昨今、特に新型コロナウィルスの影響を受け、売上が減少しているサロンも出てきています。
先行きが不透明な社会事情もあり、採用に対して慎重になっているサロンも増えてきました。
そのような状況での就職活動や転職活動において、履歴書や面接などの採用試験に望む際の対策がますます重要になっています。
本記事では、美容業界専門の求人エージェントである私たちキレイビズが、これまで培ってきた経験から、面接対策を解説します。
面接官からよく聞かれる質問や必要な事前準備、履歴書や服装、実際の面接事例などをお伝えしますので、今一度チェックをしていただき、面接に臨むようにしてくださいね。
★本記事限定!記事の最後には、履歴書のテンプレートを添付しています。
ぜひダウンロードしてご活用ください。
面接用の履歴書を提出する前のチェック項目
一般的には、面接に進む前に履歴書を提出しなければなりません。
履歴書を元に面接が進められるケースもあるため、次の項目をチェックしてから提出するようにしましょう。
記載方法や形式について
- 写真は貼れているか?
稀に写真を貼っていない履歴書を提出する方がいますが、写真の添付されていない履歴書はNGです。
必ず貼るようにしてください。
写真が剥がれた時のために、写真の裏面に名前・電話番号を記載しておくと親切です。
- キレイな字で書けてるか?
誰でも読みやすい字で丁寧に書くようにしてください。
字が雑だと、「仕事も雑なのかな?」「お客様への感謝状などをきちんと書けるのか?」と思われるかもしれません。
パソコンで入力してもOKです。
- 修正テープや修正液を使っていないか?
手書きの場合、文字を間違えたら新しい紙に書き直すようにしてください。
手間かもしれませんが、修正テープや修正液の使用はNGです。
- 正社員や委託希望者なのにアルバイト用の履歴書を使用していないか?
一般的に販売されている履歴書は、正社員用やアルバイト用などと用紙が分かれていることがあります。
項目が違うため、正社員や業務委託を希望する方は、必ず『正社員用』の履歴書を使うようにしてください。
記入内容について
- 志望理由は書けているか?
応募するサロンに合わせて、なぜその職場を志望するのかを記載しましょう。
自分の持っているスキルやそのサロンに提供できることなど、雇う側のメリットを想起させるような理由を書くと好印象です。
NG例として、「社会保険があるから」「早く帰れるから」といった条件面重視になっていないかチェックしてください。
また、職場は学校ではないため、「勉強したい」などの理由もNGです。
- 退職理由はネガティブでないか?
前サロンの悪口など、退職理由がネガティブな印象にならないように注意してください。
ネガティブな理由はポジティブに変換できないか考えてみましょう。
例1:人間関係がよくなかったから→チームで団結して一つの目標に向かい、成果を挙げたいと思ったから
例2:ノルマがきつかったから→お客様一人一人と長く・深く信頼関係を築いていきたいから
面接前の事前準備、考えておくべき内容
自信を持ち落ち着いて面接に臨むためには、事前準備が大切です。
想定質問への対策
- 質問事項は3つ以上用意しておく
面接希望者から逆質問を受ける時間があるケースが多いです。
質問は3つ以上事前に用意しておき、聞かれた際にスムーズに質問できるようにしておきましょう。
ただし、事前に調べればわかる内容を質問するのは逆効果です。
また、就業条件面の質問は極力しないようにしましょう。
※キレイビズご利用者の場合は、就業条件面で気になる内容はキレイビズからサロンへ確認します。
- 将来どうなりたいか、キャリアビジョンを描いておく
そのサロンで就職した際にどのようなキャリアを歩んで行きたいか、回答を用意しておきましょう。
サロンによっては、独立志望の方に対してネガティブな印象を持つサロンもあるためご注意ください。
サロンは基本的に長く働いてくれるスタッフを求めているため、その意思があることを示すことをおすすめします。
