美容室で働く美容師や理容師、アイリストの転職理由で多い理由は「人間関係のもつれ」や「労働条件についての不満」などです。
希望の働き方ができない。条件が合わないなどの理由から転職を考える美容師が多いことも事実です。せっかく働く美容室だからこそ、自分が望む仕事がしたいですよね。
そこで、私たち美容業界専門の転職アドバイスをおこなっているキレイビズが、プロの目線からみた「理想の美容室をみつけるポイント」を紹介していきたいと思います。
転職が「上手くいく人」と「いかない人」には決定的な違いがある!
まず、転職が「上手くいく人」と「いかない人」には、はっきりとした違いがあります。
その違いは、「転職を考えている理由や求める条件が明確であるかどうか」です。
転職を考えているということは、現状よりもより良い条件や環境に変えたいと考えていることでしょう。
- 具体的にどのような不安や不満を感じているのか?
- 次のサロンに希望する条件は何なのか?
- 妥協できる点はどこなのか?できない点はどこなのか?
- 自分にはどのような技術と力量があるのか?
など、明確であればあるほど、希望に近いサロンが見つけやすくなります。
もちろん、受け入れるサロン側も厳選して選びます。ですので、100%転職希望者の希望通りにいくとは限りませんが、条件を伝えることで互いにあゆみよれる所が見えてきます。
美容室への転職を考えている人が明確にしておくべき条件は3つ
- 労働条件
- 人間関係
- 技術力
転職を考えているかたは、この3点について自分の基準を設けることが転職を成功させるポイントです。
1.労働条件について
まず、転職を考える時に大切なことは条件面が希望に合うかどうかです。
特に確認したいことは以下の7点です。
項目 | 確認内容 |
給料 | 初任給・基本給の金額、給料が上がる条件と時期 |
インセンティブ | インセンティブの発生する条件、歩合の金額 |
勤務時間 | 始業時間と終業時間、勤務時間の平均、残業の有無 |
休日の日数 | 月の休日、希望休の有無、取得率 |
社会保険 | 社会保険の有無 |
福利厚生 | 福利厚生の有無、内容 |
レッスン体制 | レッスン体制が整っているかどうか、未経験者でも就職可能であるか |
このような項目を現状と比べてどうしたいのか、伝えることが大切です。
また、優先すべき順番も考えておくと、サロンを選びやすくなります。
例えば、美容師としての経験年数が長く、実績があり技術には自信があるというかたは、インセンティブの割合を重視したサロンを選ぶことで、給料は高くなりやすいです。
一方、ライフワークとのバランスを重視する人は、休日の日数や勤務時間がどのような内容なのか確認しておくべきでしょう。
求人サイトの情報だけでは判断できない場合もあるので、わからないことは担当者に確認しておきましょう。
2.人間関係について
人間関係の悩みから転職を考える人は少なくありません。人間関係については、サロンに入ってから仕事をしながら構築されるので、事前の情報だけでは判断がつきにくい所でもあります。
ですが、今は口コミサイトやSNSを使えばある程度情報収集をすることは可能です。
- スタッフ同士仲がよいアットホームなサロン
- 技術力を重視しており個人のプロ意識の高いサロン
- オーナーとスタッフの距離が近く意見の言いやすいサロン
- 法人で運営しており、会社の方針が明確なサロン
など、サロンによって様々な特徴があります。
入ってからのギャップをなくすためにも、下記の5点は確認しておきたい項目です。
項目 | 確認内容 |
経営の形態 | 個人オーナーなのか法人経営なのか |
スタッフの人数 | サロンで働いているスタッフの人数、多店舗展開の有無 |
社内行事 | 飲み会や社内行事はどれくらいの頻度で開催しているのか、参加率 |
口コミ | お客様からの口コミ、メディアへの取材記事 |
スタッフの声 | 実際に働いているスタッフの声 |
スタッフの人数が少ないサロンでは、スタッフ同士の距離が近くなり人間関係は濃くなります。一人一人の顔や性格がよく見えるので、人間関係ができれば働きやすい場となるでしょう。
また、社内行事を定期的に開催しているサロンは、社員のコミュニケーションを大切にしているサロンであるとも言えます。
サロンの特徴によって、どのように人間関係を構築していくのかは様々ですサロンの風土や雰囲気と自分が合っているのかどうかを見極めていきましょう。
3.技術力について
求められる技術力についても把握しておきましょう。
多くのサロンは、入社したあとに研修期間があります。研修期間後に技術のテストがありデビューの時期が決まります。
サロンによって研修内容も様々です。
未経験者でもOKなサロンは、しっかりとした教育制度を作っていることが多く一から学んでいくことができます。デビューまでの期間はアシスタントとなるので、給料やインセンティブはアシスタントの金額となります。
業務委託やフリーランスのサロンでは即戦力を募集していることが多いです。歩合の比率が高く、就職後すぐにデビューというサロンもあるので即戦力として活躍できれば自分の収入をしっかりと作っていきやすいです。
また、新しい技術を積極的に取り入れていくという方針のサロンは、社員研修に力を入れていることが多く、外部で開催される講座の受講費用を負担してくれるところもあります。
今の自分の技術力を伝え、どのようなキャリアを積んでいきたいのか、考えることがサロン選びでは重要です。就職先を探すさいには、サロン側が求める技術力を把握しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。「理想の美容室をみつけるポイント」というテーマで記事を書いていきました。
まずは何よりも転職を考えている理由や求める条件を明確にすることが良い美容室と出会う近道です。
自分の求める条件が明確であれば、探しやすくなりますし「こんなはずじゃなかった」というミスマッチも防げます。
▼美容師がやめる理由についてはこちらの記事にまとめました。▼
求人サイトに掲載されている情報だけではわからないことも多いかと思います。情報の量も多く、選びきれないこともあるでしょう。
そのような時は、一度問い合わせてみて転職のプロに相談してみることもオススメします。
私たちキレイビズは美容業界専門で求人・転職情報を扱っていますので、何かお悩みごとがあればお気軽にお問い合わせください。