美容業界で働く方や、異業種から美容業界への転職を考えている方にとって、給料事情は気になるところだと思います。
給与水準は高いのか?低いのか?
給料は上がりやすいのか?中々上がらないのか?
など、転職時には、一度は悩むことでしょう。
そこで、キレイビズに掲載されている美容師・エステティシャン・ネイリスト・アイリストの求人情報が最低賃金とどのくらい違うのか?調査を行ってみました。
結果を紹介していきます。
調査内容と結果
調査概要
今回の調査は、大阪府の最低賃金964円(令和2年9月18日〜)を基準とし、基本月給を算出。
・月給額は「時給額×平均出勤日数22日×平均労働時間8時間」にて計算しました。
【計算結果】
上記の計算から最低月給は「169,664円」となりました。
【調査内容】
最低賃金から算出した月給が、キレイビズに掲載されている各サロンの基本報酬とどのくらい差があるのか調査。
・幅をもたして掲載しているものは、中央値を算出。
・調査対象は、スタイリスト・アシスタント・ネイリスト・アイリスト・エステティシャンの5つの職種を調査
・各業種、無作為に複数のサロンを選び、平均値を算出し比較する。(小数点以下切り捨て)
調査結果
今回の調査結果はこのような結果となりました。
調査した5つの仕事の全てで、最低賃金よりも報酬が上回っています。
職種別の調査結果まとめ
スタイリストの調査結果
スタイリストの平均月給は289,057円となりました。
・調査対象地域:大阪府
・調査サロン数:30店舗
今回調査した他の職種と比べると報酬は最も高くなっています。
調査したサロンのほぼ全てで、基本給+歩合を設定しています。
そのため、仕事への意欲次第でさらに高い給料を得ていくことは可能です。
また、報酬体系や働き方もサロンによって様々です。
例えば、「店長になると平均報酬が上がる」といった役職に関する手当を設けているサロンもあります。
今回調査を行なったのは、正社員として働く場合の基本給です。
スタイリストの場合は、業務委託契約で働く方も増えています。
業務委託契約の場合、平均月給を大幅に上回ることも可能です。
どのような働き方がしたいかによって、提案できるサロンも変わりますので、まずはエージェントに相談することをオススメします。
アシスタントの調査結果
アシスタントの平均月給は197,050円となりました。
・調査対象地域:大阪府
・調査サロン数:30店舗
アシスタントとしてサロンで働き始める方の多くは、未経験者です。
そのため、1人の美容師としてお客さんを任してもらえる実力を身につけるまでは、スタイリストよりも低い給与水準となっています。
アシスタントの期間は、1〜3年であることが一般的です。
まずは、スタイリストとして働ける力を身につけることで、今後の選択肢も広がることでしょう。
ネイリストの調査結果
ネイリストの平均月給は202,193円となりました。
・調査対象地域:大阪府
・調査サロン数:30店舗
ネイリストに関しては、美容師と違いスタイリスト・アシスタントという区分はありません。
経験の浅い人は、一色塗りなど、簡単なメニューを任されることになります。
報酬体系にも下と上で差がつきやすく、経験年数や技術によって相談というサロンが他の職種よりも増えています。
そのため、転職時には自身の経験や技術をしっかりとアピールすることが大切です。
ネイリストの転職対策については、こちらの記事もご覧ください。
関連記事:ネイリストの履歴書の書き方は?志望動機や自己PRを書くコツ、注意点も解説
アイリストの調査結果
アイリストの平均月給は217,128円となりました。
・調査対象地域:大阪府
・調査サロン数:30店舗
国家資格が必要となる職種のため、ネイリストやエステティシャンに比べると報酬は高めです。
アイリストについても経験者であるか未経験者であるかによって、スタートの給与は変わります。
アイリストの特徴として、デビューまでの時期が早い点があり、3ヶ月ほどの研修期間を終えれば一人で施術に入ることも少なくありません。
また、アイリストの業務委託サロンも最近は増えてきており、実力があり報酬を早くあげたいという方は業務委託で働くという選択肢もあります。
今回調査を行なったのは正社員として働く場合の基本給なので、業務委託契約の場合は平均月給を大幅に上回ることも可能です。
どのような働き方がしたいかによって、提案できるサロンも変わりますので、まずはエージェントに相談することをオススメします。
関連記事:収入をアップさせたいアイリストにおすすめ!業務委託サロンで働くという選択肢
エステティシャンの調査結果
エステティシャンの平均月給は227,904円となりました。
・調査対象地域:大阪府
・対象サロン数:10店舗
エステティシャンになるために特別な国家資格は必要なく未経験者の受入も増えていますが、他の職種よりは高めの給与体系となっているという結果でした。
エステサロンの場合、比較的大きな会社が経営していることが多く、個人店で求人を募集している所は他の職種より少ない傾向にある点が特徴としてあります。
研修制度や福利厚生面が充実していることが多く、初心者の方でも技術の指導を受けながら学んでいくことが可能です。
まとめ
今回の調査結果をまとめると、
すべての職種で最低賃金よりも高い水準の給与体系となっており、中でもスタイリストであれば比較的好待遇のサロンが多い。
という結果となりました。
一方で、美容業界は未経験者も多い業界です。
別の仕事をしていて、美容業に興味があり思い切って転職をした。
という方も少なくありません。
そのため、規模が小さなサロンでも研修制度が整っているところは多く、新しいキャリアを作りやすい業界でもあります。
もしも、転職や就職に美容業界を考えているものの、どこに相談したら良いかわからない。という方は、お気軽にご相談ください。
専門のエージェントが、サロンを探すお手伝いをさせていただきます。