本記事は、初稿を2018年に執筆。
2022年1月31日に更新を行い、最新のデータを反映しました。
美容師・理容師・アイリストを志す人が必ず通らないといけない関門が「国家試験」です。
国家試験に合格すると「免許」が交付され、晴れて理容師・美容師として認定されます。
国家試験の内容は、筆記と実技にわかれており、年に2回開催されています。
第43回開催時の合格率は、
・理容師|受験者数:1,188人 合格者数:992人(合格率83.5%)
・美容師|受験者数:18,107人 合格者数:15,502人(合格率85.6%)
という結果でした。
筆記試験の過去問は、主催している公益財団法人理容師美容師試験研修センターが公表しており、毎年傾向や対策をおこなっていけば比較的合格率は高い試験です。
この記事では、理容師美容師を志す人に向けて国家試験の過去問をまとめ試験内容を紹介していきます。
受験生のお力になれれば幸いです!
美容師・理容師国家試験の内容
試験の内容は「実技」「筆記」の2科目に分かれます。
また、理容師試験と美容師試験では内容が若干ですが異なります。
第45回美容師国家試験開催概要
◆日時:令和4年3月6日(日曜日)午前0時50分集合
◆試験地
北海道、岩手県、宮城県、東京都、神奈川県、石川県、愛知県、
大阪府、岡山県、広島県、愛媛県、福岡県、鹿児島県、沖縄県
の14都道府県で開催
◆試験科目:関係法規・制度及び運営管理、衛生管理、保健、香粧品化学、文化論及び美容技術理論
◆合格発表:令和4年3月31日(木曜日)午前9時
筆記試験
筆記試験の内容は毎年変化します。
しかし、出題範囲が大幅に変わることはありません。
筆記試験に合格するための対策として過去問を解くことがあります。
日々勉強してきた内容を過去問と照らし合わせながら知識を習得していきましょう。
過去問の紹介
第24回試験以降の過去問は理容師美容師試験研修センターが公表しています。
それぞれの過去問へ繋がるリンクをつけておくので勉強が必要な方はダウンロードしてご活用ください。
回数 | 理容師試験 | 美容師試験 |
第44回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第43回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第42回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第41回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第40回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第39回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第38回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第37回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第36回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第35回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第34回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第33回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第32回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第31回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第30回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第29回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第28回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第27回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第26回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第25回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
第24回 | 理容師試験の過去問 | 美容師試験の過去問 |
試験会場での感染症対策
受験生にとって会場での感染症対策や自身が感染していた際の代替え措置について気になるところでしょう。
2022年春に開催予定の第45回試験では、『感染症拡大防止のための特例措置 』が設けられています。
⑴ 新型コロナウイルス感染症に罹患している。
⑵ 新型コロナウイルス感染症の症状を有している。
⑶ 濃厚接触者である。
などに該当した場合、次回、46回開催の受験料が免除されるというものです。
詳しくは、こちら
この他の情報は2022年1月31日時点で発表されていませんが、今後の新型コロナウイルス感染症の流行状況により、試験の日時や会場を変更する場合があるため、『公益財団法人 理容師美容師試験研修センター』のホームページで最新の情報を確認するようにしてください。
実技試験
実技試験も美容師と理容師で試験内容が異なります。
カットの技術に加え、美容師はパーマ。理容師はシェービングの試験が追加されています。
美容師の実技試験
美容師の試験では、カットとパーマが試験科目となっています。
ウィッグに対してカラーを巻きつけていき、指定の時間内にいかに綺麗にバランスよく施術できるかの技術を見られます。
この試験も内容自体は毎年大きな変化はありません。
十分に練習を積んで試験に臨みましょう。
理容師の実技試験
理容師の試験では、カットの技術と合わせて「シェービング」の技術も求められます。
シェービングに使用するカミソリは刃物になるので、取り扱うためには専門の資格が必要となるのです。
試験項目の技術自体は基本的な内容です。
落ち着いて学校で練習してきたことを発揮できれば、十分に誰もが合格できる可能性があります。
試験の内容は、その年の公募要領に記載があるのでよく目を通しておきましょう。
ちなみに第38回の理容師試験の実技試験は下記の内容です。
試験合格後の進路
試験に合格すれば晴れて美容師や理容師として働くことになります。
まずは、勤め先となるサロン探しからスタートです。
自分の将来像、なりたい姿、理想の働き方などを考慮して条件に合うサロンを探していきます。
人間関係の良いサロンで働きたいのか、福利厚生の充実した大手企業で働きたいのか、スキルを最大に伸ばしていけるバリバリ仕事をするスタイルのサロンが良いのか、収入をしっかりともらえるサロンが良いのか・・・
様々な選択肢が出るのがこの時期です。
とは、言うものの、自分一人で集めることができる情報では量も質も十分でない可能性があります。
そんな時は、学校の先生はもちろんながら、求人エージェントに相談するのも一つの方法です。
求人エージェントとは、求人サイトを運用している「就職・転職・採用のプロフェッショナル」のことを言います。
日々、サロンとも密に連絡を取り合いながら働くスタッフの人柄や雰囲気、データ、現場の声など様々な情報を集めているので、相談に対してピンポイントでオススメのサロンを紹介することが可能です。
進路に悩む時期もきっとくると思うので、「エージェント」という選択もあたまの片隅入れておいてください。
まとめ
美容師・理容師の国家試験についての情報と過去の問題をまとめていきました。
美容師試験の場合、合格率は毎年80%を超えています。
準備を怠らなければ合格のハードルは高くない試験です。
合格後の就職先も、未経験者OK!新卒OK!というサロンも増えてきており、就職もしやすい環境が整っています。
その一方で離職率が高いことも美容業界全体が抱える課題です。
その原因にあるのが採用者とサロンのミスマッチ。
・こんなはずじゃなかったのに・・・・
・聞いていなかった・・・
と、働いてから気がつくことが離職率を高くしている原因の一つです。
そうならないためにも、自分の進路はしっかりと考えて、就職するときにはしっかりと情報を集めるようにしましょう!
・未経験者OKのサロンの情報が知りたい!
・こんな働き方がしたいけど、条件にあるサロンはある?
など、少しでも気になることがあればお気軽に相談してくださいね。