- 入社した場合のサロン側のメリットを考える
自分が入社することでサロンにどんな利益をもたらすことができるのか、アピールポイントを考えておきましょう。
自分のスキルや長所の棚卸しを行い、サロンの特徴と照らし合わせると考えやすいかもしれません。
- ホームページやホットペッパー、Instagramなどを事前にチェックする
サロンのオウンドメディアやSNSなどで発信している内容を事前にチェックしてください。
メニューや価格、日々の出来事、会社の理念やビジョンなど、新たに入社するスタッフにも知っておいて欲しい内容が記載されているかもしれません。
面接で触れることで、「しっかりとリサーチしてくれているのだな」と好印象を持ってもらえます。
- 面接サロンの特徴を把握する
サロンによってさまざまな色があります。
「何を重視しているサロンなのか?」「どのような特徴があるサロンなのか?」をよく確認し、サロンに合わせたアピールポイントを考えるようにしましょう。
※サロンの特徴が分からない時は求人エージェントに相談してください。
私たちキレイビズの場合は、ご紹介するサロンの特徴や傾向を把握しているため、より良い形で面接に臨むお手伝いができます。
事前準備・当日準備
- 過去の作品などのデータをまとめておく
美容師・理容師の場合はスタイル写真、ネイリストの場合はネイルチップなど、過去の作品を見せられる準備をしておきましょう。
こだわった点や工夫した点も合わせて伝えられるといいですよ。
- 駐輪場や駐車場などをチェックしておく
お客様用の駐車場や駐輪場を設けているサロンもありますが、面接で使用してもいいのかを事前に必ず確認してください。
- 面接場所を確認し、10分前には到着できるようにする
面接場所がサロンなのか、オフィスなのか、カフェなど別の場所なのか必ず事前に確認し、10分前には到着するようにしましょう。
早く到着しすぎても迷惑をかけてしまいますが、遅刻は絶対NGです!
万が一間に合いそうにない場合は、面接時間までに連絡を入れることを忘れないようにしてください。
面接時の服装・身だしなみ
面接でいくら素晴らしい受け答えができたとしても、服装や身だしなみが不適切だと、マイナスの印象を抱かれてしまいます。
面接当日は清潔感のある服装・身だしなみを心がけてください。
私服でOKのサロンも多いですが、面接時のジャージやサンダルはNGです。
ホームページやホットペッパーで既存スタッフさんの服装を参考にして、雰囲気を合わせると◎。
「サロンの雰囲気に合っている人」という印象を与えることが出来れば、採用に繋がる可能性が上がります。
髪型も同様に、サロンの雰囲気に合ったスタイリングや、トレンドを意識したスタイリングを心がけ、アピールポイントのひとつとしましょう。
また、一般的な企業訪問時のマナーとして、帽子やコートを着たまま面接場所に入らないようにしましょう。
帽子や冬場のコート、マフラーはサロンに入る前に脱ぎ、手に持って入ってください。
面接当日の受け答えや態度のポイント・注意点
事前準備や見た目をクリアできれば、いよいよ面接本番です。
次で紹介する受け答えや態度のポイントおよび注意点を確認し、面接で思いの丈を伝えてきてくださいね!
面接時の受け答えや態度のポイント
- 面接官の話を聞く
まずは、面接官が話している内容をよく聞くことが大切です。
身体全体で聞いている姿勢をとり、自分が思っているよりも大きめのリアクションをとるようにしてください。
- 笑顔をこころがけ、ハキハキした受け答えをする
当日の受け答えは、明るく、笑顔で、元気よく。
聞かれたことに対してしどろもどろにならず、ハキハキした受け答えができるよう、準備を万全にして臨みましょう。
- 挨拶を大きな声で笑顔でする
面接の時間以外でも評価されています。
サロンに入った時の挨拶や挙動には注意してください。
オーナーさん以外のスタッフさんにも挨拶を忘れずに!
