高いと、薬剤のアルカリの影響で頭皮がかぶれてしまうケースも。

2回に1回はリタッチで生えてきた部分だけを染めると、頭皮や髪全体を傷めずにきれいな髪を保てます。

 

パーマの頻度:2ヶ月〜3ヶ月

パーマをかけている方は、パーマのかかり具合や種類によって異なるものの、おおよそ2ヶ月〜3ヶ月に一度の頻度がおすすめです。

コールドパーマではなくデジタルパーマだと、4ヶ月以上経っても気にならない場合もあります。

 

カールが持続する期間は髪質によってさまざまですが、いずれのパーマも時間が経つにつれて徐々にカールやウェーブのかかり具合が弱くなっていきます。

多少伸びてもシルエットがおかしくなることはなくても、パサパサとした乾燥や広がりが気になりやすくなるでしょう。

 

しかし、ヘアスタイルをキープしたいからといって、頻繁にパーマを当て過ぎると髪へのダメージが蓄積されてしまいます。

落ちかけのパーマでアレンジしてみたり、取れたところだけをポイントでパーマしたりと、髪を休ませてあげる一定の期間を設けるようにしてください。

 

注意点としては、ヘアカラーとパーマを同じ日に行わないこと。

同時に行うと髪や頭皮へのダメージが大きくなり、色やパーマの持ちも悪くなります。

カットやトリートメントなど他の施術と合わせて別日に行うようにしましょう。

 

縮毛矯正やストレートパーマの頻度:3ヶ月

 

縮毛矯正やストレートパーマをかけている方は、髪の長さやクセの強さによって異なりますが、およそ3ヶ月に一度の頻度がおすすめです。

新しく髪が生えてくると根元にだけうねりが生じるため、伸びた部分が広がってしまい、ヘアスタイルがまとまりづらくなります。

 

元の髪の毛のクセが強い方は約2ヶ月に一度、弱い方は約4ヶ月に一度など、髪の状態に合わせてメンテナンスしましょう。

前髪に縮毛矯正をかけている場合の頻度は、2ヶ月に一度が目安です。

 

トリートメントの頻度:1ヶ月〜1ヶ月半

トリートメントの頻度は1ヶ月〜1ヶ月半に一度がおすすめです。

 

酸熱トリートメント、ケラチントリートメント、サイエンスアクアトリートメントなど種類によって効果や持続期間はさまざま。

こまめにサロントリートメントを取り入れることで、髪に必要な栄養や水分を与え、美しい髪をキープできます。

いっしょに受けるメニューや髪の状態に合わせて検討しましょう。

 

ヘッドスパの頻度:2週間

 

ヘッドスパの頻度は約2週間に一度がベスト。

「1ヶ月〜3ヶ月に一度やってもらうだけ」という方も多いですが、頻繁に行うことで本来の効果が出ると言われています。

 

ヘッドスパには頭皮や髪をきれいにするだけでなく、マッサージで疲労による頭皮のコリを解消したり、精神的なリラックス効果を与えたりといった役割があります。

凝り固まってしまう前にヘッドスパを受けることが大切です。

 

高頻度で美容院に通えないお客様へのアドバイス方法

 

どうしてもベストな頻度で美容院に通うのが難しいお客様もいらっしゃいます。

仕事が忙しい、妊娠・出産を控えている、子育てで美容院に行く時間がない、美容院が苦手……など事情はさまざま。

そんなお客様には、美容院に行く頻度を減らしつつきれいなヘアスタイルを保てる方法をお伝えするようにしましょう。

 

スタイリングしやすいカット

先述のとおり、短い髪の毛やレイヤーが入った髪型だと、一般的にこまめなお手入れが必要です。

髪が伸びても崩れにくいヘアスタイルやスタイリングで苦労しないヘアスタイルなら、美容院に行く頻度を下げることができます。

 

  • ミディアムヘア以上の長さ
  • ワンレングス(レイヤーなし)
  • ウルフカット(くせ毛の方のハネを活かした髪型)

 

などが挙げられます。

 

また、髪のクセや髪質に合ったヘアスタイル提案も大切です。

 

暗めのヘアカラーやハイライト

 

カラーリングをする場合は、伸びてきた部分との色の違いがわかりやすい明るい色よりも、地毛に近い暗めの色が◎

明るい印象をご希望のお客様には、全体カラーを暗めにして、細かいハイライトをたくさん入れる方法を提案してみてもいいでしょう。

 

また、根元から毛先にかけて明るくなるグラデーションカラーもおすすめです。

 

自宅でできるヘアケア

 

美容院に通えない間は、ホームケアを積極的に行ってもらうようにしましょう。

 

  • 髪質にあったシャンプーやトリートメントを取り入れる
  • お風呂から出た後すぐに髪を乾かす
  • ドライヤー前に洗い流さないトリートメントを塗布する
  • ヘアオイルで保湿する
  • パーマや縮毛矯正の種類に合わせたスタイリングをする(水で濡らしてからブローするなど)

 

自宅でのヘアケアをしっかり行うことで、髪の毛が伸びても健康的で美しいヘアスタイルを保ってもらえます。

特に、髪の毛が痛みやすいヘアカラーやパーマなどの施術を行ったお客様には、アフターケアまで忘れずご案内しましょう。

 

まとめ

お客様に理想的なヘアスタイルをキープしてもらうためには、適切な頻度でカット・カラー・トリートメントなどのメンテナンスを行っていただくことが大切です。

 

髪の長さや毛量、クセの有無や髪質、ダメージ具合、髪が伸びるスピード、また受けるメニューの種類によっても最適な頻度は異なります。

お客様が通いやすい頻度をヒアリングしたり、楽に扱えるヘアスタイルを提案したりしながら、ストレスなく美容院に通っていただけるようにしましょう。

 

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