- 足を組まず、姿勢よく面接を受ける
椅子に座る時は姿勢を正し、浅めに座りましょう。
足は組んでいると態度が悪く見えるので、癖づいてしまっている方は要注意です。
- キョロキョロせず、目線をあわせる
受け答えをする時は、話す相手と目線を合わせましょう。
挙動不審に見えるため、目が泳がないように注意してください。
- 声が小さい方は3倍の声の大きさを心がける。
自分の声が小さいなと感じている方は、普段の3倍くらいのボリュームで話すことを心がけてください。
声が小さいと自信が無い印象を与えてしまいます。
面接時のNG事項・注意点
- スマホの電源はオフ
面接中はスマホの電源をオフにしておいてください。
着信音やバイブレーションの音が鳴ってしまうと、マイナス評価につながりかねません。
- 「~っす」など若者言葉を使わない
「〜っす」という返事やその他若者言葉はNGです。
返答時は「〜です」「〜ます」と答え、しっかりと正しい日本語や敬語を用いましょう。
美容師が面接でよく聞かれる質問
続いて、美容師が面接でよく聞かれる質問をまとめてみました。
回答を事前に準備しておくと、自信をもって面接に挑むことができますよ。
一般的な質問
- 自己紹介
- 志望動機
- 長所と短所
- 友人が思うあなたの性格
- 自己PRとそれを発揮したエピソード
- 趣味や特技
- 得意な技術
- 情報の収集方法、トレンド感度
- 働く上で大切だと思うこと
- 苦手なタイプやストレスを感じる場面
- 他に応募しているサロン
過去に関する質問
- 美容学校で学んだこと
- 前職の業務内容や実績
- 前職の退職理由、転職理由
- 今までで最も頑張ったこと
- 苦労したことと乗り越えた方法
- アルバイト経験
- 美容師になった理由
- 美容師以外で就きたい仕事
未来に関する質問
- 入社後にやりたい仕事
- 仕事を通じて身につけたいスキル、成長したいこと
- 目標とする美容師像、キャリアプラン
- 入社して○年後の姿
- 入社後に貢献できること、雇用するサロン側のメリット
- 今後の美容業界の動向
キレイビズ採用担当がリアルに感じた面接時の嬉しい瞬間/残念な瞬間【事例紹介】
最後に、美容系求人業界の専門であるキレイビズの人事担当が実際の面接で感じた、
- 嬉しい瞬間=「お、この求職者良いな!」と思えた印象的なエピソード
- 残念な瞬間=「あーこの求職者微妙だな」と思った印象的なエピソード
をそれぞれランキング形式でご紹介します。
GOODな面接エピソードTOP3
まずは、良い事例を見てみましょう。
第1位:笑顔で挨拶
面接担当以外のスタッフさんにも全員に元気よく挨拶・会釈していたり、目を見て笑顔で挨拶したりできている求職者の方は、好印象です!
「日頃から礼儀正しく、元気で明るい子なのだろう」という印象を抱くことができます。
第2位:熱心な姿勢
随時メモをとっていたり、そのメモ帳に事前にリサーチしたことがまとめられていたりすると、事前準備・面接の時間を大切に捉えているスタンスがわかるため◎。
求職者側からの逆質問でも具体的なイメージができている質問を行えると、熱心な姿勢が伝わります。
第3位:サロンに合わせた身だしなみ
清潔感を大事にした服装・ヘアスタイルはもちろん、サロンの雰囲気に合わせた身だしなみで面接を受けに来る求職者は、「サロンで働くイメージを持ってくれているな」と感じます。
BADな面接エピソードTOP3
一方で、残念な事例としては次のようなものが挙げられます。
第1位:履歴書が雑
写真が貼られていない、字が汚い、修正テープや線を引いて訂正している、アルバイト用の履歴書を使用しているなど、履歴書の作成が手抜きだと、印象が悪いです。
第2位:退職・転職理由がネガティブ
退職理由・転職理由を尋ねられた際に、前職のサロンの悪口を言ったり、理由がすべて前職サロンにあるような言い方をしていると、自己中心的な印象を受けます。
第3位:身だしなみが悪い
服装がだらしなかったり、ヘアスタイルが雑だったりと、そもそも身だしなみが整っていないと印象が良くありません。
また、タバコの臭いがするとマイナスになりかねませんので、喫煙者の方は要注意です。
その他のエピソードとして「経験があるのはわかるが上から目線で会話をする」「時間ギリギリで面接に来たり、遅刻してくる」などが挙げられます。
面接での受け答えが良くても、これらの残念な対応で落ちてしまうことがあるため、注意しましょう。
まとめ
面接時の注意点や構成案、履歴書作成のポイント、頻出質問などをお伝えしましたが、いかがでしたか?
本記事で記載しているのは、あくまでも一般的な良し悪しです。
サロンによって何を重要視しているのか・していないかといった特徴ももちろんあります。
全てのサロンに当てはまるものではない点には注意していただき、面接時の参考にしてください。
キレイビズでは、求人情報を掲載しているサロンのオーナー様や求人担当者様と日々コミュニケーションを取りながら、「サロン側がどのような人材を求めているか」「就職した先にはどのようなキャリアを歩んで行けるのか」といった情報を把握しています。
求職者にとって良いアドバイスができますので、美容サロンへの就職・転職をお考えの方はお気軽に問い合わせください。